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<ネタバレ>フランクリン・J・シャフナーとダルトン・トランボ、スティーブ・マックィーンが組んだ傑作。
シャリエールの原作では、主人公はその後ベネズエラ市民権を獲得したらしいが、本作の主人公はひたすら「自由」に向かって諦めようとしなかった。
金庫破りと殺人の冤罪で刑務所に放り込まれた「パピヨン」。
蝶のように自由に生きてきたこの男は、監獄という針で標本にされようとしていた。
マックィーンが捕まるのは「大脱走」や「ネバダ・スミス」を思い出す。
だがパピヨンは最後の最後まで諦めない。
隙を伺い、泥を這いずり油虫すら食してひたすら耐えに耐える。
やせ細り、髪が白んでも眼の輝きと魂は灯火を絶やさない。
かつて「大脱走」で見せたマックィーンの不屈の精神!
友情を結んだ「ドガ」をいつも気にかけてくれた情の厚さ、看守を睨む不敵な笑み。
何度でも逃げ、何度でも戻ってくる。
そして最後の最後に「自由」を掴み取る!
基本的には暗く陰惨だが、言葉が通じずとも心で通いあった村人との交流、教会でのやりとりなど見所も多くそれなりに楽しめる。