シドニー・オルコットの15分の短編映画に続く映画化。
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シドニー・オルコットの15分の短編映画に続く映画化。
冒頭のイエス=キリストの誕生から静かに始まり、メッサーラとの確執、壮絶な海戦、どん底からの脱出、ジュダへの復讐、そして母と妹との再会・・・。
徐々に盛り上がり山場を突破し、静かに幕を下ろしていく物語。
山場となる海戦と戦車戦の迫力は凄い。
船底の奴隷生活から脱出するジュダ。
オールの穴から覗く残された者たちとの対比・・・。
ワイラーの海戦は合成がショボくて残念だったが、本作は生の人間同士の斬り合いで迫力満点だ。音のない世界から轟音が聞こえてきそうな破壊力。
流石に戦車戦はワイラーが最強だが、本作の戦車戦の迫力もワイラーの破壊力に引けを取らない。
復讐に染まりそうになるジュダだが、命の恩人である「イエス=キリスト」との再開は彼の心をなだめ、母と妹、ジュダの体と心から苦しみを洗い流していく。
それはイエスが起こした奇跡か。
それともジュダが呼び込んだ奇跡か。
とにかくジュダはユダヤ人の誇りを貫いて戦い抜いた。
それがこの映画。