<ネタバレ>恐ろしく平和な「プライベート・ライアン(大嘘)」。
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<ネタバレ>恐ろしく平和な「プライベート・ライアン(大嘘)」。
魚の親子がひょんな事で離れ離れ、愛する息子を探すために何度も死に掛けながらありとあらゆる彼らにとっての“海”を泳ぎ続ける。現実の魚やら水の性質の違いで死ぬのかも知れないが、彼らにはギャグ補正やアニメパワーがあるので死なないのです。
それでも、マーリンの子供たちは厳しい自然の洗礼を生まれる前から受けてきた。マーリンも愛する女性と別れ、独りで息子のニモを育ててきた。たった一人の、掛け替えのない家族を。様々な苦難や良き友人たちとの交流を経てニモもマーリンも成長していく。「トイストーリー」でおもちゃに命を吹き込んだピクサーだ。表情の豊かさはいつ見ても楽しい。そこはディズニーから受け継いでリアリティとデフォルメのバランスの良さ。
魚たちは個性豊かで、人間に好かれる哺乳類のイルカにサメが嫉妬しているというジョークには笑った。人間にとってはジョークだが、彼等の中には心からそういう嫉妬や憎悪を燃やして海の中で殺し合う者もいるのだろうか。ただ、そのサメも嫉妬を見せるだけであまり悪い奴に見えない。人間のガキにしても、その無邪気さが魚たちにとって恐怖に見えるだけだもんなあ。
とにかく海の映像は超魅力的だ。本当に海に行きたくなるね。