<ネタバレ>ロバート・ワイズは「罠」といったフィルム・ノワールやSF、戦 .. >(続きを読む)[良:2票]
<ネタバレ>ロバート・ワイズは「罠」といったフィルム・ノワールやSF、戦争映画と傑作・力作揃いだ。
だが、やはりミュージカル映画が最も評価の高いジャンルなのだろう。
この作品は「雨に唄えば」に並ぶミュージカル映画の最高傑作だと思う。
雄大な自然を捉えた美しいキャメラワークと撮影。
誰が撮ったのかと思ったらジョン・ヒューストンの「黄金」やエリア・カザンの「エデンの東」を撮ったテッド・マッコードではないか!道理で雨のシーンや山々の幻想的な映像が際立っているワケだ。
教会で修道女をやるような器では収まらないマリア。
他の修道女はマリアが歌う事を咎めるが・・・ってアンタらも歌っているじゃないか。
送り出されたマリアは絶倫トラップ大佐の元に。
トラップ大佐の家族は腕白な一個正体(5姉弟)。
マリアにとっても、子供たちにとってもヤッた事のない“冒険”のはじまりだ。
マリアは自分に言い聞かせるように歌う。
やがてその歌は子供たちの心も動かしていく。
聞き覚えのある名曲たちが子供たちの、トラップの、そして我々の心を満たしてくれるのだ。
「私は犬ではありません大佐(少佐)」
「さきの奥さんの記憶が辛いのでしょう」
「イキすぎたのよ(子作り)」・・・意味深なセリフの数々。
家政婦が(メッサー)シュミットときたもんだ。
奥さんの死因は絶対トラップ大佐のピスト(ry
まつぼっくりの“あいさつ”、
雨の中のダンスの可憐さ。雨にしっとり濡れた感じが色っぽい。
アシダカ軍曹、お疲れさまっす。
「稲妻に返事をする雷」とはマリアらしい考えだ。
辛い時、泣きたい時は楽しい事を考えてしまおう!
歌で心が通う感動。
伯爵夫人も悪い人じゃない。相性の問題さ。自ら身を引いていく潔さ!
迫るナチスの影、だがマリアたちは諦めない。
「隠れても問題は解決しません。立ち向かうの。自分の道を探すのです」
トラップもまた男。潜水艦の艦長は溺れねえぜ。
垂れかかったナチの旗は破っちまえっ!
終盤におけるナチス将校たちとの緊迫したやり取り。
大佐(少佐)が本当カッコイイ。
ロルフよありがとう。そして生きろよ!
ラストの山々の風景が最高だった。[良:2票]