<ネタバレ>ブルース・ウィリスといえばダイハードのヒット以降、彼自身も苦 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ブルース・ウィリスといえばダイハードのヒット以降、彼自身も苦悶したと思いますが周りの持ち上げ方も悪かったのかもしれません。ブルースの代表作といえば「ダイハード」「シックス・センス」「パルプ・フィクション」だけ見ておけば網羅できそうです。本作はそんな微妙な時期いわば彼の低迷期の作品で、キャスティングはそれなりに豪華ですがいかんせん脚本が良くない。いや、いい線はいってるのですが作りこみが浅いといったほうが適切でしょうか。
違和感しか感じない新パートナーの女、死体が上がらなかった従弟、意見の合わない叔父、久しぶりに帰ってきた無能な従弟、パトカーのおもちゃと犯行時の音楽、元カノばかり殺される主人公、誰も味方がいない警察署・・ 面白い要素がてんこ盛りなのに全体的に非常に浅いです。浅い要素としては、あっさりパートナーと寝てしまうグダグダ感だったり、主人公がのけ者にされるきっかけになった正義の事件の内容がよく判らなかったり、そもそも主人公の人と成りがよく判らないまま話が流れます。
最後まで見ればそれなりにきちんと作られてはいますが、寝んごろの相棒がまさかの内部調査官(ありえない)だったり、真犯人に関しても有能な主人公を陥れるほどの知能や度胸を持った切れ者には全く見えません。そしてそのアホっぽい彼との死闘もまあかなりグダグダで・・ 皆さんの言葉を借りれば何となくよくまとまってはいますが、昼ドラの域を超えない凡作でした。鑑賞して損も得もなく、まさに何も得るものがないという極めて致命的な映画です。サラ・ジェシカ・パーカーに免じて少し甘めに。