パッケージから興味無しとスルーしていましたので大分遅れて鑑賞 .. >(続きを読む)[良:1票]
パッケージから興味無しとスルーしていましたので大分遅れて鑑賞しました。子供にここまでやらせていいのかという議論はごもっともですが、、だからこそ面白かったとも感じます。ラリった不良は画面に登場させてもOKで、正義の味方として若いヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)が銃を撃つのはNGというのはやはりちょっと理不尽でしょうか。
キックアス(アーロン・テイラー=ジョンソン)の思想はなかなかの失笑もんですが、ボッコボコにやられるので思ったよりリアル路線で描かれています。身体に金属が入ってDCコミックみたいだと喜ぶ彼はなかなか痛い人物なのが見てとれます。また、ヒットガール親子(クロエ / ニコラス・ケイジ)の口の悪さもなかなかアレですが、、普段の彼らがインテリで結構まともそうなのも笑いどころです。フランク・ダミーコ(マーク・ストロング)とレッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)親子の物語も結構面白く、シニカルでドギツイ感じがなかなかの恐怖感を醸し出しています。徹底的にリアル路線で描かれたキックアス側と比較してヒットガール側とマフィア側はマンガチックに描かれていて軽めの演出だったのは意味があるのかないのか。
キックアス陣営、ヒットガール陣営、マフィア陣営、それぞれの温度差も一つの見せ場になっていて、映画としては思ったよりもずっと深い作りになっています。ボコられるシーンがYouTubeで人気になったり、TVゲームを意識した見せ方、ロリ的な可愛さを強調したり過激な殺陣のシーンなど色々とツボを心得た作りになっています。また、死体処理のシーンなどもリアルにしっかり描かれていて、この監督さん、意図的に色々やってる感じがあってなかなかの曲者です。助手席にキックアスで運転席にヒットガールというのも、この映画の立場関係を物語っているようで意味深です。またリアル路線のキックアスにラストの善悪を考えさせるのにも何か意味があるのかないのか・・
単純に面白いのはもちろんですが、色んな部分で問題提起された映画だったと思います。興味本位でも構いませんので是非一度お試しください。音楽の使い方もオシャレでポップです♪[良:1票]