日本的にいえば「気合と根性論の昭和世代が大活躍」の映画でした .. >(続きを読む)[良:2票]
日本的にいえば「気合と根性論の昭和世代が大活躍」の映画でしたが、やはりコレが最高に面白いんだから参ってしまいます。
近年のMIシリーズ同様、ソツなく完璧に仕上がった脚本と、実際に飛ばした戦闘機と最新映像技術の融合は本当に素晴らしいとしか表現のしようがありません。旧作からのファンへのサービス・音楽の使い方も完璧で、オープニングからマッハ10の流れでいきなりハートは鷲づかみ。イーサン・ハント同様マーベリックがなぜ二回りも年下の現役世代より操縦が上手いのかの説明は一切なく、劇中のセリフでもあるように「神と守護天使にしか知り得ない特別な事情」で全ての物事がうまく進んでいきます。ちょっと都合よすぎる展開ですが不思議なことにそれでも主人公マーベリックに違和感を感じないから、、やはりトム・クルーズという俳優は特別なのだと痛感します。
ストーリー上で文句をつけたり論じたりする部分も一切なく、ただただもう映像に酔いしれる映画だったと思います。アイスマンを筆頭にオールドキャストがきちんと機能していることも素晴らしいですが、ニューキャストも存在感を示していて嫌味がない。本当に文句のつけるところがないんですよね・・ ある意味凄いことですが、ラストも予想通りの展開で何から何まで気持ちが良すぎてもうね(笑)
あえて粗探しをするとすれば、敵の描かれ方があまりにもステレオタイプ過ぎてお手軽でお粗末。どこの国であるかもよく判らないし、前半のウランの説明もお手軽過ぎて緊張感はほとんどありません。今時はゲームでももう少しリアリティをもって説明してくれますので、この点はちょっと雑だなと感じました。(ただ、この映画はそこを論じていないし見せる映画でもないのですが)
ベッドで見せたマーベリックの大人な対応が素晴らしい。グースの息子やその母親のことまで考えていたりアイスマンとの友情など、きちんと成長したマーベリックを見せてくれた点も昔馴染のファンを大切にしていて良かったです。全体的にちょっと軽いということ以外は歴史的娯楽作品の続編としては最高の出来映えでした![良:2票]