三船の豪快な殺陣に圧倒された。
作中の舞台や敵役の設定 .. >(続きを読む)
三船の豪快な殺陣に圧倒された。
作中の舞台や敵役の設定が西部劇テイストなのは、本作の脚本がアメリカのハードボイルド小説「赤い収穫」をベースにしているからだろう。
それでも幕末の混沌とした時代設定を思えば、あまり荒唐無稽にも感じないのが不思議。
ただ剣の凄腕というだけでなく、知恵を使って敵を追い詰めていくという主人公の描き方が良い。
腕っ節だけでなく知恵もたつというのは、のちのジョン・マクレーンにも通ずるようなヒーロー像だ。
要所要所で挿入される豪快なアクション、ハードボイルドな物語(原作がハードボイルドだから当然だが)、黒澤の映像演出もあいまって、
世界にも通用する素晴らしい時代劇になっている。