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映画のテーマや内容はわりかし好きなのだが、無駄に退屈な映画だった。さすがに説明を端折り過ぎだと思う。孤独な用務員のエピソードと、女性のエピソードの連関性をもっと明確に提示しないと、観客もなにがなんだかさっぱりとわからなくなる。クライマックスのダンスシーンや舞台のシーンも、どういう意図でそれをやっているのかが明確に提示されないため、やはり意味不明なシーンにしか見えない。
女性主人公が実は妄想の産物で、実際は存在していない…。題材はなかなか面白いのに、本作は物語の語り口や演出を原作通りに行い過ぎて、かえって面白くなくなったケースといえるだろう。