モニカ・ベルッチがいつものファムファタール役で…と思わせてお .. >(続きを読む)
モニカ・ベルッチがいつものファムファタール役で…と思わせておいてからの、意表を突く展開の数々が待ち受けており、なかなかに面白かった作品。今から見ると、キャスト全員が若い。モニカとヴァンサンなんて、ガリガリに細い。制作年代は90年代半ばで、予算の制約もあったのか、序盤の映像は日本のトレンディドラマを見ているようだった(あと中盤のすれ違いシーンも! こういうところはまさにトレンディドラマ)。映像のチープさに慣れてしまえば、物語がぐいぐいと動き出して面白くなっていく。
ただ、ツッコミどころは満載の映画である。まずヴァンサン・カッセルよ、さっさと東京に行きなさい。昔の女に会うためだけに、大口の国際取引をすっぽかす営業がこの世のどこにおるんじゃい(笑)。あと最後の最後で、もとのガールフレンドと空港でばったり会うって、どんだけの偶然じゃい。そういうアンリアルな場面が多いので、7点評価で。