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<ネタバレ>キャスリーン・ビグローの作品は、ハートロッカーにしても、ゼロ・ダーク・サーティにしても、骨太で現実をこれでもかとばかりに観るものに突きつけてくる。それでも、原子炉に入って修理する悲壮さは、きっと映画の比ではなかっただろう。
国家の尊厳のために兵士を駒としてしか見ない上層部と、仲間や祖国のために命を賭けた兵士を英雄だと訴える現場の指揮官と、その差はどの世界でも埋まりようがないのかもしれない。
「父上と同じく収容所送りになりますよ」
「それが我が家の伝統かもしれん」
その一言で全員離艦を決める艦長の決断。
その決断を聞いた乗組員たちの表情が素晴らしく、艦長に対する信頼があふれていた。
いや、いい映画。