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<ネタバレ> ディズニーの、明るく華やかな絵面のおかげで、話のダークさと噛み合って稀有なダーク・メルヘン・ファンタジーが絶妙なバランスで成立しててとても好みな感じなんですけど(エル・ファニングはずいぶん能動的に演技できるようになってて好感持てるし、アンジェリーナ・ジョリーは衣装のせいかあまり動かないんですけど、あの人間離れした病的美しさが素晴らしいとか、ミシェル・ファイファーの王妃様の悪役ぶりも良し)、話の要素がとにかく詰め込み過ぎで、終わりのハッピーエンドも限りなく無理やり感あふれてて、なんとも評価しづらい感じではあります。
しかし、ファンタジーとしては、ストーリーとか割とどうでもいいので、とにかく幻想的で美しかったりおぞましかったり恐ろしかったりするイメージがとにかく山盛り詰め込まれてれば、そういう点では十二分に素晴らしい出来かと。マレフィセントの出自とか、いや、設定を見せたかっただけだろうと、そう突っ込みたくなりますが、それが良い(偏見
個人的に気になったのは、前作からのテーマで「真実の愛のキス」というのがあって、前作ではおとぎ話の中での女性同士のキスを「母娘の愛(疑似)」ということで違和感なく昇華してたのですが、本作は男性同士のキスということで、本当は王子に、王様にキスさせようというプロットを考えてたのではなかろうか、という節が各所にあるんですけど、結局様々なジェンダーのしがらみを乗り越えて多方面に受け入れられる作品を次々発し続けてるディズニーでも、さすがにまだそのタブーは乗り越えられなかったか? というあたりがちょっと惜しい感じがしました。私のただの妄想かもしれません(笑(保証せず
そんな感じです