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<ネタバレ>シリーズ3作目ですが、今作は1作目同様にまた藤純子さんは芸者、それも「辰巳芸者」と名高い深川の芸者…というコトなのでして、諸々の出演作と比較してもまずは相当に頼り甲斐のある女傑!という様な感じの方ではありましたですね。ただ、だからとゆーか周りの人物が総じて藤純子さんに頼り過ぎなきらいがあって、個人的にはソレがちょっとイマイチにも感じられてしまいました⇒特に、彼女の第一のパトロンな筈の曽我廼家明蝶が実にだらしない…で、全体的には今作もまた(藤純子さんと菅原文太の)悲恋もの…に仕上げられていると思うのですが、この部分に関してはまあまあ悪くない出来だったかな、とも思いました(でもまあ、同じようなのも今までも散々観て来ては居ますケドも)。
一点、芸者としての(修羅場に替わる)見せ場としては、宴席での呑み比べ的なシーンがあったり、あとは恒例の日本舞踊のシーンも(当然)複数回入ってきます。今作では、深川芸者が芸を競う「羽織会」?というハイライト的シーンが終盤に設定されており、ソコで藤純子さんが踊るのが歌舞伎舞踊中の名作『保名』というヤツだそーなので。別に興味を持って(モノホンのを)観に行けば好いダケのコトではあるのですが、ソレでも思いがけず中々に貴重な経験をさせて頂くコトが出来ました。