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<ネタバレ>ラストにフリーマンは呟く「この数日は、ローラーコースターだった」と。正にその如く、のっけから犬が腰抜かしただのテロルだの、家を売ったり買ったりも含めて、とにかくま~忙しないコト。「アレ、これシニアな映画ですよね?」という強烈な違和感の源泉は、年甲斐も無く元気「すぎる」主演の二人の若々しさに在る(それ自体は喜ばしいことなのかも知れないが)。そう、この二人、どー見てもこの家を売る必要なんてないのだ。その意味ではこの結末、確実に予定調和なボンクラだと断言できる。
しかし、ま~不愉快な年寄り夫婦でしたね。家を売るってえのも、結局単なる思い付きでしょ?要は暇潰し、小人閑居して不善を為す、てえヤツですよ。他人の迷惑も気遣いも全く己の眼中には無く、自分の感情のみを優先して行動することに微塵の悪びれもせず、その癖カネにだけは小汚い。怖気が走る程にリアリティの在る、正に「老害」そのものでしたね。
リリーがキレるのも無理はねーですよ(てか、彼女にしか感情移入できないすよ本作)。結論、観たかったのとは一周回って更に180度真逆の映画でした。やれやれですね。