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<ネタバレ>私自身、人生でナニを最も恐れているかと言って、最上位に来るのはアルツハイマー病に罹るコトだったりします。もしそれがそーなってしまったら(アカギじゃねーのですケド)私だって極端な選択をするカモな…とはつくづく考えているトコロでありまして。「我思う故に我在り」とは好く言ったモノで、やはり何か物事に対して何をどう考えるか、とゆーのが正に「自分自身」そのものであるとすれば、それが思う儘にならなくなるコトほど恐ろしいコトはないかな、と。
精神的 or 物理的という部分の差異はあるものの(ソレは必ずしも互いに「独立」しているモノではないのかも…とも思います)、今作のウィルもまずは自分が(以前の)自分ではなくなってしまったコト、もう一つは周囲に対する罪悪感(=自分が存在すること自体が少なからず周りの人々に負担を与えているコト)という、いずれにせよ人生を諦めるに足るだろう耐え難い絶望から最終的にとある決断をするコトになります。前述どおり個人的には、そのコト自体にはある種共感・或いは少なくとも理解は出来る…とゆーのが正直なトコロでもあるのです。
ただし…とは言え………いや、他の言い方は敢えてせずに、このラストはただ「残念だ」というコトに尽きるのですね。一つだけ言い加えても好いかな…というコトがあるとすれば、コレも少なくともウィルには彼が生き続けるコトを心の底から望んでくれている人が幾人も居る、ソレが如何に尊いコトかを今一度考え直すことは出来なかったのかな、というコトですかね…
もう一つ、映画のつくり上の疑問点としては、結局ルーとウィルの関係は最終的には男女のモノになっているのですよね。男と女2人のお話としてはそりゃあ分かり易さを重視したらこーなるモノか…とは思いますが、本質的には必然性のあるコトではないとも思いますし、むしろルーには(ヘンなヤツではありますが)元々恋人も居たワケですから個人的にはココには少し違和感もありました。 エミリア・クラークの演技自体はかなり印象的・魅力的であったとも思いますケド(表情のつくり方が結構独特で、なんか面白かった+なんかホッコリできましたですね)。[良:1票]