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<ネタバレ>『悪魔のサンタクロース』シリーズの3作目。前作の犯人リッキー(彼は第1作の犯人ビリーの弟である)が昏睡状態になっている所から物語はスタートする、が………結論から言うと、とにかくタルい、まだるっこしいねコレ(これはもはや全身が痒いっす)。
通常のスラッシャーよりも早め、開始30分くらいで犯人が目覚めて主人公のテレパシー少女(盲目)を追っかけ始めるのだけど、そこから全くもって展開がスピードアップしてゆかず、犯人が先回りして主人公の実家でばーちゃん殺して待ってるのに、主人公は暢気に映画観てるわ、連れの兄貴は彼女と散々イチャついてるわ(一緒に風呂入ったりだの散歩したりだの)、緊迫感も何もあったもんじゃねーというか。特に真ん中30分間の存在意義が私には皆目分かりませんです。
展開運びのみならず、個々のショックシーンのつくりもタルい&ヒドい。モタモタもそうだが、一部はショックシーンなのに音楽すら入れてなかったり、兄が襲われてるシーンでは助けもせず主人公がただ逃げちゃってたり、犯人は素手で扉とかぶち破りまくり(そらいくらなんでも無理でしょ、と)だし、あと普通のホラーだったら電気落としてるべき場面でも灯りが煌々と点いてたり、ホラーとしていくら何でもやる気が無さ過ぎる。もう一点、主人公と兄貴の彼女が双子かってぐらい外見がソックリなんだけど、何故こういう意味の無い妙なことをするのでしょうか(見分けにくいから髪型くらい変えといてくれよと)。
監督は全くホラー畑の人ではないのだけど、恐らく戦前のホラー映画しか観たことなかったのでしょうね(この人、今作のあと21年間も長編監督作を撮れなかったらしく、その意味ではちょっと笑えないすケドね)。