<ネタバレ>原題は『Love Sarah』で、内容からすればこの上無くド .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>原題は『Love Sarah』で、内容からすればこの上無くド直球と言えますね。不慮の事故で亡くなった女性、その家族(母と娘)・親友・元恋人が集まり、故人の夢を叶えるために力を合わせてゆく…その中で、人間関係の蟠りも解けて傷も癒え、皆が人生の再出発を果たしてゆく…というお話です。コンセプト自体は、こーいうの嫌いという人の方が確実に少ないよーなヤツでしょうね。
ただ、ごく緩やかな「再生」を描くお話として、展開上のアップダウンとゆーのは非常に平坦で、なのでかなりヌルっとした質感に支配された映画だとも思います(=ともすれば退屈、という作品なのも確かにそうでしょう)。また、登場人物はそこそこ多くて、なので個々人のキャラの掘り下げは最小限のレベルに留まっており、だから結局あまり誰にも感情移入も出来ないし、また誰しもそこまで魅力的なキャラにも別に見えてこないのですね。そんな中で元恋人と親友ちゃんは焼け木杭にナンとやら…なコトになってゆきますし、そこら辺は正直ちょっと軽薄な奴らやな、とも感じました(どーせ映画終わったらスグに別れとるんやろ、的な)。
好い点としては、洋菓子店(ベーカリー)が舞台で、お菓子・パン等の食品の映像が中々美味しそうでグッド、というコトですかね。その部分は実際の有名なお店がバックアップしたとのことで、ロンドンの外食事情という意味でも少し面白みがあるポイントではないかと思います。
正直、別に5点でも6点でも好いのですが、元恋人が(前述どおり)少しイケ好かなかったので、一点引いておきます。[良:1票]