紅莉栖を救う事を諦め、第三次世界大戦へと繋がるβ世界線での話になるため、全体的に話が重くて観るのに体力がいる。前作のSFと人間ドラマの割合が丁度良かったのだが、本作は人間ドラマの方に重点が置かれている。前作でSF要素はほぼ出し尽くしているためこの舵取りは仕方がない部分もあるが、いわゆる泣かせシーンが何度もあると流石に食傷気味になってしまう。 SF的な見所は減ったが、人間ドラマとしての見所はそれなりにある。例えば第8話での紅莉栖との再会や第21話での鳳凰院凶真の復活は何度でも見たくなる場面だ。あの痛い名乗りで感動する日が来るとは思わなかった。そして最終話・23話で「Hacking to the Gate」が流れるシーンも最高だ。