1.《ネタバレ》 月に一度、60分のアニメをテレビで放映するという変則的なテレビアニメシリーズ。
日本各地に散らばった完成形変体刀12本を収集する主人公・鑢七花と奇策士とがめのロードムービー・アニメなんですが、12本でちょうど一年という設定と現実の折り合わせ方が秀逸。
西尾維新らしい言葉遊びやメタ演出を、元永慶太郎の手腕で上手に纏めた時代劇(イイ意味でもはやSF)アニメでした。
人間からも浮世からも離れまくっていた主人公が、徐々に人間として変容していく様が丁寧に描写されており、顛末は清々しい。ショッキングさ、落し所、伏線回収、喜怒哀楽を全て含んだが最終回が見事。