1.《ネタバレ》 三国志演義では曹操が好きだった。恐らく稀代の「悪役」としてかかれていたからだと思う。悪役だけど合理的で近代的な考えを持っているではないか、冷徹だけど弱いところ、醜いところもあって人間らしくていいじゃないか、と思ってました。しかしこの蒼天航路で曹操が「主役」として 完璧すぎる扱い(黒いところも含む)を受けているのを見て、この漫画での曹操は嫌いになってしまいました(笑)私かなりひねくれものなんです。しかし、曹操だけではなく劉備、孫一族の書き方が非常におもしろい。ただの「いい人」ではなくずるくて弱い劉備、「卑怯者」な一面もあるけど自分が守るもののために「汚れ役」になる孫権・・三国時代を駆け抜けた漢達の人生が熱いです。曹操は好きになれませんでしたが、この漫画は彼の物語なので、始まりと締めのまとめ方に鳥肌たちました。水晶から始まったんですよね、そういえば・・
終わってしまったことは残念ですが、40巻近くまで尻切れにならず突っ走らせてくれました。ありがとう。