3.《ネタバレ》 20代の頃に連載されたものを読破し惚れ込んでコミックスを揃えた。個人的好みで言うが戦闘ヒーロー物として完璧である。打ち切り作品らしいが、展開を無駄なくテンポ良く運んだうえで、あれほど感動的なラストに持って行った事実が凄い。打ち切られなければどんな展開になったのかは興味深いが、完結した物語なので心にけじめをつけた。『カッコいいけど悲しいお話』と作者は言ったそうな。本当にそう思う。霞目博士の悲運もドルド中佐の悲劇(笑)も、六助爺さん夫婦の優しさもスミレの成長も、そしてなにより、育郎の純粋な男気、ヒーローとしての強さ優しさが心に残る。傑作。