1.《ネタバレ》 入念な取材に基づいてヴァイキングを描き、重厚な世界観を構築している。リアリズムに徹しつつも格闘漫画ばりのアクション描写や、魅力的なキャラクターの配置で読者を飽きさせない。ヴァイキングが「愛」という概念にまったく馴染みがないという描写があるように、現在のそれとはかけ離れた価値観を教えてくれるのも興味深いところ。物語はまだまだ始まったばかりといった感じなので、これからどういった方向に展開していくのかわくわくしながら待ってます。
欲をいえば、ヴァイキングたちが現代日本の若者みたいな話し方をするのがちょっと微妙。作者も何か思惑があってこうした言葉使いを採用したのかもしれないけれど、当世のサブカルチャーを安易に取り込んでも安っぽくなるだけではないかと。