1.《ネタバレ》 主人公自身の正義、私怨、義憤で人を殺しまくる殺し屋系漫画は星の数ほどあれど、この作品は、ヌルい。
読んでいて「こいつ何様?」と思ってしまう。そういう感情は「ブラックエンジェルズ」や「闇狩人」「怨み屋本舗」等の、いわゆる「現代版必殺仕事人的漫画」を読んでいても感じることだが、この手の作品は、そういう感情を忘れさせる「痛快さ」や「開き直り感」や「偽悪さ」を持ち合わせている。
しかし、残念ながらこの「イフリート」には、そういう要素・魅力が滅茶苦茶希薄なのだ。
結局、主人公の二人は断罪されないままヌルヌル日常を生き、呆気なく、ハッピーエンド。作中「この復讐が終われば、裁かれて死刑になってもいい!」とかアツイ事言ってたのも忘れて、幸せそうにハッピーエンドです。