5.《ネタバレ》 付き合い始めで不器用な高校生のカップル、シュウジとちせの目の前に「日本が戦争に巻き込まれた」と「ちせが最終兵器に改造された」というなすすべも無い暴力的な現実が突きつけられます。その中をどう主人公たちが時に立ち向かい、傷つけあい、愛し合うのかが語られます。
この作品は感動するセリフが多いです。(1巻に2~3はあります)
一番好きなセリフがシュウジの母がシュウジにいう「なにもしてない? バーカ。 生きてるべや。 生まれてきた。」というセリフです。母親の子に対する想いを感じて胸が熱くなりました。
戦争などの設定が語られていないという批評がありますが、基本は恋愛小説ですし、実際一般人は戦時下で入ってくる情報(設定)など少ないのではないでしょうか?
読み終わると、結構鬱が入るので注意が必要ですが、とてもよい作品だと思いますので一度読んでみてはいかがでしょうか?