1.《ネタバレ》 主人公は作者と作者の愛猫である。長年ともに生きた家族同然であった猫の死を作者自身の気持ちで描き綴ったのがこの漫画である。作者の心情が露骨なまでにストレートに独白として表現される。不安、悔恨、自己嫌悪といったものがだ。それが読んでいて心に響いてくるから読んでいるこちらまで苦しくなる。猫の死をちゃんと受け止められるまでを描いて入るのだが、猫好きでなくともその気持ちは十分に伝わる。何となく読み終わった後の後味が悪い気がするかもしれない。実は最後に、ほんの少しだけ辛さから解放させてくれるエピソードが添えられているのでご安心を。