1.《ネタバレ》 トリックを盗用された作品の一つ「占星術殺人事件」(島田荘司著・講談社)を読んだときの絶望感は、思い出しただけで鳥肌が立つ。
同じ講談社の作品なのに、何故ここまでアカラサマな盗用が許されているのだろうか。理解に苦しむ。トリック盗用のせいで「ネタバレ」してしまったミステリ作品を読んだミステリファンの遣る瀬無い悲しみを、ミステリ関係者なら理解できない訳がないだろうに。原作者と、盗用を許している編集責任者にはこの世からいなくなってほしい、と、真剣に願う。
私はこの作品を一生許さないだろう。
何と恐ろしいことに、トリックを盗用されている作品は「占星術殺人事件」以外にも他に4、5作品あるらしい。
「ネタバレ」を恐れるミステリファンならば、この作品は間違っても読むべきではない。 禁書に…否、いっそ焚書にするべき。