1.《ネタバレ》 今までの人生の中で,泣いたことを振り返ってみると,あまり無い。
しかも,頬を伝う涙程度だった。
この本を読み進むうちに,ぼたぼたと落ちる涙が出て驚いてしまったくらいだ。
人生最大の涙を経験した作品になった。
内容は,題名から想像するとちょっと違う感じになる。
ひたすら救いが無い中をもがきながら生きていくお話。
主人公は子供のころの事故により,余命幾許も無く,その寂しさを紛らわすために,人工的につくられた人間「愛人(アイレン)」を手に入れる。
この「愛人」もその目的のために1年と生きていられない・・・
基本的には主人公に関する話をメインにしているため,語られずに終わってしまうファクターもあるが,半分も読み進めばそんなことはどうでも良くなっていく。
救いの無い中,最終話の展開とともに,なんとも言いがたい思いをもって話が終わってしまう。
あのラスト。
おいらとしては良かったのかな・・・ハッピーエンドになるのかな・・・と思いつつ,書きながら思い出しながら涙がまた出てしまっている・・・
必読だと思います。