1.《ネタバレ》 二十歳そこそこの頃に偶然出会って定期的に読んだ。人の思いが神に通じれば神通力となり、魔に通じれば魔となる、てのは納得してたし、抜群の画力は登場人物の織り成す人間模様において恐怖も美しさも苦しいほど強く描けてましたね。古今東西、恐怖とエロはどうして混在して描かれるんだろうという疑問はさておき(笑)、強靭な精神と確たる使命を持った少年主人公が命賭けて魔物を滅ぼす物語が好きで読んでました。でも彼を不動明王様という実在の神の仮の姿に設定した事がストーリー展開に無理を作ったみたいですね。敵も実在の悪魔にして決着つけなきゃならないという。これが一段落しても連載を続けたかったか今度は某メジャー劇画のキャラや実在のロックバンドをパクッたり、絵を描かずコピーを多様したりと、連載の苦悩が出てましたね。先ずは話題性のあった漫画でした。