1.まだ途中なので暫定9点。
「おやすみプンプン」で独特の表現と哲学的とも言える人物描写で一つの到達点に達したが、この後どんな漫画を描くんだろうと期待していた所へ登場したのがこのやたら長いタイトルの漫画だ。デが多い。
「おやすみプンプン」は読むにしたがって辛くなるような、かなり精神的に消耗してしまう漫画だったが、今作は純粋に青春ものとしても明るいし、コミカルなキャラクターはとことんデフォルメされていて魅力的だ。人類に紛れて密かに宇宙人の侵略が始まっているという思いっきりSFな要素があるのにそんなに深刻になっていなくてちょっとシュールな所も面白い。UFOもなんだかフラフラ情けなく飛んでるし‥。どう読んだらいいのかわからない独特の擬音が好き。とにかく笑いあり涙あり恋愛ありでかなり楽しいエンタメ作品だ。
物語が進むほどに段々シリアスさが増してきたが、あまり暗くならずにこのまま行って欲しいなぁと願うばかり。