1.昨年末、心配してた通りの形で連載終了してしまった。
この漫画のクライマックスは、どう見たって37巻タクマ戦だったから、その後どうなるか心配していた。
案の定、タクマ戦以後はテンション下がる一方だったから、今回の連載打切りも仕方ない。
タクマ戦できちんと終了していれば、漫画史に残る傑作だったのに、もったいない。
この漫画は、大人専用の少年スポーツ漫画だと思っている。
しかし、そんな漫画の市場は狭いから、漫画としての評価が高い割に、一般の人にはあまり知られずに終わってしまった。
「天才ではない秀才が、ノートをつけることを武器に、テニスの素人からプロを目指す」なんて漫画、自分も同世代だったらここまで楽しく読めなかったと思う。
しかし、その秀才らしい正しい努力がどんどん周りを巻き込んでいく展開がとても楽しかった。
そして、この漫画のもう一つの魅力は、女子キャラが個性的でみんなかわいいこと。
特にヒロインのなっちゃんは、自分の知る漫画では最高の女子キャラだった。
この女子キャラの魅力、書き分けは、作者が女性ならではと思う。
そのくせ岡田とか、男くさい個性派の男子キャラもなぜかうまい。
1巻から15巻までなら、文句なしで10点満点を付けられる作品。
しかし、連載漫画って、良作を良作のまま連載完了するって本当に難しいもんだよなあ。