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足摺り水族館

連載開始2013年
連載終了2013年
コミック数1冊
連載終了
平均点:9.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
アドベンチャーファンタジー
[アシズリスイゾクカン]
新規登録(2018-10-15)【番茶】さん

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1.新世代のつげ義春、水木しげるという感じの背景の緻密な描き込みが凄い。でもその中で動き回るのは極めてシンプルに描かれた可愛らしい女の子。つげ義春のようなドロドロの人間描写は無い。その代り、この世代ならではの日常的なノスタルジックなもの、シュールなもの、夢再現性的なものをひたすら追求している感じ。
『完全商店街』という一篇では、お母さんにお使いを頼まれた女の子が、メモに書かれた意味不明の文字をロシア語と判断してロシアに向かう。でも海を渡るわけではなく、商店街をひたすら北上し「樺太」と書かれたビルを左に曲がり、歩き続けた挙句にロシア人だらけの商店街に行き着いてしまう。でも結局メモはロシア語でない事が判明して更に彷徨が続く・・というお話。全編こういった感じのシュールな博物図鑑的短編集。装丁も凝りまくっててとても良い。
残念なのは人間に対する関心がやや薄いのか、キャラのバリエーションが限られている事。(対極にあるのは『伝染るんです』辺りか。)
でもそれを補って余りある溢れんばかりの夢的イメージの豊かさ、再現性の的確さや、その展開力が素晴らしい。これは思いがけない拾い物でした。
番茶さん 9点 [全巻 読破](2021-10-16 00:26:31)
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【点数情報】

点数分布 [全巻未読] [全巻読破]
Review人数 1人
平均点数 9.00点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
800.00%
91100.00%
1000.00%

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