1. Gunslinger Girl
《ネタバレ》 「少女×ガンアクション」という取り合わせが、下品で大嫌いでした。しかもイタリア政府の殺し屋の少女。改造もされていて、洗脳までされている。相方は政府組織の男性職員。とほほほ。何でそんな悪趣味な設定にするのか。面白い訳、ねーな!と、高をくくっていた。 しかし、読み進めていく内にどんどん深みにハマっていった。設定は、相変わらず下品だと思っている。が、何と言うか、コッ恥ずかしいが、照れ臭いが、少女たちの長くない人生や幸せが、正しく「可憐」なんである。 ギリギリな所で「人形」ではなく「人間」として生きている少女たち。 何と言うか、今後の展開が気になります。 【ここまで9巻までの感想・以下、最終巻まで読んで】 一期生パートから二期生ペトルーシュカ登場というシフトチェンジで、物語の焦点が霞んだように思えたが、各々が迎えた終焉にグッと来た。 ラストに紡がれた「希望」が、眩い。 9点(2018-09-09 01:29:17) |
2. からん
京阪神の微妙に違う描写に、芸の細かさを感じる。柔道と京女という食い合わせの悪さを、まるで感じさせないのも、スゴイ。 蛇足ながら主将の真昼間の街頭でビールを飲ませるというセンス、今の時代には稀有だと思う。木村紺、恐るべし。 7点(2009-08-28 15:41:59) |
3. 監督不行届
庵野秀明の実態(とはいえ、ある程度虚像でしょうが)と、安野モヨコのカミングアウトが面白い。「働きマン」や「花とミツバチ」等の男性誌ではソコソコ面白く、フィールヤング等の女性誌での活躍ではスタイリッシュな作風が印象的で、「美人画報」では「何かイヤな女っぽいな」と思わせた(というか、勝手に思っていた)安野モヨコだったが。そうか。オタクだったのか…。 7点(2007-11-30 21:40:04) |
4. 岳
山の素晴らしさを伝えると同時に、そこにある日常的な「死」についてもキッチリと伝えてくる。そこに「押し付けがましさ」や「説教臭さ」は殆どなく、このマンガは訥々と語りかけてくる。残念ながら登山趣味を持たない私ではあるが、このマンガは面白かった。 7点(2007-11-15 07:17:36) |