1. 友達100人できるかな
個性的でありながらも、汎用性の高さを併せ持つ作者のセンスには驚かされる。今度は「友達100人」ですか。その友達カウンター、減ったりしないのかどうかが、ちょっと心配だ。大人になると、無闇に減ったりするからなぁ。友達って。 【2010.11.25追記】単行本によると、一度成立した友達カウントは減らないという設定だそうです。一安心。 7点(2019-01-19 07:42:56)(笑:1票) |
2. Gunslinger Girl
《ネタバレ》 「少女×ガンアクション」という取り合わせが、下品で大嫌いでした。しかもイタリア政府の殺し屋の少女。改造もされていて、洗脳までされている。相方は政府組織の男性職員。とほほほ。何でそんな悪趣味な設定にするのか。面白い訳、ねーな!と、高をくくっていた。 しかし、読み進めていく内にどんどん深みにハマっていった。設定は、相変わらず下品だと思っている。が、何と言うか、コッ恥ずかしいが、照れ臭いが、少女たちの長くない人生や幸せが、正しく「可憐」なんである。 ギリギリな所で「人形」ではなく「人間」として生きている少女たち。 何と言うか、今後の展開が気になります。 【ここまで9巻までの感想・以下、最終巻まで読んで】 一期生パートから二期生ペトルーシュカ登場というシフトチェンジで、物語の焦点が霞んだように思えたが、各々が迎えた終焉にグッと来た。 ラストに紡がれた「希望」が、眩い。 9点(2018-09-09 01:29:17) |
3. 純潔のマリア
《ネタバレ》 「漫画のヒロインが処女かどうかを気にするなんて、『かん○ぎ』の単行本を引き千切るコアな病的童貞ヲタじゃあるまいし!」とか思ってますが、このマリアの純潔の行方は気になるところです。 しかし、主人公の使い魔のサキュバス・アルテミスの「これだから処女は面倒くさい」という意見には、激しく同意です。(下衆でスマン) 8点(2016-08-17 03:29:43) |
4. アイアムアヒーロー
《ネタバレ》 洋邦各メディア問わず、かなりの高水準ゾンビ作品。 体を許した相手であろうが、足の臭いにイチイチ恥ずかしがるつぐみが可愛くて仕方なかった。ゴミ回収車のシーンは、本気で悲しかった。 8点(2016-01-01 03:06:58) |
5. バクマン。
原作者や登場人物のマンガに対する愛情や熱意が、実に薄っぺらくコッケイに映る。このマンガを読んで漫画家を目指そうとしている人間に、面白いマンガなんて絶対描けない。マンガ舐めんなよ。 2点(2014-12-04 04:34:23) |
6. ヨルムンガンド
《ネタバレ》 最終話の「そのオチはヒドイんじゃねぇか?」という評価を聞きますが、私的には支持したい。だがしかし、ココの掲げた「新世界」を描かずに「ご想像にお任せします」で締めくくられちゃ、ねぇ。物足りないという意見も、確かに無視できないのかも。 デビュー時から気になっていた高橋慶太郎の初連載という嬉しさ、そして、色々考えさせてくれる物語で興味深かった、という二点が、評価対象でしたねぇ。 6点(2014-10-24 22:00:49) |
7. バチバチ
《ネタバレ》 下手をすれば「時代遅れ」と評されてもおかしくないベタな相撲漫画ではあるが、今は廃れて久しい少年漫画の野蛮なアツさがあり、非常にカッコいい。 ちょっと森下ジョージを意識したキャラ配置が難ですが、久しぶりに堂々とした「少年漫画」を読ませてもらったような気がします。 7点(2012-08-27 04:54:44) |
8. シグルイ
《ネタバレ》 南条範夫のソリッドな文章描写と、山口貴由のエロティックな筋肉描写が、恐ろしいほど噛み合っている。 蛇足ですが、個人的には牛股権三郎の「にぱ!」とした笑顔が好きだ。超好きだ。 しかし「腸(わた)を撒くのをやめさせい!」と叱られるシーンは、壮絶すぎて不覚にも笑ってしまった。 「腸(わた)を撒くのをやめさせい!」って叱られる人間なんて、平野耕太のキャラか牛股権三郎くらいだ。 多分、この世にはいまい。 多分、死ぬまで言わないだろうし、言われないであろう名台詞。 9点(2012-08-13 02:14:32) |
9. 戦国妖狐
《ネタバレ》 室町時代を舞台にした、水上悟志の妖怪モノ。相変わらず、軽妙さと神妙さ、そしてアツさのバランスが異様に取れていて、グッとくる。 8点(2012-05-19 00:52:05) |
10. 百姓貴族
《ネタバレ》 「鋼の錬金術師」や「銀の匙」の作者・荒川弘が持っている作家性の根幹にあたる「農業エッセイ漫画(?)」ですね。 北海道にも農にも馴染みのない私には、ただただ興味深い。この作品と「銀の匙」「自殺島」を読むと、無性に鹿が食べたくなる。 7点(2012-04-14 01:29:34) |
11. Landreaall
亜流の域を出ない女子向けファンタジー漫画がウンザリするくらい蔓延している中で、それらと一緒に埋もれてしまってる感のある隠れた良作。 人間描写と世界観、ちょっとした格闘技考察がしっかりしていて面白い。 8点(2012-04-14 01:06:12) |
12. BLEACH
死神の持つ刀・斬魄刀というアイテムで、超能力の具現化に成功しているのが面白い。ゴリ押しではない迫力、軽妙ではあるが軽薄でないテンポ、複雑さを排除しつつも巧妙に張られた伏線、等々の演出もうまい。ナルシズムに凝り固まらない絵のセンス、「数打ゃ当たる」的でもあるがキチンとした骨子のある魅力的キャラクター群なんかにも、好感。ジャンプ漫画特有の「パワーバランスのインフレ」や「腐り女子対応型路線」が危惧されるが、今のところ(2007年度)は大丈夫っぽい。 7点(2012-03-20 03:27:05) |
13. のだめカンタービレ
笑いのツボをキッチリ押さえるソツの無さだけでなく、キャラクター群の配置、オーケストラシーンの表現力などが、見事。この作品の影響でクラシックCDがアホほど売れたというのも、頷ける。他、「BECK」「デトロイト・メタル・シティ」など、「音楽漫画に名作なし」というジンクスを突破した力作が次々連発されたが、「のだめ」は半馬身リードしている感じ。ある意味、迷作。 7点(2012-03-20 03:25:53) |
14. 高校球児ザワさん
《ネタバレ》 「女子野球部員というフェチを楽しむ!」的な謳い文句で注目された作品だが、時折見せるシリアスな回や、グラウンドの土のにおいがしてきそうな描写に、作者のタダモノじゃない気配を感じさせる。腹筋割れ萌えだけでは、決してない。 7点(2012-03-10 00:56:17) |
15. 大東京トイボックス
前作に感じていた窮屈さも、掲載誌が変わった今作はノビノビとした展開。前作よりも「クリエイターとしての産みの苦しみ」がチリチリと伝わってきます。ゲーム業界のみならず、すべてのクリエイター志望者に読んでもらいたいアツイ作品。 長短のあるキャラクター群も、魅力的。 8点(2012-03-10 00:48:39) |
16. 東京トイボックス
物語進行にちょっとしたブレを感じましたが、クリエイターとしての葛藤や、ゲーム業界のアレコレなどが伝わってきました。 6点(2012-03-10 00:43:17) |
17. ちはやふる
競技かるたという超マイナーで取っ付きにくいジャンルを、丁寧に噛み砕いてアツい展開に持っていく作者の度量に感服。 この展開に、女性誌的なラブ要素が加われば…と思いながら読むも、そこらへんは作者も苦労しているみたいですね。物語の勢いを殺すくらいなら、このかるたとラブ要素の比率は変えなくてもイイのかも。 8点(2012-03-03 01:24:48) |
18. 外天楼
ヘンテコな異色(ある意味正統?)ミステリ漫画。 良い意味でも悪い意味でも、石黒正数にだまされる。 私のような「それ町」や、他の短編連作を愛読しているファンなら、特に。 8点(2012-02-04 00:56:29) |
19. 愛気
格闘技描写の「あり得そうであり得ない」ギリギリの点を、実にうまくユラユラしながら描いている。主人公の「トンガリ過ぎたサドっぽい正義感」が面白いが…えっと…どのへんが「愛」気なの? ちょっと謎めいたタイトルである。 7点(2012-02-04 00:50:58) |
20. 自殺島
自殺未遂者の群像劇という「気を衒った」感のある設定と、孤島という舞台装置。一見悪趣味に写る漫画だが、内容は何とも堂々とした人間賛歌。目が離せない。 9点(2012-02-04 00:42:34) |