41. ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン
第一話で私のビッチ萌え魂をガッチリと掴まれました。 エルメェスや、ウェザー・リポート等の脇キャラ群も秀逸。特にエンリコ・プッチに物凄い親近感。私も素数好きで、1972年生まれという理由で、ですが。 爽やかなラストを迎えましたが、私的にはチョッと物足りないかも、です。 6点(2009-04-26 10:02:41) |
42. まっしろけ
「ラズレズ」や「皆殺しのマリア」(共に原作者・TKD)でパンキッシュな作品を手がけ、「月の光」(原作marjinal)では骨太な現代ファンタジーを見事に描きあげた竹谷州史。 初の原作なし作品の単行本ということで、ハードボイルドか?アウトロー物か?と、勝手に気を揉んでいた。 そんな竹谷作品の新作が、何と人情物とは。ちょっとした肩透かしでした。 ですが、やはり小学館あたりがお家芸としている「普通の人情物」では無いみたいで、どこか「そわそわ」させる展開。 天真爛漫すぎて、チョッと読んだだけでは薄っぺらな嫌味のある主人公ですが、読み進めていくと善行と偽善の狭間で揺れる主人公。二巻を読み終えた時点で思わずエールを送ってしまう気に入りようだ。 いつの間にかこの主人公の懐の大きさに取り込まれている感じ、少し悔しくもあるが、今後の展開が非常に気になる。 7点(2009-04-09 09:32:19) |
43. 銀魂
シリアスパートと、最近マンネリ化している展開はしんどいが、私としては笑いの波長が合っているのでそう無碍に扱いにくい作品。最近、絵が荒いのが気になるところですね。 人気作品の旨味をもう少し味わいたいのはわかるが、コノ作者には宇宙人とか侍とか出ないギャグ作品を描いてほしい。 5点(2009-03-18 18:59:11) |
44. トリコ
しまぶーには何の期待もしていなかったが、まだこんな余力が残っていたとは。良い意味でも悪い意味でも、小学生読者らを牽引する展開が巧い。 説明描写に「HUNTER×HUNTER」の影響が見受けられ、この「長いものには巻かれろ」的な作者の作家としてのスタンスに時折イラッとくる。 5点(2009-03-08 23:04:25) |
45. 群青学舎
素敵な物語を、丁寧に、真正面から描く。てらわず、ひねらず。「学舎」をテーマに描き綴られた珠玉といえる作品群に、只々溜息。三巻に収録されている「薄明」が特に素晴らしく、ああ、この歳になっても漫画読むヒトでよかった、と、思わずにいられない。 10点(2009-02-27 17:50:10) |
46. シュガーはお年頃
《ネタバレ》 二宮ひかるにしては「裸率低め」で、二宮ひかるの近年の傾向なのか、イナカの高校生モノ。読んでいて感じるのは、展開の読めなさと、相変わらずのキャラクター内面の面倒くささ。しかし、今回もやはり、嫌悪感が湧いてこないんですよね。 集団に溶け込めない、同性の友達が少ない女子って私、正直苦手なはずなんですが。くそう二宮作品め!みたいな。 6点(2009-02-27 17:41:26) |
47. ラヴ・バズ
《ネタバレ》 ヘタレで根性無しで自暴自棄気味の女子プロレスラーが、リングと育児と日常と戦うお話。志村貴子の引き出しの多さにチョッとビックリした。 7点(2009-01-26 02:31:39) |
48. うさぎドロップ
三十過ぎの「大吉」と、小学生になったばかりの「りん」。育児経験皆無の大吉が毎日をイッパイイッパイになりながら、日常をクリアしていく。 大吉がりんに見せているのは不器用ながらもキチンと人間と向き合う姿勢だと、思う。そんな大人の義務感と、ささやかで父性愛っぽい何かで大吉はりんと向き合い、りんは育つ。 同じ三十男として、読後に私も頑張らなきゃな、と、思う。独身者としては気軽なエールしか送れないのだが。涙笑。 5巻からは、まさかの10年後編(?)スタート。ますます目が離せない展開になってきました。 蛇足ながら考えるのが、「うさぎドロップ」のタイトルの意味。今のところ、意味はよくわからないが、何となく雰囲気は「うさぎドロップ」ですよね。 8点(2009-01-26 02:12:05) |
49. みなみけ
この漫画、ヤンマガ誌で掲載しているからこそのソコソコ面白いのであって、竹書房・双葉社・ぶんか社なんかの「ほんわか萌える4コマ誌」なんかで掲載されていたら完全にノーマークしているであろう漫画。 しかし、随所に台詞回しの上手さもうかがえたりで、一応及第以上の評価。暇つぶしには丁度いいカンジ。 6点(2009-01-06 07:30:06) |
50. 臨死!!江古田ちゃん
《ネタバレ》 江古田ちゃんの「あっけらかんとしながらもギリギリと肉迫したセリフ」は今までにないセンス。特に合コンで猛禽のスミを突付く江古田ちゃんの切れ味に、ハンパの無さを感じる。合コンの猛禽叩きも毎回楽しみだが、私的には変なショーパブで働く江古田ちゃんのエピソードが、毎度爆笑。 7点(2008-12-20 00:37:06) |
51. 賭博堕天録カイジ
「金と銀」のツモ有料麻雀や、「天」の限定役麻雀、「アカギ」の採血麻雀など、福本伸行は、普段から麻雀のヘンな特殊ルールばっかり考えているに違いない。笑。しかし、麻雀をする上で破綻しないルール設定がなされている点と、麻雀そのものの醍醐味を失わないあたりが流石と言うか… そしてヤンマガ誌上「カイジ」でも、そんな福本お家芸的な特殊麻雀編をやるとは。麻雀はもちろんの事、麻雀漫画も好きな私としては結構楽しめるんですが。 6点(2008-12-17 03:30:33) |
52. 賭博破戒録カイジ
1980年後半に、パチンコのいわゆる「一発台」にハマっていた私としては、この「沼」の悪意に満ちたギミックの非道さが痛いほどよくわかる。最終回、カイジのちょっぴりミジメなエピソードがかなり面白い。 7点(2008-12-17 03:17:56) |
53. 舞姫 テレプシコーラ(第1部~第2部)
毎月ダ・ヴィンチ誌上でソコソコ楽しんで読ませて頂いているんですが、やはり古典っぽさがちょっとしんどいです。私のような古典少女漫画が苦手で浅眼な高カロリー漫画世代にはツライ物がありますね。でも、毎月読んでるんですよね。 5点(2008-12-16 01:05:14) |
54. 3月のライオン
ウミノ作品は「キャラクター」の心情表現が面白く、将棋というイササカ・マニアックな世界を描く上でもそれらが発揮されているという点に、まず驚いた。将棋漫画の原作やプロ戦の麻雀対局、競馬予想コーナーなどでチョコチョコと名を見る先崎学がバックについているのも、興味深い。ちょっと目が離せない作品である。 7点(2008-12-16 00:51:29) |
55. バリハケン
《ネタバレ》 ヤンキーにもオタクにも失礼な世界観と寒いギャグが絶妙な風味を醸し出していて、実に面白くない作品だった。ワザとなのかナチュラルなセンスなのかは分からないが、ヤンキー・オタク・萌えの描写がどことなく古く、雑なのも気になった。 少年ジャンプでの打ち切り作品に、今更オチの悪さまでは言及しないが、最終回もヒドイもんだった。 そしてこんなにも読者層が読めない作品も珍しく、ハテ、この作品はいったい誰を楽しませる漫画だったのか?と、ついつい要らん事を考えてしまう今日この頃である。 1点(2008-12-06 00:41:38) |
56. 道士郎でござる
《ネタバレ》 アメリカ(テキサス)帰りのサムライというケレン味たっぷりな設定も、西森作品だと嫌味に感じないから不思議。いい意味でも悪い意味でも、ホントに器用な作家です。 6点(2008-11-20 23:56:01) |
57. Jの総て
マリリン・モンローに憧れる(男)主人公「J」の波乱万丈な青春を、見事に描き上げた怪作。カテゴリとしては私のちょーニガテな同性愛モノか。しかし何て言うか、身も心もボロボロにしながらも幸せに近づこうとする「J」の生き様にハラハラし、ドキドキし、涙し、最終回には感動。全く、こういうジャンルにも楽しめる作品があろうとは。 主人公Jはトランスセクシャル(性同一性障害)なんで、イワユル「BLモノ」とはチョッと違うんですが、まぁ、試しに如何か?といった所。 9点(2008-11-08 20:21:02) |
58. ソラニン
《ネタバレ》 痛く重い物語なのに、読後に残る確かな満足感と一握のせつなさ。やはり浅野いにおは只者ではない。変なペンネームだが。 蛇足ながら思ったのだが、浅野いにおって「キチンと定期的に前向きな物語を描くよしもとよしとも」みたい。超寡作なよしもとよしともが漫画を描かなくっても、浅野いにおがいれば、いいか、と、最近思うようになった。 9点(2008-10-18 01:50:21) |
59. 荒川アンダーザブリッジ
荒川住人のボケとリクのツッコミに固定しきった展開に正直飽きてきている。最近、絵も荒い。しかし、隠されている重要らしきスジと巻末にあるフルカラーの良さが気になってしょうがないのも確かで、無視できないんですよね中村光。 6点(2008-10-18 01:30:56) |
60. 邪眼は月輪に飛ぶ
《ネタバレ》 「藤田和日郎」を知るための一冊としては、これ以上ない作品。寓意を込めたエンタテイメントを描かせると、藤田和日郎はホントに巧い。姿を見ただけで生き物すべてを呪殺してしまう敵役の怪鳥「ミネルヴァ」も(本当は悲しい性を持つが)、非常に怖い。こういうのを描かせると、藤田和日郎は…(以下略)。 8点(2008-10-18 01:23:12) |