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自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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1.  封神演義 《ネタバレ》 
一般相対性理論のゲーデル解というのがありましてな…なんて書くと説明が長いからやめるか。SF者ですから、こういう「わかってる」作品はキチンと評価します。 原典の本筋を守りつつどれだけ遊べるか、という点にフォーカスし切った潔いコンセプトも好きですナ。人を選ぶ内容上等! 文句なしに10点とさせていただきます。
10点(2007-10-18 22:18:31)
2.  監査役野崎修平 《ネタバレ》 
いまのところ、SFファンタジー系を除けば最も好きなマンガって事になるだろうな。 世間的な評価について。この作品がどれだけ社会に影響を与えたかは、連載の途中で本当にできてしまった「あおぞら銀行」と、まさにリアル野崎修平登場と言ってよかった西武グループの不正会計スッパ抜き(あの監査役、絶対本作に影響されてるよなあ…)をみればわかること。本宮ひろ志が「女の子のパンティを描かなくてもサラリーマン漫画が売れる時代になったんだなあ」と泣いたエピソードも有名だ。 個人的な評価は何と言ってもまず「破滅的なまでの善良さ」、これだ。澄んだ目をして曲がった事のできない(でも押しは弱い)野崎の純真ぶりは、読んでいてうざったくなるほど。こんな奴、現実に監査役できるわけがない(いや現実に登場したわけだが…)、絶対首を斬られる、システム抜きの人力で銀行業務できるわけないだろ、総会屋を無視して株主総会だなんてそんな無茶な…etc etc. その無茶苦茶さがラストのあおぞら銀行崩壊までつっ走って行く。これがもう、まるで大悪党を見ているかのような爽快さで、正義と悪の価値観が頭の中でぐるんぐるんと逆転し始める。『バスタード!』の陰画と言っても差し支えない。 社内で敵に回る奴らは、みんな人間らしい暗部を持った男たちばかり。リアルで、非常に微妙な存在で、90年代には本当にこんな銀行マンたちが日本を動かしてたんだろナ、と想像してしまう。そういう猛者が野崎監査役の非常識力の前にどんどん敗退して行く。何しろ相手はバカである。神の加護を受けた無敵のバカ。 だが最強の敵はなかなか尻尾を出して来ない。中盤以降でないとあおぞら銀行のバックで何が起こっているのか想像もできず、ただの監査役はやがて日本の歴史の暗部にまで目を向けざるを得なくなる…と、このあたりのスケールアップの仕方が、実に大人向けでしっかり描かれているのが良いのだ。  10点に届かないのは、ほとんど終り近くで連載が集英社に移り、現実離れしたスピード伏線回収に向かったため。物語としてはキッチリ終らせたものの、新シリーズ『頭取野崎修平』に移行する段取りがミエミエで、「あんな作品を書くために急いで終らせなくてもよかったのに…」と悔やむ事しきり。 それでも「善」が「悪」になる大人の黒い世界で善を通し続ける破壊的な痛快さは、この程度の欠点で消えてしまうものではないですよ。
9点(2007-10-11 22:06:16)
3.  マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語
本作はコミックで唯一、ピューリッツアー賞を受賞した作品である。 マンガに一体何ができるのか、という事を考え抜かれたこの物語は、削りすぎで語らなすぎで、だがとてつもなく饒舌で、当然ながら深い底なし沼みたいな内容になっている。 これは作者の父が体験した、ナチス時代のアウシュビッツを描いた物語だ。ちょうど『シンドラーのリスト』を観る半年ほど前に読んで、まあ今でもコッチの方が数段優れていると思っている(泣かせは100%削られてるけどね)。 10年スケールの長い時間をかけて、自分の中にじんわりと染み込んでくるコミック。自分の内面に潜む「親から譲り受けたもの」を見つめる鏡として、静かに、真顔でオススメしたいと思います。
8点(2007-10-09 21:51:48)
4.  寄生獣
実は寄生獣の評価、あんまり高くありません。 哲学的な内容展開をしていた割には、言っていることがイマイチぶれ気味。個の問題・環境の問題・政治の問題、その場その場で扱うテーマが風見鶏のように変化していく割には、どこにも着地点がなかったりする。「問題提起が多い割には、考えながら読むのに不向き」と評させてもらおう。 後年出る『ホムンクルス』が、この辺の欠点を意図的に補修している(個の問題に絞り込んだ)。なので、本作『寄生獣』はメタモルフォーゼ・ジャンルの画的・理論的な支柱として礎になった、と感じている。 この作品、いつの日か映画化でもう一度花を開くチャンスがあるだろう。CGの進展度から言えばあと3~4年後かな? その時には(時間制限から)総花的な内容にはできないだろうから、キッチリとピントを絞って欲しいと願っている。 個人的には、ミギーにキッチリとした目的を見出させて欲しい。
6点(2009-08-09 10:06:45)
5.  墨攻 《ネタバレ》 
酒見賢一の原作が出た時、速攻で買って即座に読破し躊躇なくファンになったからねえ…マンガ版のアコギな膨らませ方、引き延ばし方は罪だと思います。 特に原作を消化し切った後の、墨家の本丸と戦う中盤/始皇帝と戦う後半は惰性で仕方なく読んでた。悲しかった。だが最も悲しかったのはラストだ。 革離は梁で死ぬからこそ、常人には到底たどり着けないほど凄味が増すのだよ。 梁は一瞬で消滅するからこそ、中国の酷い古代史を味わえるのだよ。 多分、藤原カムイならそういう風に書いてただろう。
6点(2007-10-17 21:35:15)
6.  破壊王ノリタカ!
少年漫画におけるミニマル芸術。 だが、ムエタイの強さについて理屈で納得できる内容にはなっている。 本作に注目したのがチャウ・シンチーだった(『破壊之王』というタイトルで、香港で映画化した)と言う事実に、本作の魅力を認める輩の偏りがうかがえる。  …でもまあ女の子は可愛いから読めるよ(笑)。あと敵がみんな濃く、主人公の描き込みが最も少ない、というのが当時は画期的でした。ギャグ漫画と格闘漫画の豪快な接着です。
5点(2007-10-13 15:48:58)
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