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《ネタバレ》 最初読んだとき、「夕凪の街」と「桜の国」は別のお話かと思ってた。
細かな、さりげない伏線を通じて徐々に両者が繋がり、三世代に渡る原爆被害者の壮大な物語が見えてくる。 (ラスト近くで河原でお父さんと長々と話しこむ農家の老人は打越さん?やっぱり禿げましたねw) ともかくも「反日プロパガンダ」とは全く無縁の原爆マンガは初めて読んだ気がする。 控え目すぎて痛々しいくらいですが、きちんと「(原爆を)落とした人」に対するメッセージとなっています。 (ちなみに、原爆について日本を批判する筋違いな意見をたまに見かけます。そう主張する人は、例えばイラク戦争でアメリカがイラクの市街地に原爆を落としたとしても、それを批判する事ができない。核廃絶に何の寄与もしていないようで聞いてて虚しくなります。) あと作者の何気なくも神経の行き届いた表現力が素晴しい。実に人間観察が巧みですね。 …ところで、東子ちゃんの「言えなかった夢」は「七波ちゃんのような 男 の 子 のお嫁さんになれますように」かしら …野暮ですみません。 【番茶】さん 10点(2007-12-08 20:56:05)
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