1.《ネタバレ》 まずもってイイのが1話30分のスタイル。しかも1話~2話のエピソード完結主義。気楽に観られるので集中できます。しかもNHKですからCMも無し。で、本作は神木隆之介演じるスクールロイヤー(学校付弁護士の田口先生)が、学校で起こる様々な問題に、法律家として立ち向かうというもの。田口先生側の主観だけでなく、常に反対側(学校側や体制側)の理屈や事情も等しく提示してくれるのが本作の特徴といえましょう。裁判同様、2つの意見を戦わせると。“やけに”というほど弁が立つとは思えませんし、それほど“吠えて”もいませんが、田口先生の“青さ”は気持ちの良いものでした。特に最終エピソードに当たる「自殺未遂事件」での筋の通し方(己が信じる正義の貫き方)は眩しかったですね。それは偏に、私自身に“体制側の観方”が染みついているからとも言えますが。最終話を持って田口先生は青葉第一中学を去りましたが、これで終わらせるのは勿体ないコンテンツ。武田鉄矢の『刑事物語』方式でのシリーズ化を望みます。