1.《ネタバレ》 プラス要素とマイナス要素てんこ盛りドラマである。
まずマイナス①堀北真希ミスキャスト、と思う。女優の男装ドラマは数多いが、顔、体型、しぐさ、どれをとっても女バレバレの上、堀北自身の演技力不足が拍車をかけ、見る方が気恥ずかしい。特に短パンで海に遊びに行く回は見ていられない。②メインテーマの芦屋瑞稀&佐野泉のストーリーはかなり気色悪い。佐野にハイジャンプを跳ばせたい、というのが芦屋瑞稀の目標。おせっかい、人任せ、他力本願。それを受け入れる佐野もキモイ。③大勢のキャストが若い寮生を演じるのだが、もともとナンセンスドラマであり、自己満足ドタバタの場面も多い。
プラス①なんといっても生田斗真が水を得た魚のように、片思いのイケメンを生き生きと演じている。優しさも、ダメダメも、浮かれも、落ち込みも、巧い②水嶋ヒロも良い。チャラ男でありながら、面倒見の良いイケメン寮長を軽いノリで好演。特に舞踏会はたまらない魅力を発揮。シリアスよりコメディが向いている。③日本の芸能界は、街角スカウトや美少年オーディションからイケメンを連れてきてドラマに出し、ojt感覚で育成するようだが、視聴者は、素人演技やヘタウマ演技を見せられることとなる。しかし、鈴木亮平、岡田将男、山本裕典ら、今後活躍する若手の訓練場ともなっているようだ。ojtが良いかどうかを置いとけば、この手のドラマの存在意義もある、と言える。④姜暢雄、このドラマで知り、その後あまり見ないのだが、なかなか面白い人だった。
評価の5点は、可もなく不可もなく、ではない。たくさんの不可とたくさんの可を±して。