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存在の耐えられない軽さ

The Unbearable Lightness Of Being
1988年【米】 上映時間:173分
ドラマ小説の映画化
[ソンザイノタエラレナイカルサ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-06-27)【Olias】さん
公開開始日(1988-10-29)


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監督フィリップ・カウフマン
キャストダニエル・デイ=ルイス(男優)トマシュ
ジュリエット・ビノシュ(女優)テレーザ
レナ・オリン(女優)サビーナ
デレク・デ・リント(男優)フランツ
エルランド・ヨセフソン(男優)元大使
ドナルド・モファット(男優)主任外科医
ペイベル・ランドフスキ(男優)パベル
ステラン・スカルスガルド(男優)技師
原作ミラン・クンデラ
脚本フィリップ・カウフマン
ジャン=クロード・カリエール
撮影スヴェン・ニクヴィスト
製作ソウル・ゼインツ
衣装アン・ロス〔衣装〕
編集ウォルター・マーチ
録音クリストファー・ニューマン〔録音〕
あらすじ
ドン・ファンにして有能、共産主義を皮肉る論文もものする脳外科医トマシュと、画家らしい奔放さにあふれたサビーナ、かたくなな純朴娘のテレーザ。この3人の複雑にからまりあう恋愛心理をタテ軸に、チェコ事件という背景をヨコ軸に、時代に抗うように生きた人々を熱く描いた秀作。「存在の耐えられない軽さ」とは反語的に読むべきなのかそうでないのか、このストーリーは軟派なのか硬派なのか、本作は観客に簡単には答えを出してはくれない。

おばちゃん】さん(2004-05-25)
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【クチコミ・感想(9点検索)】

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9.《ネタバレ》 “驚異の目力”が武器のプレイボーイ外科医、まさに“肉食獣”と言える女流画家、そして腋毛ボーボーの田舎娘、この三人が見せる純愛とは対極に位置するような恋愛劇ですが、ドロドロになりがちなストーリーなのにどこか突き抜けた明るさがある語り口です。ヨーロッパ俳優を多く使い撮影監督もスヴェン・ニクヴィストなので、ハリウッド資本ながら欧州映画の様な味わいがありました。スヴェン・ニクヴィストのカメラがまた美しくて、「プラハの春」の記録映像にデイ・ルイスやビノシュが映り込むところなぞ素晴らしい映像テクニックです。黒い山高帽をかぶった下着姿のレナ・オリンはポスターやパッケージにも使われてこの映画のシンボルみたいな存在ですが、本作での彼女のセクシーさはちょっと尋常ではない。人間の存在なんて「耐えられないほど」軽く歴史の激動にのみ込まれてしまうはかないものかもしれませんが、それでもそれぞれが生きた証しは必ず残ってゆくものなんでしょうね。そう考えるとラストのフェード・アウトには泣かされてしまいました。それにしても役者がいい演技を見せてくれる映画はホント上映時間の長さなど気にならないものですね。 S&Sさん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-10 22:37:32)

8.静かなる名作。当時の社会情勢と絡めて、男と女から理性と本能まで追求している非常に深みのある作品。トマシュが最後まで声明にサインしなかったのは本能というか人間としての根元的なプライドを保持しようとしたからだろうか。羨望の眼差しで見つつも、自分はどうあがいてもあちら側の人間なんだろうなあ。ただ欲望だけを求めるなら地位や名声を守るだろうから、彼は極めて本能的に生きていたんだと感じた。清貧として一瞬の幸せを掴めた終盤は特によかった。牧歌的というか、あーゆう描写すごい好き。静かにフェードアウトしていくラストシーンも秀逸。重厚長大な感もある作品だけど、文学が好きな人、というよりもこのタイトルに何かを感じる人は観て損はないと思います。 スペクターさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-04 15:55:24)(良:1票)

7.《ネタバレ》 もっと、タダのエロい映画かと思っていたが、どうしてどうして、すぐれた作品だった。女と見ればすぐ口説きにかかり、手術中にも鼻歌を歌うような超軽々しい医師、トマシュ。前半ではトマシュの軟派ぶりがいかんなく発揮される(笑)。  ところが、「プラハの春」が終わり、ソ連軍が進駐してきて、すべては一変する。安全なスイスにいることもできたのにテレーザを追って再びチェコへ戻ったり、ほかの医師たちが「自己批判書」にサインするなか、トマシュだけが断固として拒否したり。真面目であったはずの者たちが保身を図る一方、このうえなく軽い男と思われてきたトマシュだけが鋼の棒のような筋を通す図式。たしかに人間って、いざとなってみないとわからないもんだと思わされる(自分も含めて)。  そうした「男の生き方」を問う一方、「男と女の不可解さ」も実に丹念に、魅力たっぷり描かれていた。サビーナとの善悪論を越えて惹かれ合う関係、トマシュを理解しようとするあまり自らを傷つける情交を結んでしまうテレーザ……。ステレオタイプではすまない人間心理の機微が見せられ、「そういうもんだよなぁ」と共感した。  個人的にとくに印象に残ったのは、サビーナの情人であった大学教授が「妻と別れてきた。一緒になろう」といってきたシーン。サビーナにとって女としてこんな嬉しいことはない。が同時に、結婚すれば一人のものになってしまうし、トマシュとも切れなくてはならない。そのしがらみに耐えられない思いもどっと去来する。そうしたアンビバレントな感情と涙が、とてもうまく演じられていた。  映像も美しく、俳優たちの目だけの演技などもたっぷり堪能できる秀作。ということで、9点也を捧げます。ラストはまさに「天に召された」といった感じでしたね~。 delft-Qさん 9点(2004-12-12 10:23:20)

6.「長かった!」というコメントが結構ありますね・・・。私はビデオで見たので「長い。」とは感じませんでした・・・途中でコーヒーを入れに立ち上がり・・・電話がかかってきて中断し・・・と言いたいところですが、ちょっとした理由(見た方にはわかると思います)があって途中で持ち主(知り合いの個人)にビデオをつき返しました。その時の会話:「おっさん、何だって私にこんなビデオ見せようとしたの?」「ボボボ僕、何にも下心なんかないよ・・・。キキキ君なら理解できると思って・・・。」(「おっさん」は40台半ばの離婚歴ありの独身者。)と、いうわけで結局は最後まで見ました。その後のある友人との会話:「人間の体をモノみたいに扱っているのが気に入らなかった。」(その「友人」は「アウシュビッツって何?ロシアの元の国とアメリカが対立してたこともあったの・・・。」とうそぶく御仁。)私のこの映画に対する評価は「おっさん」と同じでわりと高いんですけれどね・・・。ちなみに「おっさん」は米国在住のポーランド人です。ビデオの持ち主である「おっさん」に敬意を表して「おっさん」の評価・・・まちがいなく10点・・・と自分の点数・・・ソ連の脅威を肌で感じたわけではないのでこんなもん・・・の平均点を入れておきます。 かわまりさん 9点(2004-05-25 11:53:03)

5.大学生のころに見たんだけど妙に気に入ってしまって2本立て続けに見たりしてました。映画館で見ただけで5回は見に行った。
男女の関係を描いた映画は苦手なんだけどこれは例外。
なぜイイのか説明できないけど、とにかく好きな映画。 kazu-chinさん [映画館(字幕)] 9点(2004-01-31 13:59:57)

4.ラスト、泣いた。っていうか、映画で号泣したの初めて。 ケッジさん 9点(2002-12-16 02:26:04)

3.登場人物の性格がよく描かれていて、物語をきちんと構成していたと思う.時代背景の辛さも、一人一人の中に存在していたよね.ラストも切ない.ラストシーンの好きな映画ベスト10があったら、絶対票を入れます.あと、ジュリエット・ビノシュ、すっごく良かった.とっても好き. ひこさん 9点(2002-11-11 09:30:12)

2. 観直してみましたが、評価は変わりません.D. デイ=ルイスと J. ビノシュと L. オリンが醸し出すこの映画の空気が自分の気持ちにぴったりと添っているのだと思う.そしてデイ=ルイス演じるトマーシュの人物像が、軽くいい加減で地に足がつかない一面と、実は最後まで体制に取り込まれることを拒否する骨太な内面を併せ持ち、その代償も恐れない人物だったことが判ってきて、俄然後半が活きてくる.プラハの春が踏みにじられる映像のつらさと、ラスト近くで二人が足に足を載せて宿の部屋に消えていくときの、胸が締め付けられるような感じは忘れることができない. シャリファさん 9点(2001-05-10 10:09:06)

1.この作品のテーマはほんとはとってもシリアスなもの.こわくて,グロテスクでもある.でもとっても,美しく出来てて,あたしはとっても好き. しあんさん 9点(2001-05-05 14:08:46)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 55人
平均点数 6.62点
000.00% line
123.64% line
200.00% line
323.64% line
447.27% line
5610.91% line
61120.00% line
7712.73% line
81323.64% line
9916.36% line
1011.82% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.87点 Review8人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

1988年 61回
撮影賞スヴェン・ニクヴィスト候補(ノミネート) 
脚色賞フィリップ・カウフマン候補(ノミネート) 
脚色賞ジャン=クロード・カリエール候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1988年 46回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
助演女優賞レナ・オリン候補(ノミネート) 

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