みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(4点検索)】
7.特異な容貌故に見世物にされてきた青年、その彼をこうやって商業映画の題材として描く、という事自体に、メタな要素を感じざるを得ないのだけど、それを意識しつつも、どうもこの映画には、以前から醒めた印象しか持ち得ないのです。今回久しぶりに見ても、それは変わりませんでした。 結局のところこれは、メーキャップ技術の限界を示した映画、としか思えなくて。 微妙な、デリケートな問題、であるが故に、その「作り物」感が、まずもって、気持ちを門前払いしてしまう。 かつて初めて見た頃と違って、今ではネットで調べれば、モデルとなった男性の実際の写真を簡単に見ることができ、確かに、似せようと努力していることはわかるのですが。 ストーリーも人物描写もシンプルで類型的なものとし、あの神秘性を感じさせるマスクも勿体ぶらずに脱がせて素顔(のメーキャップ姿)を画面にさらけ出させて、この「作為の無さ」という作為が、ドキリとさせる面も、これまた確かにあるのですが。 しかし、結局のところ、メーキャップでは描き切れない以上、違和感を拭いきれない以上、その姿はやはり、あのマスクの向こうの神秘に、封印するしかなかったんじゃないか、と思えてしまうのです。 ところでこの映画のテーマ曲、聞くとどうにも、童謡の「叱られて」を思い出してしまうのですが。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 4点(2021-04-17 15:04:21) 6.名画とされているが、実話ものとして、どうも反感を覚える作品なのである。モデルになったジョセフ・メリック氏について、ウィキからの抜粋になるが、「・・・後の回想によれば興行師には寛大に扱われたといい、実際に自活できるだけの収入も得ることができた。(中略)しかし社会的に見世物小屋を排斥する風潮が強まるとロンドンを離れ、ヨーロッパを廻る興行に身を委ねざるをえなくなる。数か月後には職を失って貯えも取り上げられ、ようやくブリュッセルからロンドンに辿り着いたところを、以前に診察を受けたことのある医師フレデリック・トリーヴスに保護された。」「部屋をあてがうための寄付を募る投書がきっかけで広く同情を得、やがてアレグザンドラ皇太子妃の訪問を受けるなど上流社会である種の名声を得るようになった。」これが実話である。ロンドンでは興行師からいい扱いを受けているし、医師が興行師から“買い取った”訳でもない。上流社会との繋がりは、広がった同情が波及しただけの話。が、これを「彼を見世物にし、迫害するのは、粗野で無教養な民衆。彼を擁護するのは教養豊かで上流階級の医師や貴婦人。」という構図で脚色したのはイヤミそのもの。実話と全く同じにしろとは言わないが、これには不快な意図を感じる。加えて、“キワモノ”をエサに観客を呼び込んだ面は否めない点。実在したメリック氏の容貌を忠実に再現したことも公開当時の大きな話題であった。ならば、見世物小屋の興行師と映画の製作者と一体どこが違うというのだ?容貌の再現はリアリティの追及だ、それでこそ人間の尊厳が描けるのだ、とでも言うのだろうか。どこか欺瞞に感じる。メリック氏の過酷な運命、人生には共鳴するものがあるが、映画の製作者たちの姿勢が好きになれず、素直に感動できなかった作品。 【あっかっか】さん [地上波(吹替)] 4点(2009-01-15 13:12:18)(良:1票) 5.弟が絶賛していたので観ました。わざわざモノクロで撮った映画であるという先入観もあったせいか感動できませんでした。主人公は可愛そうだと思いましたが全ての見世物小屋を悪くいっているような作風が納得いきませんでした。 【THE HAUNTED MADE ME DO IT】さん 4点(2004-09-16 11:13:40) 4.作品の出来、不出来とは関係無く、個人的に好きではない。 暗い、重い、悲しいの三拍子が揃っているからである。 そして、2回以上観る気がしない。 実話であるという点も尚、重さに拍車をかける。 【あむ】さん 4点(2004-05-04 18:36:24) 3.単なるキワモノ趣味だと思うんだけどなあ。アン・バンクロフトが絡んで話がややこしくなりましたね。実在した伝説の奇形児を、さも人間万歳みたいなオブラートでくるんで美しく描いてしまいましたが、実際に観に行った人の何割が人間の尊厳や心の美しさみたいな感想を抱いて帰ったか、ちょっと自信がないです。「すげーヘンなのがいた。しかも実話だ。」っていうニオイしか伝わって来ないんですよね。狼に育てられた子がいたぞ、そいつぁ珍しいや、って飛びつく人たちがぞろぞろ観に行く映画なんじゃないでしょうか。ジョン・メリックは可哀相で、ラストも涙をそそるモノでしたが、やっぱり監督がデビッド・リンチで、前に「イレイザーヘッド」を撮った人なんだ、っていう先入観が強すぎて、どうしてもキワモノ趣味としか受け止められませんでした。私自身、身体障害者に対する偏見や差別意識は極めて低い方だと思うんですがね。こういう不幸な人を、見世物小屋でお金を払って見るというのが人間のやって来た現実なんだ、という意味では存在価値がないとは思いませんが、この映画をお金を払って観に行く私たちと、見世物小屋に集まった人たちの違いがどうしても説明できないんです。そういう意味では、非常に後味の悪い映画でしたね。 【anemone】さん 4点(2003-12-09 00:16:53)(良:1票) 2.奇形への愛を描きつつも、手法としては奇形で観客を驚かせようとしている。リンチは奇形を怖がる我々も他の登場人物たちと同罪だと言いたかったのかもしれない。しかし、それは好意的な解釈のように思え、やはり、伝えるべきテーマとそれに用いる手法が矛盾をはらんでしまっているリンチのミステイクと考えるほうが自然ではないか。今のリンチならばもっと上手く料理できるだろう。 【恭人】さん 4点(2003-11-22 05:33:25) 1.公衆の面前でメリックの正体を暴いてしまう、子供の無邪気な残酷さが痛ましかった。「ぼくは人間だ!」の叫びも。正直言って映画より原作の印象が強いのですが。ただ、これで性格も曲がってたら美談にはならんのだよな~という嫌な見方をする自分もいたり。 【ひろほりとも】さん 4点(2003-11-18 11:51:04)
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