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どですかでん

Dodes 'Ka-Den
1970年【日】 上映時間:140分
ドラマ小説の映画化
[ドデスカデン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-02-04)【イニシャルK】さん


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ブログに映画情報を貼り付け
監督黒澤明
助監督大森健次郎
橋本幸治
キャスト頭師佳孝(男優)六ちゃん
菅井きん(女優)おくに
芥川比呂志(男優)平さん
伴淳三郎(男優)悠吉
丹下キヨ子(女優)ワイフ
三波伸介(男優)沢上良太郎
田中邦衛(男優)初太郎
井川比佐志(男優)益夫
三谷昇(男優)乞食の父親
谷村昌彦(男優)惣さん
日野道夫(男優)井河
松村達雄(男優)綿中京太
渡辺篤(男優)たんばさん
吉村実子(女優)良江
沖山秀子(女優)たつ
二瓶正也(男優)みさおに声をかける男
人見明(男優)みさおに声をかける男
江幡高志(男優)みさおに声をかける男
根岸明美(女優)渋皮のむけた女
桑山正一(男優)レストランの主人
塩沢とき(女優)ウエイトレス
荒木道子(女優)小料理屋の女将
江角英明(男優)刑事
三井弘次(男優)屋台のおやじ
園佳也子(女優)くまん蜂の妻
ジェリー藤尾(男優)くまん蜂の吉
藤原釜足(男優)老人
奈良岡朋子(女優)お蝶
下川辰平(男優)野本
小島三児(男優)泥棒
加藤和夫【俳優】(男優)絵描き
牧よし子(女優)洗い場の女
原作山本周五郎「季節のない街」
脚本橋本忍
黒澤明
小国英雄
音楽武満徹
撮影斎藤孝雄
木村大作(撮影助手)
上田正治(撮影助手)
製作黒澤明
松江陽一
古賀祥一(製作担当者)
東宝
企画黒澤明(四騎の会)
木下恵介(四騎の会)
小林正樹(1916年生まれ)(四騎の会)
市川崑(四騎の会)
配給東宝
美術村木与四郎
村木忍
録音矢野口文雄
照明森弘充
小島真二(照明助手)
その他東京現像所(現像)
野上照代(記録)
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【クチコミ・感想(6点検索)】

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5.《ネタバレ》 貧民街で暮らす人達の姿を赤裸々に描く群像劇。爪に火を燈すようなぎりぎりのどん底生活では、良くも悪くも人間性が浮き彫りになる。トラウマになるほど悲惨な挿話もある。性にまつわる問題が多い。挿話の束ね役は、いつも超然としている彫金師の長老。泥棒に財布を進上するちゃめっ気があり、六ちゃんの電車ごっとに付き合い、偽薬で自殺志願者を救い、刀振り回す男をさばき、病気の乞食父子を援助しようとする。大活躍だ。一見救いのない話が多いように見えるが、微かながら光明はある。妊娠した娘は、元凶である叔父と別れることができ、傷害罪は問われず、勤労青年とも仲直りできた。生物学上の父親が違う家族では、父子の絆が確認できた。夫婦交換の夫婦では、夫婦の絆が確認できた。無愛想の妻の家では、妻との絆が確認できた。自殺志願者は、生きている意義を知った。六ちゃんの家は、母が知恵遅れの子を心配をしているが、子は母の心配するほど成長してきている。不義の妻の家では、夫と十分な和解は叶わなかったが、夫は妻の作った食事を食べるなど妻を許す兆しを見せ、妻は夫と別れて新しい人生を踏み出すきっかけを掴む。乞食の親子は異色。子はあっけなく死ぬ。施された食べ物で食あたりを起こすという皮肉。しかしこの子は幸せであったと信じたい。父の為に物乞いの毎日。父の空想に付き合う日々。それでも愚痴一つこぼさなかったのは、父のことが好きで、一緒の生活が幸福だったからだろう。監督初のカラー作品で、監督の敬愛するゴッホの絵のように荒々しく、色がどぎつい。ストーリーはおいておくにしても、力強く生命感溢れる映像は心証深い。ゴッホが監督したかのような内容と仕上がり。後に「夢」でゴッホを描いているのも偶然ではないだろう。ゴッホは自殺し、監督も公開の翌年自殺未遂を起こす。芸術家は”狂気”を持ち合わせている。六ちゃんの運転する電車は空想。乞食の建てる家は想像。空想や想像だけの世界で生きていれば苦悩はない。だがそれは現実逃避に過ぎない。”映画という現実”を創り上げるために監督がどれほど苦悩し、苦労したか。生身の監督の悶え、もがく姿が投影されている気がする。ある意味自画像といえるかもしれない。ラストでは電車の絵に光明が射す。最後まで希望を失わない姿勢に感動。大阪万博の年にこの映画を創るとは何と不器用な。時代設定を戦後すぐにすればもっと感情移入できた。 よしのぶさん [DVD(邦画)] 6点(2012-07-12 07:25:54)

4.《ネタバレ》 初の黒澤監督のカラー作品と言うことで楽しみにしていたんですが、これが黒澤監督の映画かと疑いたくなるような予想外の映画で正直ビックリしてしまった。たしかにそれまでのモノクロ映画とは一味も二味も違う味付け、ある意味黒澤監督の映画で一番印象に残った映画になったと思う。冒頭のお経のシーンからしてビックリだが、まぁこれでもかと変人のオンパレードで途中まで何が伝えたいのかサッパリわからなくて、少し見るのがきつくなった。それでも映画が終わって振り返ってみると、以外に印象に残るシーンが多いことに気づいた。特に妄想に耽る親とその子供、傍から見るといかにも上手くいってなさそうな夫婦、神の様に人々に接するおじさん、すべて違う話だけれどそれぞれの話に面白さがあり自分好みのシーンを見つける楽しさはあると思った。また、せっかくのカラーの美しさを逆手に取るかのように朽ち果てた世界を映像にしたところは芸術的とも言えるのかもしれない。七人の侍、椿三十郎、天国と地獄などの名作とは違い評価されにくい部類の映画なのは見れば一目同然だが、奇抜な美的センスと個性的なキャラクターは一度見る価値はあるのかもしれない。 taka-104さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-11-20 16:51:24)

3.ある意味『どん底』の現代版というかなんというか…。これが当時の社会の一断片だったのかどうかは知りませんが、少なくとも流行りの「古き良き昭和」の匂いなど微塵も感じさせない圧倒的な説得力があります。でもやはりお話としてはちょっとまとまりに欠ける。もっと尺を短くし、乞食の親子の話一本だけにしてもよかったんでは? とかげ12号さん [DVD(邦画)] 6点(2007-10-07 15:08:27)

2.コレはどうも、面白いか面白くないかというより、何か悪い夢見てるみたいですね。この世のものとは思えん。はは、は。武満徹の音楽、メインテーマは耳にする機会も多い馴染みやすい曲ですが、途中は一転、タケミツというよりは、ウェーベルンかモートン・フェルドマンか、と言った感じの、不気味な呟くような音楽。こういうのはホントに黒澤監督の好みに合ったのかしらん。ちゅうわけで、部分部分、印象に残るものは確かにあるのですが、全体を通すと、どうもとりとめがなくて、素直にこの世界に入り込めませんでした。 鱗歌さん 6点(2003-10-12 23:50:53)

1. 黒澤が市川崑・小林正樹・木下恵介と共に結成した”四騎の会”による記念すべき第一回作品であり、黒澤にとって初のカラー映画、と初尽くしの本作。しかし三船敏郎(「赤ひげ」を最後に訣別)を失ったダメージは本人の予想を遙かに上回っていた。加えて米との合作「トラ!トラ!トラ!」でのトラブル&降板劇も精神的ダメージに一層の拍車をかけ、ペシミスティックを通り越して貧民市井ドラマへ逃避に走ったとしか個人的には思えない。気晴らしの小品と呼ぶには二時間半は些か冗長に過ぎるし…。奇しくも邦画の斜陽化と黒澤の衰えが軌を一にしたかの如き錯覚を覚えた本作には…6点進呈。5年後に「デルス・ウザーラ」を発表したことで取り敢えず”杞憂”であったと思ったのだが。 へちょちょさん 6点(2003-09-18 03:12:58)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 49人
平均点数 6.65点
012.04% line
112.04% line
212.04% line
324.08% line
4510.20% line
5612.24% line
6510.20% line
7714.29% line
8816.33% line
9612.24% line
10714.29% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.60点 Review5人
2 ストーリー評価 5.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review6人
4 音楽評価 6.00点 Review5人
5 感泣評価 5.60点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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