みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(9点検索)】
6.時系列を入れ替えるってのは映画の基本手法だけど、「本当に必要?」って疑問に感じる映画も多い。その中で、この映画は私の感性にハマったみたいで、気持ちよかったです。さらっとネタバレしちゃうのなんか、他の映画だと多分白けちゃうと思うんだけど、これはなぜか許せちゃう。 吉高が「世間知らずの素っ頓狂なお嬢さん」って役に はまってて、いい演技でした。 「死んだ後、故人を思い出したら笑っちゃう」ってのは私も理想だなあ。そうなりたい。 鑑賞中、結構長い間ニヤニヤしながら見られる、気持ちが温まる映画でした。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2019-01-03 15:27:02) 5.高良健吾と吉高由里子のコンビが実に良い。青春ものの映画にしては上映時間が非常に長いのが特徴だが、この長さが苦にならない、むしろずっと続いてほしいと思わせるような、いい意味でのユルさや多幸感に溢れている。そしてその多幸感やユルさを象徴しているのが、主役二人の演技。ボケにボケを重ねて押し通すようなカップルなのだが、観ていて「なんかこいつら可愛いな、すごく楽しそうだな」という印象を持つから、これは二人の演技が凄いのか、もしくはこの二人の組み合わせが抜群の化学反応を起こしているのだろう。高良・吉高コンビはこれで2度目だと聞くが、今後も30代・40代になって歳を重ねてもこのコンビが見てみたいと思った。 既に他の方も仰っているが、主人公の死去が中盤から提示されるにもかかわらず、この映画は切なくはなっても、空気感は常に明るく爽やかだ。世之介の人物像、ふとたまに思い出しては、あいつは良い奴だった、面白い奴だったと笑顔で口にしたくなるような男。そんな主人公の人柄が映画全体の空気にもリンクしている。そしてこの映画自身、ふとたまに思い出しては、あれは良い映画だった、面白い映画だったと口にしたくなるような存在になりつつある。良い映画だ。 【nakashi】さん [DVD(邦画)] 9点(2018-09-14 18:11:13)(良:1票) 4.2度目の鑑賞、まぎれもなくこの作品が好きだと再認識。 とにかく愛おしい祥子と世之介のカップル。祥子が「世之介!」と母親のように呼びつづけるシーンは感動と可笑しさで胸がいっぱいになる。 真っ昼間からやろうとして祥子に説教される世之介も超かわいい! 友達の倉持とのかみ合わない会話(この子もアホっぽくてかわいい)、加藤とのやりとりなど、すべてが愛しい!そう「愛しい」という表現が一番しっくりくる。 【kosuke】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-10-20 22:38:34)(良:2票) 3.なんだかとてもふしぎな映画で、一回目観て、「良い映画だな」と思う反面、「一体何が良いの分からない」という、この映画の世界観の中を浮遊するような感覚を覚えた。 しばらく経っても、ふわふわと落ち着かなかったので、160分のこの長い映画をもう一度観た。 二度目は、160分なんて時間をまるで感じず、終始居心地良くすんなりと観終わることができた。 結果、ふわふわとした浮遊感はそのままだったけれど、その部分こそが、このふしぎな映画の愛すべき価値そのものであり、主人公横道世之介の魅力だと思う。 人生においては、ささやかな出会いと別れが無数に繰り返される。 その出会いの中で、自分の人生を左右する程の喜びや感動に巡り合えたとしても、時の流れは、それらを記憶の片隅へと追いやり、仕舞い込む。 時の流れは無情で、取り返しのつかない喪失を伴う場合も多かろう。 あんなにも輝いていた思い出なのに、どうして今の今まで忘れてしまっていたのだろう。と、人は思う。 でも、思い出すことで、その思い出は色褪せることなく再び輝き始める。 忘却してしまっていたことが不幸なのではなく、思い出せることが幸福なのだということを、この映画は眩いばかりの輝きの中でしっかりと伝えてくる。 長い映画であることは間違いない。ただし、その中には愛しくて仕方ないと思えるシーンが溢れている。 僕は今32歳だが、おそらくこの先観返す度に、その眩さと愛しさに更に涙が溢れることだろう。 いろいろと語りがいのある映画なのだが、何よりも特筆せざるを得ないのは、吉高由里子が演じたヒロインの存在。 この特徴的で同時に繊細な心持ちのバランスを孕んだヒロイン像は、たぶん、他のどの女優が演じても、見ていてただただ気恥ずかしいばかりのものになってしまっただろう。 夢を見ていると、その世界の中で、説明はつかないがどうしようもなく魅力的な女の子が登場し、目が覚めても彼女に対する恋心が消え去らないということがしばしばある。 この映画で、吉高由里子が演じたヒロインは、まさに夢が覚めても忘れられない存在そのもだ。 彼女が演じた与謝野祥子にまた出会うために、僕はこの映画を再び観るだろうとも思う。 ともかく、また一つ愛すべき青春映画が誕生したことは間違いない。 そして、“大人になりかけ”の若者の青春群像に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲はよく似合う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-09-05 23:45:45)(良:4票) 2.こんな伊藤歩さんはイヤだ。 化粧塗りたくって唇まで真っ赤な伊藤歩さん。 (真っ赤な口紅はダメだって。あの素敵でキュートなかわいらしいアヒル口が台無しだ。) こんな黒川芽以はイヤだ。 痩せ細ってすっかり地味な大人の身体になってしまった黒川芽以。 いつ出て来てたのやら最初気付かなかった。あのぽっちゃり感ってどこ行った?痩せちゃダメだよ君の場合は。なんだか悲しくなってしまったんですってば。 こんな横道世之介さんはイヤだ。 ・・・・・・ って無い。イヤなところが一個もなかった 素敵な青年。横道さん家の世の之介さん。 そんな世之介さんったら世之介さんっ。 飢えてない 尖ってない せかせかしていない その上、人に親切 人に緊張感を与えない 人に一切の害を与えない。 そうね まったり行こーよ 憎めない青年 世之介さん。 お名前、世之道横介さんだったならもっとおかしかったのに。 沖田修一さんが撮った横道世之介 高良健吾が演ずる横道世之介さん 共に良かった。 終始ニヤけさせてもらって不思議で楽しく大変心地の良い時間を過ごさせていただいた。 【3737】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-03-20 20:46:25)(良:1票) 1.素晴らしい青春映画でした。 物語の舞台は、日本がバブル絶頂期であった1980年代です。 仕事に困ることはほとんどなく、経済成長がまだまだ見込まれ、携帯電話もインターネットも存在しない時代です。 街ではみんな「シャツをズボンをIN」で、看板には「AXIA」「さくらや」「コンバーチブル(今もあるけど)」、台詞として「ねるとん」などのことばがつぎつぎと登場します。 当時に青春時代を過ごした人にはきっと懐かしむことができるでしょう。 しかも本作は、それよりも未来の登場人物が「あのころ」を懐かしむ描写もあるのです。 青春を過ごした「あのころ」を思いだし、そのノスタルジーに浸れる、今の30~40代の方にはどストライクな映画なのです。 もちろんこの映画は若い方にもおすすめできます。 明るいキャラの高良健吾と、お嬢様を演じた吉高由里子のバカップルがめちゃくちゃ可愛いからです。 正確に言えばバカップルと言うよりは「友達以上恋人未満」な状態が続くのだけど、この2人のやりとりが微笑ましく、時には笑えます。 さて本作のネックとなるのはやはりその上映時間でしょう。なんと2時間40分あるのです。これでは観るのを躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。 しかし長さの主たる原因は、登場人物の動作や感情を細やかに描いたためであるので、その上映時間は無駄だとは思えません。 また中盤のシーンでは、「あること」を観客に気づかせる描写があります。 これがあるからこそ、横道世之介の青春をより見届けたくなり、2時間40分の最後まで飽きることがなく楽しめるようになっています。 映画全体を引き締める、素晴らしい「仕掛け」だったと思います。 本作では、輝かしい青春時代を追体験できるという、まさに映画でしかできない満足感を得ることができます。 役者のファンだけではなく、デートのチョイスにも是非! 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-02-24 12:04:59)(良:3票)
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