みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
64.モーツァルトと言う人がかなりの変人だということは、黛敏郎氏の「題名のない音楽会」で読んで知っていました。 これは同名のテレビ番組の書籍版なんですが、これに対応する回は見ていません。 ショーマンシップがあって偏向バリバリの黛氏なので、きっと面白い番組作りだったんだろうなと思い、見れなかったことを残念に思っています。 この番組は同じタイトルで司会進行を替えて未だに続いてますが、黛氏時代の過激さがどんどん姿をひそめていってただのオーケストラの出る番組というだけになってしまいました。 僕は進行役が武田鉄矢氏になったときにもう見るのをやめました。 一方で、モーツァルトは実は殺されたのだという話も昔から有名で、「モーツァルトの暗殺」なんて小説が出ていましたが、これ以前にもプーシキンの作品とかあるみたいです。 僕は高校生のころこれを組み合わせて、性格のせいで殺されてしまうモーツァルトなんていうお話を書こうかなと思っていた矢先に東京新聞の記事でピーター・シェイファーによる戯曲「アマデウス」が発表されたという記事を見て「ああしまった先を越されたか」と思ったものでした。 でも別に先を越されたも何もなくこの後も森雅裕氏の「モーツァルトは子守唄を歌わない」などの作品が出てきたのですから、まあ要するに本当に書く気なんかなかったわけですがね。 この「モーツァルトは子守唄を歌わない」はなんとベートーベンが探偵になってモーツァルトの死の謎を追っていくというミステリーで、ベートーベンがまるで安物のハードボイルドの探偵のような感じに描かれているという珍品です。 森雅裕氏はこの作品で江戸川乱歩賞を東野圭吾氏と同時受賞をするぐらいの大した作家さんなんですが、常習的に出版社の人と喧嘩をするために今ではどこの出版社からも作品を出してもらえないという豪傑らしいです。 モーツァルト絡みの人ってやっぱり変わり者が多いみたいですね。 この映画アマデウスの原作になったのは先述した舞台劇なんですが、こちらはほぼサリエリのモノローグで語られ、その合間に演者たちによるエピソードが演じられるという舞台です。 これを映画では、発狂して自傷を試みたサリエリに懺悔をうながすためにやってきた司祭にサリエリがことの一部始終を話すという形で物語が進められていきます。 ナレーションの多い映画は鬱陶しいのでこの変更は非常に良いです。 背景となるウィーンの宮廷がこれでもかというほど戯画化されていて面白いです。 特に皇帝のを演じたジェフリー・ジョーンズは最高です。 宮廷のお抱えの音楽家たちはサリエリを除いてみんな漫画からそのまま飛び出してきたような感じで楽しくなります。 でもこの人たちがそれぞれの思いでモーツァルトに意地悪するんですね。 嫌な奴らなんです。 サリエリのモーツァルト殺害の動機は、モーツァルトの才能への嫉妬と羨望。 才能は神からのギフトという考え方が根っこにあるから、まあ、日本人に想像できる範囲を超えています。 サリエリはどういう方法でモーツァルトを殺そうか思いつかないまま結局過労でモーツァルトを死に至らせてしまいます。 この過労死の直接の原因となるレクイエムの口述作曲がすごい! モーツァルトは何十段もあるようなスコアを口伝えでサリエリに頭に浮かぶと同時に伝えていくんです。これを書き留めるサリエリもただものではない! まあ実際にこんなことができただろうかというと難しかっただろうと思いますが、こりゃ過労死もするわと納得の情景でした。 映画の中でモーツァルトが「ここで一休みしよう」と言って作業を中断したところが実際に彼の絶筆である、とか、映画でこの口述筆記した部分は、レクイエムのほかの部分と違う五線紙が使われている(サリエリが持ち込んだ?)、とか音楽愛好家なら誰でも知っているようなモーツァルトにまつわるエピソードが全編に散りばめられていて、思わず「あー知ってる知ってる」という満足感で楽しめてしまいます。 モーツァルトの愛好家がどう思うかは知りませんが、格調高い一方、時には漫画的で面白いよくできた映画だと思います。 【かずくん】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2024-03-05 22:55:27)(良:1票) 63.なかなかです。 【K】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-21 14:57:53) 62.どちらかと言えば、サリエリとモーツァルトの奥さんとの確執や、モーツァルトの借金苦を追加しているディレクターズカットをお勧めします。オリジナルも十分に面白いですが。 【民朗】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-11-04 17:42:41) 61.非常に長い映画なので頻繁に観ようとは思わないのですが、サリエリがモーツァルトに抱く天賦の才能への憧れ、敬意、嫉妬、憎しみなど、一言で現す事など出来ない複雑な思いを同時に成立させてみせるマーレイ・エイブラハムの演技は何度見ても凄いと思う。そしてトム・ハルス。僕はクラシックは聴かないし、モーツァルトに関する本も読んだ事がないので実際の人物像は知りませんが、「モーツァルトってどんな人?」と聞かれたらまず本作のトム・ハルスの軽薄な高笑いが思い浮かぶだろう。やはり彼の演技も強烈に印象に残っています。前半に比べ後半はちょっと長く感じる時間帯がありますが、サリエリのモーツァルトへの複雑な思いが伝わってくる終盤の2人の作曲シーンが素晴らしく、夢の如く豪華絢爛な2人が生きていた世界から悲しいまでに現実に引き戻されるラストのサリエリの姿も印象に残ります。そんな2人が生きた時代を再現した衣装や美術も見事な映画でした。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-02 20:10:47) 60.自分が高校生の時に音楽の授業で観て以来だったけど改めておもしろかった。サリエリはモーツァルトの才能に嫉妬してたけど彼の才能も十分素晴らしいと思うけどなぁ。きっと彼もまた天才の類なんでしょうね。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-30 22:02:30) 59.天才ってのは、ネジが一本外れてるくらいでないと、そう呼ばれないのでしょうか。私は凡人なので分かりませんが。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-06 00:55:09) 58.見たのは相当前だけど、未だに25番を聴くとこの映画を思い出します。サリエリの視点から見たモーツアルトの天才っぷりがよくわかる作品ですね。モーツアルトの神から与えられた天賦の才…それをどうすることもできないサリエリの葛藤が見る側にひしひしと伝わってきて、天才であることはある意味「罪」なのかな~なんて思ったり。それにしてもサリエリさんはイイ演技してます。最後の作曲シーンは鬼気迫るもんがあります。結局誰よりもモーツアルトの音楽を理解し、愛していたのはサリエリなんですね。もう一度ディレクターズカット版を見ないとな~ 【鉄仮面】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-02-03 10:39:25) 57.クラッシックやオペラにあまり馴染みがありませんが、とても楽しめました。 愛情と憎悪は表裏一体。サリエリを通してよくわかります。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-10 23:30:04) 56.授業の時に鑑賞しました。モーツァルトはウザイしなんか問題行動ばっかり起こすし・・・しかし音楽になると別人になります。天才です。でも、何でいつも鬱陶しい奴なのに、音楽の自慢はしないのだろう。音楽に対して慢心にならないのだろう。やっぱり音楽を心底から愛しているからでしょう。サイエリだって同じです。彼は秀才です。でも天才とはやっぱり違ってしまう・・・。今の日本人はモーツァルトは知っててもサリエリはあまり知らないと思います。サリエリは一番やってはいけないことをしてしまいました。でも音楽を心底から愛していたからこその行動でしょう。どんなに人間性に 問題があっても音楽に命をかけることができる人間・・・。こういう人達はやっぱり死ぬほどの苦労を自慢したりしないのでしょう。音楽を愛するが為に波乱万丈な人生になってしまった二人の物語は心にずんと響きました。 【板橋島野&綿貫】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-10 23:49:57) 55.モーツアルトの才能と人生の悲哀をサリエリの目を通して描いており、普通わかりにくい話をわかりやすく解説しているので観易かった。ちょっと長いので何回も見る気になれないが、それでも4回は観ている名作です。 【ぽじっこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-04 11:20:27) 54.アマデウスが音楽に命を注いでいく感じがして悲しく思えました。 サントラをレンタルしたところ、良かったです。 サントラもお勧めです。ちなみに、見ているときに、アマデウス役の俳優が、どうしても99の岡村に見えたときがあったのは私だけ・・・? 【りえりえ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-28 00:37:49) 53.モーツアルトもクラシックも全然判らないけれど、かなり楽しめました。とにかく最初から最後まで退屈しない映画でした、見る前はアクビの出そうな感じだったのですが。 モーツアルトについてもっと知りたくなりましたね。 【KINKIN】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-17 19:42:14) 52.だめんず好きの私がこの時代に生きてたら、よちよちごろにゃ~んしてサリエリを守ってあげたのに。 【マミゴスチン】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-09-03 04:40:17) 51.なにがいいって凡人を芯に据えたってのがいいやね。 【ドレミダーン】さん 8点(2004-07-11 15:14:47) 50.映像、音楽、脚本など、全てにおいて完璧に仕上がった作品。ただ個人的に、この映画のテーマにあまり感銘を覚えなかったし、話が面白かったかというとそれ程でもなかったというのが正直なところです。モーツァルトの恐るべき天才性、愛すべきキャラクターは良く伝わってきました。歴史上の偉人に対する堅苦しいイメージは完全に吹っ飛ばされます。 【あさしお太郎】さん 8点(2004-06-27 10:33:22) 49.原作(戯曲)では、モーツアルトを殺した男でありたいというサリエリの願望が主題になっていました。本作では、ストーリーががわかりやすくアレンジされ、老いた後に追いつめられてゆくサリエリの姿が省かれています。モーツアルトの曲が後世に残ることを、サリエリはじゅうぶんに知っていた。なのに、なぜモーツアルトが没してから数十年後になって自殺をはからなければならなかったのか、この映画での説明は説得力に欠けていました。しかし、エンターテーメントとして、本作は成功しています。モーツアルトが死去した後、根も葉もないサリエリによる殺害説が流れたことがあるのは事実なのですがーーーこの映画がノンフィクションものであると信じて鑑賞してる方が多いのは、意外でした。 【DONGYAOS】さん 8点(2004-06-07 22:42:26) 48.こういった伝記の映画は良い作品が多いが、これも素晴らしい。天才の苦悩と凡人の苦悩、どちらが苦しいのだろう・・・ 【Andy17】さん 8点(2004-05-06 13:07:12) 47.モーツァルトのあのキャラは、一度観たら絶対忘れられない。サリエリの人間臭さが良かった。 【ぷっきぃ】さん 8点(2004-04-24 12:45:44) 46.変人なら真の天才である。十分条件ではないが、必要条件だと思います。 【アルテマ温泉】さん 8点(2004-03-17 13:34:43) 45.才能ある者に対する人間の暗い部分を直接見せられた作品。サリエリの生き方は絶対許せないものですがどこか否定できない、むしろモーツァルトに対するある種の嫉妬を自分でも感じてしまいました。でもこれってやはり普通の人間である証拠ではないかと感じてしまうのですが。こうやって人間は死ぬ間際に後悔するんですよね。 【ゆきむら】さん 8点(2004-03-17 02:03:19)
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