みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
71.高校の頃、いつもチャラチャラとふざけておどけてばかりいる奴がいて、およそ彼とはマジメな会話など殆どしたことがなかったのだけど、その彼と映画の話をしていた時(一緒に『リバイアサン』観に行こうぜ、というトホホな会話からの流れだったと思うが)、彼にしては珍しく「ミシシッピー・バーニングは観てて涙が出た」というマジメなコメントが飛び出したもんで、元々本作が気になりつつも観そびれていた私はさらに本作を意識するようになり、ビデオがリリースされたら早速レンタルビデオを借りて……で、「さすがアイツにマジメなコメントを述べさせるだけの映画だわい」と感心したのでした、と言いたいところなのですが、う~ん、イマイチ、ピンと来なかったというのが正直なところ。先日BSで放送してたので再見しましたが、やっぱり、う~んイマイチピンと来ず。“黒人への襲撃”は描かれるが、肝心の“黒人”は描かれない。事件が事件のまま羅列され、引き返し不能な「転換点」のようなものがない。エスカレートしていっている筈の各行動が、エスカレートしていっているように感じられない。つまり物語が無い。二人の好対照な捜査官を並べて、彼らの衝突を描くのかと思いきや、これもやや不発。クライマックスではついに非合法手段にすら訴え出るも、差別に対する怒りなのやら、手を出した人妻がリンチにあったことへの怒りなのやら。いやそもそもこの無茶な捜査、怒りによるものなのやら、単に「人狩り」を楽しんでいるのやら。こういたことを曖昧にしてしまうから、さらに羅列っぽさが感じられてしまう。本作の中では、あの、FBI捜査官たちがスーツのままぞろぞろと泥の中に入っていく場面なんて、サイコーだと思うんですけどね。ああいうシーンが単発で終わっちゃうのが残念ですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-10 23:27:26)(良:1票) 70.アラン・パーカーの映画作りは相変わらずお上手で、この映画も社会派作品でありながらハラハラと手に汗握りながら楽しむことができます。「社会問題を誰でもわかる娯楽映画にしてみんなに啓蒙する」ということはハリウッドのお家芸ですが、本作はそんなハリウッド伝統の良心作に仕上がっていて、文句なしに面白い映画だと評価できます。。。ただし製作者に自覚があるのかないのか、同時にアメリカ人の無神経さも出てしまっています。ロバート・ケネディの命を受けたFBI捜査官が南部の田舎町に現れ、救世主の如く黒人を救う物語なのですが、悪いことは南部の田舎者に押し付け、自分達は正義と平等を愛する美しき精神の持ち主ですと言わんばかりの姿勢。「差別はあった。でも悪いのは偏狭な田舎者で、大多数の白人は善人ですよ。ほらこの通り、僕達は差別主義者をこらしめるよ」という居直りのような映画だなぁという印象を持ちました。なんせ、KKKを演じているのがブラッド・ダーリフにマイケル・ルーカーにリー・アーメイですよ。「悪人です!」と言わんばかりの面々。差別問題ってそんな単純な問題じゃないでしょ。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-11-27 22:16:24)(良:1票) 69.久しぶりに観たくなって、再見したんだけど…う~、やっぱり凄く面白い!この映画、南部の黒人差別問題の形をとってるけど、特にメッセージだとか、理屈っぽさは全くないんだよね。もちろん、だからこそ面白いのだし、だからこそいろんなこと考えさせるんだと思うんだよ。頭ごなしに正論のメッセージ吐かれても、気持ち悪いし拒否反応起こすだけだからね。 ここではある特殊な状況があり、その中で生きようとし、その上で揺れ動く人の内側が徐々に浮かびあがってくるところがいいよね。迫害する側、される側、黙って見てる人、見ないフリする人、みなそれぞれの内側に恐怖と葛藤を、それぞれの苦悩を抱えている。 なんだかつい最近あったイラクの人質バッシングを思い出してしまったよ。 【ピグ】さん 8点(2004-05-20 14:42:40)(良:1票) 68.薄味デフォーが見れるレアな作品。 【カイル・枕クラン】さん 8点(2004-03-20 18:11:18)(笑:1票) 67.なんでイギリス人のアラン・パーカーがこんな映画を撮ってるんだろう?という不思議はさておき、つい2、30年前までこういうコトが本当に起こっていた事実を世間が葬りかけた頃になって寝た子を起こした心意気は買います。ちゃんと面白いし、後で見返してもついつい最後まで観てしまうぐらいのしっかりした作りでした。どちらかというとアウトロー的なイメージの強いウィレム・デフォーがエリート捜査官で、ジーン・ハックマンが叩き上げというキャスティングも面白いし、いかにもな南部のホコリっぽいムードもうまく出ている。どうでもいいけどフランシス・マクドーマンドと朝丘雪路って似てませんか。 【anemone】さん 7点(2003-11-29 23:32:04)(良:1票) 66.当時のFBIが組織をあげて黒人差別をしていたのは有名だし、公民権運動家が虐待され、殺されてもほとんど捜査しなかったのも有名。にもかかわらずこうした嘘八百の映画が「良心的」なふりをして平気で作られる。そっちのほうがよほど恐い。アメリカでは黒人団体から抗議を受けている映画。ミシシッピー住民からの抗議というのは私は知りません。ついでに言えばそういう黒人からの抗議についても(おそらくは)知っているだろう映画配給会社が平気で「良心的」な映画だと日本では宣伝し、それをファンも平気で受け入れる。悪い冗談ですか。 【すもも】さん 0点(2003-04-25 02:37:00)(良:1票) 65.ポパイ刑事復活って感じの後半の展開が好きです。それまでイライラしてた気持ちをすっきりさせてくれました。難しい問題を扱ってはいますが、決して悲惨で重苦しい展開ではなく、「映画」として見せてくれています。ウィレム・デフォーも映画の中ではまだ若造でした。6点献上。 【sayzin】さん 6点(2001-10-19 18:44:12)(良:1票) 64.冒頭の水飲み器の映像が印象的だ。元は1つなのに、2つに分かれた一方のWHITEは冷却水、他方のCOLOREDはそのままの水道水、予備知識がなくても人種差別を扱った映画だとすぐわかる。事実、映画は1964年に起きた3人の公民権運動家が殺害事件を基にしていて、米国南部に根強い黒人差別やKKKの恐ろしさを肌で感じることができる。だが、映画はこうした問題を真正目からとらえたノンフィクションものというより、たたき上げのベテラン捜査官と大学でのエリート捜査官の捜査が中心で、理論より実践が優るということか。あとで知ったのは、実際はFBIが差別問題には消極的だったということ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-10-05 20:38:39) 63.どこまでが事実か、という疑問は残るものの、衝撃的で胸に響く作品。 人種差別はもちろん、いろいろなことを考えさせられる。「人種差別の正当性が聖書にも書いてある、と子供の時に教わっている」という女性の言葉も気になった。それでも、生きている中で個々の良心に照らして不自然で苦しいことが生じる...未来に向かってそれが本当に拡大していくのだろうか、まだ分からない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-22 00:50:39) 62.大人になって人種差別問題を勉強するようになってから見たので、かなり感情移入できました。 差別主義者にNoという事がどれだけ勇気がいるか今なら分かります。 勘違いしてはいけないのは「白人を殺すのは白人である」という事。 私は日本人だから日本の社会に対して責任がある。日本の差別にNoと言った時、攻撃してくるのは日本人です(だから勇気がいるのです) 差別主義者を増長させているのは「大勢の普通の白人」。「私達は公平です(黒人は)彼らにふさわしい扱いです」となんの疑いもなく言う人々。 「日本はいつも正しい」と盲目的に信じている大勢の「普通の日本人」の姿にそれがダブります(私もかつてそうだったから分かります) イギリス人の女性が日本人留学生と話した時「自国の歴史に対して無知すぎる」事に呆れたそうです。「ドイツ人でナチスの蛮行を知らない者などいないのに」。 そう、この映画に描かれている白人は東アジアにおける今の日本人の姿と同じなのです(ロバを毒殺した父親のように、他のアジア国が日本の上をいくのが許せない)それを理解して観なければ、この映画の真のメッセージは汲み取れないでしょう。 ジーン・ハックマンの存在感に負けないデフォーはすごい、と思いました。…顔のせいだけではないよね…(←失礼;) 【果月】さん [地上波(字幕)] 8点(2014-06-07 19:47:23) 61.2014.05/24 鑑賞。あのジグソー、トビン・ベル初演らしいが目立つネ~。ハックマンはこの手の役にはピッタリ、凄すぎる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-28 10:59:38) 60.KKKに対する掘り下げが表層的で、そこが今一歩でした。 【K】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-04-08 14:11:59) 59.人種差別 よくないです。KKKは異常です。 ウィリアム・デフォー目的で鑑賞したつもりがアンダーソン捜査官が凄くいい味を出していて印象的でした。 【南雲しのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-21 04:09:48) 58.FBIの描き方が史実と違う、という指摘がたくさんあってちょっとしゅん、となってしまったけれど、それでもなおこの映画の訴える問題とか憤りはストレートに伝わるし、遠い島国でのほほんと暮らす私の脳髄に一撃を喰らわした勢いを減殺するものではないと思う。差別意識に染まった人間の底知れない業の深さが恐ろしいし、一方でG・ハックマンの憤怒の形相には甚だしく説得力があり、「暴力は良くない」というスタンスだったW・デフォーも後半は止めはしない。1964年に何があったのか、この映画によって私の記憶に刻まれた。本当に恐ろしい思いをした映画だった。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2013-02-21 00:40:25) 57.「見て見ぬ振りをした者は皆罪がある。我々皆そうだ」。いい方は悪いが人種差別の教科書的な完璧な作品。昨今のいじめ問題や組織の在り方にも訴えかける。理想と現実のギャップにどう立ち向かうか、ふれるべきかふれないべきか=ふれても地獄、ふれなければもっと地獄の中でどう動くか。ベテランとキャリア若造の駆け引きもいい感じでした。この映画の判事のようにまともな判決を下せない場合はどこに逃げればいいのだろうか? 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-01-27 12:53:35) 56.ペル保安官補の妻の強さに、強く心打たれた。この話が、相当史実を曲げたものである(実際にはFBIはなにもやらなかった)ということを聞いて、かなり失望したことは別として。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-23 08:15:42) 55.ジーン・ハックマンの迫力。どうしても最後は王道パターンに行き着くが、ラストシーンは黒人だけではなく白人も燃えた教会の跡地で聖歌を歌い、かすかな希望が見える。しかしそのあとに映し出される無数の黒人の墓は、その希望の前にどれほどの命が犠牲になったかも雄弁に語っている。FBIの彼らにできる仕事はもう無い。だから彼らは満足も笑顔もなく立ち去るのみなのである。法だけで全てが解決するという能天気な考えではないことは明らかである。事実と異なるという意見もあるが、史実を描くのが映画ではない。それどころか、登場するFBIに黒人が一人も居なかったのはむしろ史実に敏感だったのではないか。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-08 17:56:20) 54.人種差別をテーマにしたサスペンス・ドラマ。やや宗教色が濃い部分はあるが、 決して取っつきづらいという印象は受けない。キャラの相反する個性的な主役二人を配し、 事件の真相を解明していくストーリー展開は十分楽しめるのではないかと思う。 ジーン・ハックマンは、相変わらずアクが強いけど・・・。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-23 13:13:31) 53.ジーン・ハックマン演じるFBI捜査官の活躍で事件は痛快な解決に終わる。しかし、黒人の公民権が確立されていないこの時代、陰には数百倍の未解決事件があったろうことが容易に想像でき、胸が痛む。 【次郎丸三郎】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2012-01-28 17:51:36) 52.事実と違うと批判されている方もみえるようですが、映画としてはよくできている と思います。話とは関係ないですがジーン・ハックマンの笑顔がステキでした。 【DKⅢ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-12-11 21:09:56)
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