みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
35.過剰演技もここまで来るとミュージカルとして捉えられなくもないですね。序盤、学園での新入部員勧誘活動のシーンで、実際にミュージカル調になるところがあって、これは、この映画の見方のヒントなのかなと思いました。映像を大胆に加工する手法は、かなり実験的で前衛的。後からはめ込んだ空の禍々しい色は、とても印象的。峰岸徹や女子生徒会長の造形や衣装など、どこまで意図してやったのかわからない部分で、天才的と思えなくもないセンスが光る一方で、意図して作ったベタベタな笑いがとにかくクド過ぎて、それを帳消しにして余りあるにもほどがあるのですよね。手塚眞が演じたガリ勉役は、過剰演技がひときわ抜きんでていて、周りから浮いてしまっていたかなと思います。コメディは役者の演技のバランスを考えないと難しいですね。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 3点(2023-02-14 19:18:29) 34.2020年4月10日、大林宣彦監督が亡くなった。 遺作となるのであろう最新作の公開予定日(感染症拡大の影響で延期)に合わせるようにこの世を去った巨匠を偲びつつ、本作を初鑑賞。 数多くの彼の監督作品をつぶさに観ているわけではないけれど、この監督の映画ほど作品に対する表面的なパブリックイメージと、実際の映画世界の中に孕む“異常性”とのギャップに戸惑うものはない。 大林宣彦監督自身の風貌や人間性から、ノスタルジックでファンタジックなファミリームービーを多く手掛けている印象を持っている人も多いと思う。 無論、そういう側面を持った作品も多いのだけれど、それはあくまでも個々の作品における一側面であり、彼が生み出す映画世界の本質は、もっとアバンギャルドであった。 もっと端的な言い方をすれば、ずばり“イカれている”と言ってもいいくらいに、その映画世界は変質的だった。 本作「ねらわれた学園」も、言い切ってしまえば、完全にトンデモ映画であり、イカれている。 決して大袈裟ではなく、最初から最後までクラクラしっぱなしの映画世界に唖然とし、呆然とする。 1981年当時の映像技術やエフェクト技術が実際どの程度で、この映画の頭が痛くなるほどのチープさが、どれほど許容されるレベルのものだったのかは、同じく1981年生まれの自分には判別つかない。 しかし、狙い通りかどうかはともかくとして、この確信犯的な“歪さ”は、この映画世界に相応しい。 多感で未熟な高校生たちの心模様と、1981年という時代性、そして超能力という題材。 それらが持つアンバランスさと稚拙さが、チープを通り越して“困惑”せざるを得ない映像表現と相まって、グワングワンと押し寄せてくるようだった。 そして、その中で唯一無二の存在として可憐に輝く「薬師丸ひろ子」というアイドル性が、イカれた映画世界を問答無用に成立させている。 角川春樹(製作)の「薬師丸ひろ子の“アイドル映画”を撮ってくれ」というオーダーに対して、破天荒な映画世界を支配するまさに“偶像”として主演のアイドル女優を存在させ、見紛うことなき「アイドル映画」として成立させた大林監督の感性は凄まじい。 更には、未成熟な高校生たちの“畏怖”の象徴として登場する峰岸徹演じるヴィラン“星の魔王子”の存在感も物凄い。 変質者的に主人公に目線を送る初登場シーンから、クライマックスの直接対決(+「私は宇宙!」のキメ台詞)、そして最後の“宵の明星ウィンク”……いやあ、まさにトラウマレベルの存在感だった。(クライマックスシーンの撮影現場を想像すればするほどそのカオスさにクラクラする) と、どう言い繕っても“トンデモ”で“ヘンテコ”なカオスな作品であることは間違いなく、この映画を観た大多数の人は「何だこりゃ…」と一笑に付したことだろうとは思う。 だがしかし、公開から40年近くの年月が経ち、時代が移り、創造主である映画監督も亡くなってしまった今、一周まわって「何だこりゃ!」と目が離せなくなる作品になっていることも間違いないと思える。 ともあれ、日本が誇るイカれた巨匠のご冥福を祈りたい。彼が残したフィルムは決して色褪せない。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-04-11 23:34:22)(良:1票) 33.大甘の点数である。でも、見た当初(封切時)、とても個人的に気分が落ち込んでいて、それを救ってくれた映画。 また、映画は楽しいものだと教えてくれた作品。公園での群舞シーン。ヴィラン役(峰岸さん)の腹絵。幼稚すぎる特撮(ラストのバトル?) どれも、?なものですが、全て含めて愛すべき作品(個人的には) 【にけ】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-12-18 17:20:14) 32.昔NHKで6時からやってた少年ドラマってのか、あれで面白かった記憶が濃厚だったので、かなりガックリした。あっちは連続ドラマだったんで、だんだんファッショになっていく怖さをやれたんだな。テレビも低予算だったんだろうが、頑張っていた。こっちも金は宣伝費に使って実質低予算だったんだろうな。ラストの対決シーンにその低予算の哀しみが漂った。あるいは新人俳優に演技指導する予算も、製作費の穴埋めに回して使ってたんだな。体育教師がこっち側につくんだけど、だいたい体育教師ってのはあっち側の人間が多いんじゃないの。って思うのは偏見か。でもこれ話の核心はいいんで、丁寧に作れば、しっかりした作品になれたんだがなあ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-05-16 10:02:06) 31.もう30年も前の作品だけど、よくこんなものを映画館で見せたものだ。劇場に足を運んだ人たちはどんな感想を持ったのだろう。公開当時、街中では至るところで「守ってあげたい」が流れていて、このメロディを耳にするだけで当時の情景が浮かぶほど記憶にシンクロしている歌だけど、映画とシンクロしていなくてホントに良かった。本作を観た記念に(笑)、改めて総括したい。大林宣彦の作品のバラつきについて。本作の翌年には尾道三部作の初作となる「転校生」を撮っているが、このギャップはどこから来るのだろう。度を越えていい加減に見える本作のCGや台詞や芝居が、条件さえ整えば大ホームランに転化するのだろうか? その見方はあながち間違っていないと思う。そもそも、映画を愛しておられることは常に作品から感じられる。だから、ご本人がタイトルによって手を抜いているとは思わない。映画監督は2時間前後を要する作品をバランス良く「まとめる」という技量が求められるはずだけど、大林氏はシーンの作り込みや個別の表現に対する思い入れが強すぎて全体が見渡せていないのではないだろうか。氏独特の「こだわり」が先行して、全体のバランスなどは気にならなくなるタイプ、ということだ。本作では峰岸徹のアレなどがその例。監督が志向するベクトルと鑑賞者のベクトルが合致すると、「こだわり」はオリジナリティに転化し、愛情に溢れた作品が出現する。合致しないと変な作品が出来上がり、観客は悲惨な目に遭う。私はそのように解釈している。色々と書いたけど、本作のような作品を見せられても私は大林監督を高く評価しています。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2010-09-30 21:05:38)(良:1票) 30.特撮があんまりの出来なのだがこれは時代のせいではなく大林監督のせいです。なんてったって『スター・ウォーズ』よりも『エイリアン』よりも後の作品ですよこれ。こういうのは手作り感覚とは言わない。しょぼいと言うんです。それ以上に、他の大林作品のちょっとでも特撮が入ったものを見れば一目瞭然なんだけど、とにかくセンスなさすぎなんです。これが大林ワールドなのだ。いやほんと。この人にしか作り得ない独特の世界観というのがあって、それはどこかメルヘンチックであって、私個人としては微妙に距離を置きたい世界なんだけど、その大林ワールドが大林マジックによってより強固な大林ワールドを作り上げてしまっているのがこの『ねらわれた学園』。炸裂しちゃってるわけです。炸裂しちゃってるからこその変な吸引力がこの作品にはあってそれが厄介なんだ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-07-29 15:48:27)(良:1票) (笑:1票) 29.久しぶりに観る大林ムービー史上に残るであろう駄作であることこのうえない映画である。はっきり言ってどこから見ても駄作間違いなしであるが、好きか嫌いかと言われたら嫌いではない。むしろ愛すべき駄作である。冒頭のセピア色の映像、そして、作品全体に漂う不思議なまでの怪しい感じ、怪しいと言えば出てくる人物も怪しい人ばかり、その中にあっても後の大林映画の常連となる今は亡き、昨年亡くなった峰岸徹の怪しさ、こんなぶっ飛んだ役までも監督の期待に応えて演じている姿を観て、この映画の主題歌「守ってあげたい」となるような守ってあげたくなる映画俳優としての人生、しかし、そんな峰岸徹というこの俳優の存在無くして語れないこの映画と後の大林映画、やはりどんな失敗作であれ、私は大林宣彦映画を見捨てることなど出来ない。駄作であることを受け入れて愛してこそ本物の大林映画ファンであるのではないかと思います。それにしても峰岸徹の腹の変な絵には笑いが止まらない。今の日本映画には無い遊び心満点、下手にクソ真面目でお堅い映画なんかより例え出来は悪かろうが、私はこの映画のような遊び心を感じられる映画の方が好きである。但し、人に薦める映画ではない。同じ大林映画なら断然「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」をはじめとする尾道三部作を観ることを薦める。それだけは間違いありません。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-05-12 22:25:26)(良:3票) 28.大林宣彦監督の角川映画で、音楽が松任谷正隆で主題歌がユーミン、主演(薬師丸ひろ子)の相手役が高柳良一とくればどうしても「時をかける少女」を思い浮かべてしまうが、これははっきりいってハズレ。凝った映像に大林監督らしさを感じられるものの、かなり内容が滅茶苦茶な印象で、アイドル映画と割り切って見てもつまらない映画だと思う。主題歌である「守ってあげたい」も曲自体は嫌いではないが、この映画の主題歌としてはミスマッチ感が強くてちょっと残念。本来ならば評価はもっと低くてもいいと思うものの悪役である星の魔王子を演じる峰岸徹のインパクトのある怪演が印象に残ったので彼に1点プラスの5点。高見沢みちるを演じる女優もなかなかクールな演技で印象に残る。有川役の俳優も見慣れない顔だと思ったら手塚治虫の息子だったのはちょっと驚いた。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-11-19 18:34:37) 27.大林監督の映画では見た目「ハウス」に近いですね。とにかく映像で遊びまくってます。楽しいというよりは、どうしても安っぽさを感じてしまいますが。まあ、星の魔王子(すごい役名)峰岸徹のとんでもない存在感と合わせて、記憶に残る映画にはなりました。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-01-25 01:29:43) 26.もう、突っ込まないでいられるところを探す方が難しいほど破綻しまくった内容なのだが、主人公よりはるかに可愛い高見沢みちること長谷川真砂美に2点。この人、どこに行ってしまったんだろう・・・。三浦浩一って当時からやたらうるさかったんだね。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2006-09-27 01:52:56) 25.いや、もう、大林節炸裂ですな(^^; この特殊効果(っていうんですか?) 安っぽすぎます。 つまんないですわ。。。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-20 01:22:49) 24.この作品といえば、ユーミンの曲「守ってあげたい」と薬師丸ひろ子のポッチャリ顔、それと当時新人で売り出し中だった高柳良一(現・ニッポン放送デジタルコンテンツ部副部長らしい)が竹刀担いでいる所。その他にも細かくは覚えていたが 公開当時見た作品とは言え、あまりにも思い出せるシーンが少ない気がした。まあ、20年以上前になると思うので、わたしにとっては、その程度の印象しか残せなかった凡作だと思っていた。しかし、今回改めてDVDで再見した結果、その考えは間違いであることが判明した。あまりにも強烈な大林ワールド!ありえないトンデモ学園。そして他の大林作品でも気になると言うか大林監督の味でもある、その合成表現のセンスが炸裂、炸裂、大炸裂!しすぎで恥ずかしいんです。まあ、恥ずかしくなるような作品と言うのも大林監督の味と言えば味なのだが、コレはあまりにも強烈すぎて、当時の記憶は引き出しの奥の奥のもう期限が切れて空になった防虫剤の袋の下の方へと追いやられていたのです。今回再見したことにより当時の恥ずかしい思いを蘇らせたわけですが、今回もまた記憶の奥へと封印されるのでしょうか。あの峰岸徹のセンス溢れる格好、男子学生B(仮)の名セリフ「頭痛が痛い・・・」をまた忘れられるのだろうか・・・もう無理なような気がするなァ。 【カズゥー柔術】さん 4点(2004-11-25 12:39:48)(笑:1票) 23.正体を現した金星人は衝撃! 笑うところだよね? 狙ったんだよね? 【マックロウ】さん 3点(2004-06-15 13:44:54) 22.今観ると突っ込みとごろ満載ですが、やっぱり京極(だったっけ?)がマズイよ。初期の大林ワールドはまだ洗練されてないけど、それでも当時は新鮮だったんだから。 【nizam】さん 5点(2004-04-14 13:01:07) 21.原作も監督も薬師丸さんもユーミンも好きですが、これはやっぱり全てのバランスが上手く行かなかったとしか言いようが無いですね。でも、好きです。京極少年なのでやっぱ少年にして欲しいし、そもそも大林ワールドがこの原作のSFホラーな部分と合わないんじゃないかな?でも好きです。 【森のpoohさん】さん 4点(2004-03-01 01:17:31) 20.「青春のメモワール」とかいう、今となっては書くのもちょい気が引けてしまうようなひろ子のLPを当時持ってた。その中には本作品の思いっきり気恥ずかしいモノローグ台詞とかが入ってて。覚えたくなくても耳にスッーっと入ってきてしまったんだよおー!!「確かに誰かがこの学園を狙っている・・・私は、自分のチカラを信じてみようと思う・・・きっと神様が、そんな私にチカラを与えて下さったのだから・・・あなたは、やっぱり人間じゃないんですね!」って、やばい、・・・未だにそらんじるように言える俺って。(追記)ホント、ヘンテコでチャチな映画なんですよ、これ。81年製作当時でも充分チャチでした(←キッパリ断言!)全編に流れまくる松任谷正隆氏作曲のやたら荘厳華麗な音楽、意味不明に壮大なヒロインひろ子と魔王子峰岸の台詞の応酬。クライマックス対決シーンの花火ドッカーン!指先ビーム炸裂!!って一体・・・。でも何故か一年に一回くらいは年中行事のように必ず観返してしまう・・・。数多くの大林映画中でも、駄作最右翼に確実に位置する作品かと思うんですが、なんで何遍も観返してしまうんだろ、俺ってば・・・。その複雑な心理状況のナゾは、大槻ケンヂ氏著「オーケンの私はヘンな映画を観た!」で明らかに。ナルホド、日本中で俺だけじゃなかったんだ~、この映画のヘンテコさにはまって偏愛している人間は!と読んで妙に納得。いや、無論当時中学生の私は、大槻氏のように、この映画のひろ子の相手役オーディションを受けようなんて夢にも思ってませんでしたが(笑)(←本当かっ?) 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(邦画)] 9点(2004-01-26 00:40:20)(笑:1票) 19.まだ小学生のころ観たけど、それでも突っ込みどころ満載(笑)でした。っていうか、話が全くわからへん。 【たかちゃん】さん 3点(2003-12-17 19:31:24) 18.オープニングの「守ってあげたい」に乗せて流れてゆく大林ワールドの映像に「きた~!」って感じでしたが、来なかった~。薬師丸ひろ子に何も来るものがない私としては、ごてごての大林宣彦のセンスが満載の映画を期待しておりましたが、その通りでありながらバッドトリップ~っ!てな状態。大林作品って、ハマった時はいいけれど、ハズした時には巨大ダメージとなる事を、ひしひしと感じた私なのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2003-12-15 15:37:26) 17.NHKドラマの方が面白かったです。薬師丸が悪い訳ではないのだが、監督悪いのか。 守ってあげたいを校内合唱コンクールで歌った覚えがある。 【亜流派 十五郎】さん 4点(2003-11-16 10:59:16) 16.昔薬師丸が好きだったので、映画館に見に行きましたが、その時は何とも思わなかったが、また改めて見ると、何ともまあへんてこりんな映画なんでしょうと思った。眉村さんの原作を読んでおくだけにとどめるべきだった。高柳君はやっぱり俳優の道に進む事がこれで嫌になったのかもしれん。 【fujico】さん 5点(2003-10-21 06:18:38)
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