みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
46.《ネタバレ》 ポスターめちゃカッコいい。薬師丸ひろ子と高柳良一。そして剣道着を着た表情の見えない人たち。タイトルから想像するに、気付かぬうちに支配されていく学園と、平和な日常のために戦わざるを得ない2人…学園モノとSFサスペンスの融合。そして神曲ユーミンの『守ってあげたい』は、この一曲で、'80年代の青春を総まとめしたような美しい歌です。その主題歌のサビの部分が流れる当時の映画予告。ほぼ劇中の薬師丸ひろ子の可愛い瞬間だけを集めた予告編。だけどそれがまた、めちゃくちゃ雰囲気あるんだわ、もう凄く面白そうなのさ。 ・・・で、どうしてこうなったのか? 薬師丸ひろ子の幼少期の写真から始まるオープニングは、文句なく素晴らしいですね。まだプロモーションビデオのない時代、彼女の魅力がギュッと詰まった一本に仕上がっています。 映画界が生んだアイドル・薬師丸ひろ子。彼女はアイドル歌手でも新人女優でもなく、アイドル映画に出てたアイドル。この映画のすぐ後、セーラー服と機関銃で主題歌を歌う事になるから、彼女以降、映画界出身のアイドルも歌うのが当たり前になっていったみたい。そういう意味でも、歌わないアイドルとして世に出た薬師丸ひろ子最後のピュア・アイドル映画でした。 ・・・で、どうしてこうなったのか? 小さい頃、この映画をテレビでチラッと観たことがあります。物語も後半の、英光塾の戦いの辺りでした。特撮のあまりのチープさに「あぁ、コレはきっとテレビドラマの方だろう、まさか映画でこんな安っぽい特撮のハズがないだろう」と、観てるコッチが恥ずかしくなってチャンネルを変えた記憶があります。 いま改めて観ると、大げさな音楽と、時代を感じるチープな特撮。特撮の星の形をそのまんま『☆』にしてしまうセンス。 “これは 広い大きな宇宙の中の ~略~ ちいさなちいさなひとりの少女の、広い大きな心についての 物語である。……”サッパリわからない。最後まで観終わったあとだけどサッパリわからない。上半身裸にボディペインティングの星の魔王子VSネグリジェ姿の三田村由香。何が起きてるかわからない。ちょっとやる気出せば魔王子を圧倒する由香の超能力。クライマックスなのに緊張感もなければカタルシスもない。お腹の目玉を観つつ、意味もなく峰岸徹の乳首がどこにあるのか探してしまいました。…あった! ・・・で、どうしてこうなったのか? 実写であの☆は無いだろう…と思いつつ、数歩距離を置いて観てみると、この映画からは『うる星やつら』に代表される、昭和の日本アニメのポップさが、薄っっっっすら感じられます。当時の大林監督が目指したのは、未知との遭遇やエイリアンのような本格的な特撮ではなく、実写にアニメらしい楽しい表現を落とし込むことだったのかもしれません。あ、アニメを丸々パクるという意味ではなく、あくまで実写への落とし込みとしてです。 ある意味、時代の先を行っていたとも言えますが、ポップさではアニメのほうが遥かに上を行っていました。餅は餅屋、アニメ表現はアニメ。アニメらしい表現を実写で行うには、まだ時代と技術が追いついていなかったのかもしれませんね。 このあと、大林監督は特撮中心の青春映画より、ノスタルジックな青春映画にシフトしていったように思います。 【K&K】さん [DVD(邦画)] 4点(2024-05-07 23:14:56) 45.過剰演技もここまで来るとミュージカルとして捉えられなくもないですね。序盤、学園での新入部員勧誘活動のシーンで、実際にミュージカル調になるところがあって、これは、この映画の見方のヒントなのかなと思いました。映像を大胆に加工する手法は、かなり実験的で前衛的。後からはめ込んだ空の禍々しい色は、とても印象的。峰岸徹や女子生徒会長の造形や衣装など、どこまで意図してやったのかわからない部分で、天才的と思えなくもないセンスが光る一方で、意図して作ったベタベタな笑いがとにかくクド過ぎて、それを帳消しにして余りあるにもほどがあるのですよね。手塚眞が演じたガリ勉役は、過剰演技がひときわ抜きんでていて、周りから浮いてしまっていたかなと思います。コメディは役者の演技のバランスを考えないと難しいですね。 【camuson】さん [インターネット(字幕)] 3点(2023-02-14 19:18:29) 44.《ネタバレ》 タイトルだけは知っていて、地味に侵略されていくボディ・スナッチャーみたいな作品なのかと思っていましたが実際はずいぶんとふわっとした話でした(笑)」 いや、わかっていたんですよ。「ハウス/HOUSE」でどういう作風だかは。 だけど今回はこのエフェクトといい効果音といい、どうにも乗れませんでした。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-31 00:36:48) 43.《ネタバレ》 もっと超能力を使って侵略者と戦う話かと思ったら、メインは恋人との青春学園物語でした。 有名人がたくさんカメオ出演(写真などでも)してるので、見つけるのは面白いけど、それより本筋を面白くしてほしかった。 ラスト、一気に決戦となりますが、敵が弱すぎというか戦いがショボ過ぎて、なんだこれという感じ。 手書き風アニメとの合成は、わざとチープにしてるのかと思うほどの稚拙さ。 当時でも、もう少しちゃんと出来たと思います。 峰岸徹の衣装は隠し芸かコントの催しを敢えて狙ってたのか、高見沢みちるのレオタードと白マントも真面目に考えてのものなのか。 何だかよくわからないまま、牧歌的だなぁと思いながら終了。 当時の新宿の風景とレトロな校舎と親近感のわく女子高生たちの体形は見れて良かったです。 薬師丸ひろ子が、初々しくて可愛らしいので、ファンの為の映画ですね。 ユーミンの歌が良いので1点おまけ。 【nanapino】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-24 14:05:44) 42.《ネタバレ》 ねらわれた学園ってタイトルだけ聞いて、学園がだんだんと少しずつ侵略されていくような不気味な展開を期待したのに、そこがいいかげんで残念。展開が急だし、雑だし、不自然だし。かと言って他に見せたいものがあるようにも感じなかった。ひと通り適当につなげました、ってだけの映画という感じ。 【クレイバード】さん [地上波(邦画)] 2点(2020-06-11 21:53:12) 41.《ネタバレ》 大林監督が亡くなったということで、追悼企画として何ぞテレビ放送があるだろうと思ったら、いやはや、よりによって『ねらわれた学園』を放送してくるとは、何というチョイス・・・しかし、では大林作品の中で代わりに何を放送したらよかったのか、と言われても、正直、心当たりは無いんですけどね。 アイドル映画は安っぽくてよい、というより、アイドル映画たるもの安っぽくなければならぬ、という流れを作った、ある種エポックメイキングな作品ではあります。アイドル映画の魂は非日常感・非現実感にあり、ってことなんでしょうが、しかし見ている側としては、このムチャクチャな特殊効果と素っ頓狂なカメラワーク(冒頭のコマ落としだとか、剣道場の地べたを走りまわるカメラだとか)を、「非現実感覚」と捉えてよいのか、単なる「激安風味」と捉えてよいのか。まさに両者紙一重。ヘンテコなカーチェイスもどき&クラッシュシーンが唐突に挿入されるあたりにも、夢と安さが炸裂しています。 公園で主人公たちが会話する場面、カメラは彼らそっちのけで、公園につどう若者たちやジャズバンド(何でこんなところで演奏してるの?)ばかりを追いかけて、おいおい、撮っている側が全然会話に興味ないんじゃないの、と。作り手は撮るのを楽しんでるけど、その分、ストーリーがそっちのけ。そっちのけというより適当。というより迷走。 物語は原作のジュブナイル小説からだいぶ改変されていて、「主人公の関クンが準主役にまわって、薬師丸演じる女子学生が物語の中心」なんてのは序の口中の序の口。高見沢みちるが転校生という設定に変えられたのは悪くないけれど、彼女をクラスに紹介する際の教師のセリフが「突然、我が校に転校することになった」ってもヘン。だけどこれも序の口。敵の総帥・京極クンの代わりに登場する峰岸徹、これがもう、目も当てられないナゾの銀ラメ男。こんなムチャクチャやって、原作者に怒られても知らないぞ、と言いたいところだけど、肝心のマユタク先生自身が作品に出演されているので、完全にお墨付きなワケです。大らかというか、何というか。 で、何だかワケのわからないこの峰岸星人、いったい何者かと思ったら、「はるかかなたの金星からやってきた」だってさ。まさかそんなご近所さんだったとは。ここまで姿かたちが浮世離れしてるんだったら、いっそガミラス星かどこかもっと遠くの星から来てて欲しかったぞ。 映画後半、峰岸星人が上半身裸になると、お腹には巨大な眼が描かれていて、さらには画面にさまざまな色彩の光があふれる。どうやらコレ、要するに、大林版「2001年宇宙の旅」なんだなあ、と。 そういう理解でよいのかどうか。 あと、どうでもいいですけど、出演者の中に、大林監督の娘さんもいましたね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-04-29 20:48:21) 40.2020年4月10日、大林宣彦監督が亡くなった。 遺作となるのであろう最新作の公開予定日(感染症拡大の影響で延期)に合わせるようにこの世を去った巨匠を偲びつつ、本作を初鑑賞。 数多くの彼の監督作品をつぶさに観ているわけではないけれど、この監督の映画ほど作品に対する表面的なパブリックイメージと、実際の映画世界の中に孕む“異常性”とのギャップに戸惑うものはない。 大林宣彦監督自身の風貌や人間性から、ノスタルジックでファンタジックなファミリームービーを多く手掛けている印象を持っている人も多いと思う。 無論、そういう側面を持った作品も多いのだけれど、それはあくまでも個々の作品における一側面であり、彼が生み出す映画世界の本質は、もっとアバンギャルドであった。 もっと端的な言い方をすれば、ずばり“イカれている”と言ってもいいくらいに、その映画世界は変質的だった。 本作「ねらわれた学園」も、言い切ってしまえば、完全にトンデモ映画であり、イカれている。 決して大袈裟ではなく、最初から最後までクラクラしっぱなしの映画世界に唖然とし、呆然とする。 1981年当時の映像技術やエフェクト技術が実際どの程度で、この映画の頭が痛くなるほどのチープさが、どれほど許容されるレベルのものだったのかは、同じく1981年生まれの自分には判別つかない。 しかし、狙い通りかどうかはともかくとして、この確信犯的な“歪さ”は、この映画世界に相応しい。 多感で未熟な高校生たちの心模様と、1981年という時代性、そして超能力という題材。 それらが持つアンバランスさと稚拙さが、チープを通り越して“困惑”せざるを得ない映像表現と相まって、グワングワンと押し寄せてくるようだった。 そして、その中で唯一無二の存在として可憐に輝く「薬師丸ひろ子」というアイドル性が、イカれた映画世界を問答無用に成立させている。 角川春樹(製作)の「薬師丸ひろ子の“アイドル映画”を撮ってくれ」というオーダーに対して、破天荒な映画世界を支配するまさに“偶像”として主演のアイドル女優を存在させ、見紛うことなき「アイドル映画」として成立させた大林監督の感性は凄まじい。 更には、未成熟な高校生たちの“畏怖”の象徴として登場する峰岸徹演じるヴィラン“星の魔王子”の存在感も物凄い。 変質者的に主人公に目線を送る初登場シーンから、クライマックスの直接対決(+「私は宇宙!」のキメ台詞)、そして最後の“宵の明星ウィンク”……いやあ、まさにトラウマレベルの存在感だった。(クライマックスシーンの撮影現場を想像すればするほどそのカオスさにクラクラする) と、どう言い繕っても“トンデモ”で“ヘンテコ”なカオスな作品であることは間違いなく、この映画を観た大多数の人は「何だこりゃ…」と一笑に付したことだろうとは思う。 だがしかし、公開から40年近くの年月が経ち、時代が移り、創造主である映画監督も亡くなってしまった今、一周まわって「何だこりゃ!」と目が離せなくなる作品になっていることも間違いないと思える。 ともあれ、日本が誇るイカれた巨匠のご冥福を祈りたい。彼が残したフィルムは決して色褪せない。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-04-11 23:34:22)(良:1票) 39.大甘の点数である。でも、見た当初(封切時)、とても個人的に気分が落ち込んでいて、それを救ってくれた映画。 また、映画は楽しいものだと教えてくれた作品。公園での群舞シーン。ヴィラン役(峰岸さん)の腹絵。幼稚すぎる特撮(ラストのバトル?) どれも、?なものですが、全て含めて愛すべき作品(個人的には) 【にけ】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-12-18 17:20:14) 38.《ネタバレ》 大林宣彦監督の映画は、これまで「ハウス」「金田一耕助の冒険」と観て、今作の「ねらわれた学園」で三作目。こんな偏った大林作品ばかり観ている私が、本作についてどうこう言うのは、おかしいと、自分でも思う。黒澤作品を「悪いやつほどよく眠る」と「生きものの記録」しか観ていない、というような偏り、だと思う。せめて「七人の侍」クラスの作品観てから語れよ!と。 そんな私の信憑性薄めのレビューで恐縮ですが、敢えて書かせていただこうと、思う。「大林、クソか!?」と。 鑑賞後、確実にアタマが悪くなっているような、厳しい目の電波系映画でした。そんな電波系映画に、薬師丸ひろ子や、腹部にラクガキを施された峰岸徹が出演しているという無駄遣いが、なんともはや。 「永遠の未完成、これ完成なり。おじいちゃんの言葉よ」とのヒロイン父演じる山本耕一の台詞だが、「永遠の未完成~」は、宮沢賢治の残した名言だろいい加減にしろ。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 2点(2017-07-19 06:20:43)(良:1票) 37.《ネタバレ》 いゃぁ、ほんとぶっとんでるなぁ。なんという大林ワールド。まさしく、彼にしか撮れない世界観というやつです。個人的に「HOUSE」は大好きなんだけど、本作もHOUSE同様のぶっ飛びようなのになんというか駄作オーラが半端ない。なんとか頑張って鑑賞してたのですが、変な宇宙人やら戦隊みたいのが出てくるあたりからもうお手上げになっちゃいました(笑)。いわゆる漫画的な映像表現、そして様々な特撮など、強烈な古くささを感じさせるのですが、それもまたなぜか愛らしくなってくる。話についていけなかったので、この古さ、埃っぽさを噛み締めて、時代の流れを感じながら鑑賞するというスタイルを僕は確立し事実その観点で楽しみました(笑)。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 4点(2013-11-15 22:44:29) 36.《ネタバレ》 当時はこの主演女優が好きだと思っていなかったが、改めて見ると冒頭からPV風の映像になごまされる。以降も全編にわたり清純で邪気がなく愛くるしい様子に心を奪われてしまい、この人がいるなら劇中に出る全てのことをそのまま大らかに受け入れたいという気にさせられる。初見時から30年を経て、やっとこの映画の本来の見方が感得できた気がした(要はアイドル映画だということだが)。 内容に関しては、まず少なくとも前半はまぎれもない青春コメディであり、ギャグとおちゃらけの連続のように感じられて真剣な顔で見るべきところはほとんどない。また後半は表面的には深刻になるものの、さりげなく“頭痛が痛い”というような台詞が挟まっていたり、クラシックまがいの大仰な背景音楽も苦笑を誘うので、とりあえず今だけ真顔を装っていると思わせるものがある。それでこそクライマックスでの羽目を外した展開にも、待ってましたとばかりに違和感なく同調できるのだった。 一方で全編を通じて特に印象的だったのがヒロインの母性的な愛で、ちょっと情けない幼馴染みの彼に向けた思いやりは見る者の心をくすぐる。これも父母が彼女に寄せていたあふれるほどの愛情を分け与えていたということだろう。終盤の展開も、彼女の超能力というよりは愛の力が全てを解決に導いたのであり、結果として高見沢みちるが八王子の自宅へ無事に戻れたのは泣かせるものがあった。 ラストでは星の王子が新宿の空から笑顔でヒロインを見守っていたが、どうやら彼もまた彼女の「広い大きな心」に打たれたらしい。そうすると冒頭に出ていた映画の趣旨説明も、実はこの王子が語った言葉そのままだったのかと思わせるものがある。結果的には劇中世界も見た人も、全てを暖かく大きな愛で包み込もうとする映画と感じられたのだった。 そういうわけで感動的だったので、記念に「時をかける少女」(1983)と同点をつけておく。 それにしても原作者(校長役で出演)は、真面目な作品をこんな映画にされて何とも思わなかったのか。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-30 18:59:57)(良:1票) 35.昔NHKで6時からやってた少年ドラマってのか、あれで面白かった記憶が濃厚だったので、かなりガックリした。あっちは連続ドラマだったんで、だんだんファッショになっていく怖さをやれたんだな。テレビも低予算だったんだろうが、頑張っていた。こっちも金は宣伝費に使って実質低予算だったんだろうな。ラストの対決シーンにその低予算の哀しみが漂った。あるいは新人俳優に演技指導する予算も、製作費の穴埋めに回して使ってたんだな。体育教師がこっち側につくんだけど、だいたい体育教師ってのはあっち側の人間が多いんじゃないの。って思うのは偏見か。でもこれ話の核心はいいんで、丁寧に作れば、しっかりした作品になれたんだがなあ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-05-16 10:02:06) 34.《ネタバレ》 セリフと口の動きとタイミングとがまるで合っていないアフレコには呆れてしまってもう何と言っていいのやら。 明らかに邦画なのに、洋画の吹替え版を見せられているかのようなそんな違和感に対抗するには、もう投げやりに観てあげるしか手はないんですってば、まあ、ひどいったらありゃしない‥ブツブツブツ。 しかし、そんな問題をも一気に吹き飛ばしてしまった峰岸徹の腹芸に至ってはもう口あんぐり。。。後半だれてしまってヒゲ剃りしながら鏡と画面を交互に見てたんだが、思わず二度してしまった 画面中央には まさかまさかの光景が・・・(というか、峰岸徹の腹の中央にはまさかまさかの落書きが・・)。 まあ、しかし見て見ぬふりをしてあげたほうがよかったのでしょうか ホント頭が痛い。ついでに薄ら笑いのせいで少し腹も痛い・・ これがホントに1981の作品なのか 悲しくなってきましたばい いや、ホント。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2010-10-22 21:20:08)(笑:1票) 33.もう30年も前の作品だけど、よくこんなものを映画館で見せたものだ。劇場に足を運んだ人たちはどんな感想を持ったのだろう。公開当時、街中では至るところで「守ってあげたい」が流れていて、このメロディを耳にするだけで当時の情景が浮かぶほど記憶にシンクロしている歌だけど、映画とシンクロしていなくてホントに良かった。本作を観た記念に(笑)、改めて総括したい。大林宣彦の作品のバラつきについて。本作の翌年には尾道三部作の初作となる「転校生」を撮っているが、このギャップはどこから来るのだろう。度を越えていい加減に見える本作のCGや台詞や芝居が、条件さえ整えば大ホームランに転化するのだろうか? その見方はあながち間違っていないと思う。そもそも、映画を愛しておられることは常に作品から感じられる。だから、ご本人がタイトルによって手を抜いているとは思わない。映画監督は2時間前後を要する作品をバランス良く「まとめる」という技量が求められるはずだけど、大林氏はシーンの作り込みや個別の表現に対する思い入れが強すぎて全体が見渡せていないのではないだろうか。氏独特の「こだわり」が先行して、全体のバランスなどは気にならなくなるタイプ、ということだ。本作では峰岸徹のアレなどがその例。監督が志向するベクトルと鑑賞者のベクトルが合致すると、「こだわり」はオリジナリティに転化し、愛情に溢れた作品が出現する。合致しないと変な作品が出来上がり、観客は悲惨な目に遭う。私はそのように解釈している。色々と書いたけど、本作のような作品を見せられても私は大林監督を高く評価しています。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2010-09-30 21:05:38)(良:1票) 32.特撮があんまりの出来なのだがこれは時代のせいではなく大林監督のせいです。なんてったって『スター・ウォーズ』よりも『エイリアン』よりも後の作品ですよこれ。こういうのは手作り感覚とは言わない。しょぼいと言うんです。それ以上に、他の大林作品のちょっとでも特撮が入ったものを見れば一目瞭然なんだけど、とにかくセンスなさすぎなんです。これが大林ワールドなのだ。いやほんと。この人にしか作り得ない独特の世界観というのがあって、それはどこかメルヘンチックであって、私個人としては微妙に距離を置きたい世界なんだけど、その大林ワールドが大林マジックによってより強固な大林ワールドを作り上げてしまっているのがこの『ねらわれた学園』。炸裂しちゃってるわけです。炸裂しちゃってるからこその変な吸引力がこの作品にはあってそれが厄介なんだ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-07-29 15:48:27)(良:1票) (笑:1票) 31.《ネタバレ》 名作映画は何処を切り取っても名作だ。1秒間24コマのどこの1コマをつまんでもその俳優の何気ない顔、建物や木々の光と影全てが素晴らしい絵になっている。それはそこに録音されている効果音・風や虫鳥・人々の話声・雑音・音楽なども同じだ。 それと反対にダメ映画は何処を切り取ってもダメダメなんだ。いくら、昔のSFアイドル映画と言っても、一体どこを褒めたらいいの。とても劇場の大きなスクリーンに映すと思えない特撮、もちろん音楽もダザイ。あのお腹に目がある金星人?誰も止めなかったのか。素人の方がもっといいものが撮れそうだよね。 良い映画は職人が作った金太郎飴のようにどこを折ってもきれいな金太郎が顔を出す。でも、才能がない人間が作ればどこを折っても歪んだ顔になってしまう。 この作品もそんなダメダメ映画の代表作だけど、監督がよく言っている「映画は愛」のおかげか、なぜか愛しくなってしまう。嫌イヤも好きなうちと言うが、映画の魅力て不思議だね。 【こねこねこ】さん [地上波(邦画)] 1点(2010-05-02 17:09:10)(笑:1票) 30.久しぶりに観る大林ムービー史上に残るであろう駄作であることこのうえない映画である。はっきり言ってどこから見ても駄作間違いなしであるが、好きか嫌いかと言われたら嫌いではない。むしろ愛すべき駄作である。冒頭のセピア色の映像、そして、作品全体に漂う不思議なまでの怪しい感じ、怪しいと言えば出てくる人物も怪しい人ばかり、その中にあっても後の大林映画の常連となる今は亡き、昨年亡くなった峰岸徹の怪しさ、こんなぶっ飛んだ役までも監督の期待に応えて演じている姿を観て、この映画の主題歌「守ってあげたい」となるような守ってあげたくなる映画俳優としての人生、しかし、そんな峰岸徹というこの俳優の存在無くして語れないこの映画と後の大林映画、やはりどんな失敗作であれ、私は大林宣彦映画を見捨てることなど出来ない。駄作であることを受け入れて愛してこそ本物の大林映画ファンであるのではないかと思います。それにしても峰岸徹の腹の変な絵には笑いが止まらない。今の日本映画には無い遊び心満点、下手にクソ真面目でお堅い映画なんかより例え出来は悪かろうが、私はこの映画のような遊び心を感じられる映画の方が好きである。但し、人に薦める映画ではない。同じ大林映画なら断然「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」をはじめとする尾道三部作を観ることを薦める。それだけは間違いありません。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-05-12 22:25:26)(良:3票) 29.《ネタバレ》 これまた薬師丸ひろ子若い! 剣道部の熱血先生いい!(よくありがちなキャラやけど…よかよか)が、他の生徒はすごく棒読み+変なダジャレ(わざとか?) & 薬師丸ひろ子お父さんお母さんの乾いた笑い最高(笑) CGのない時代の変な安っぽい合成映像が時代を感じますね~ 公開当時は角川アイドルものなので、これで良かったのでしょうが、今改めて観させていただくと、金星から来た塾長(??)はじめかなり「?」な作品ですネ 【Kaname】さん [インターネット(字幕)] 4点(2009-02-24 23:39:57) 28.大林宣彦監督の角川映画で、音楽が松任谷正隆で主題歌がユーミン、主演(薬師丸ひろ子)の相手役が高柳良一とくればどうしても「時をかける少女」を思い浮かべてしまうが、これははっきりいってハズレ。凝った映像に大林監督らしさを感じられるものの、かなり内容が滅茶苦茶な印象で、アイドル映画と割り切って見てもつまらない映画だと思う。主題歌である「守ってあげたい」も曲自体は嫌いではないが、この映画の主題歌としてはミスマッチ感が強くてちょっと残念。本来ならば評価はもっと低くてもいいと思うものの悪役である星の魔王子を演じる峰岸徹のインパクトのある怪演が印象に残ったので彼に1点プラスの5点。高見沢みちるを演じる女優もなかなかクールな演技で印象に残る。有川役の俳優も見慣れない顔だと思ったら手塚治虫の息子だったのはちょっと驚いた。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-11-19 18:34:37) 27.大林監督の映画では見た目「ハウス」に近いですね。とにかく映像で遊びまくってます。楽しいというよりは、どうしても安っぽさを感じてしまいますが。まあ、星の魔王子(すごい役名)峰岸徹のとんでもない存在感と合わせて、記憶に残る映画にはなりました。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-01-25 01:29:43)
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