みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
26.《ネタバレ》 エセルのすべてを包み込むような人柄が素晴らしい。 慈愛にあふれ、ボケの入ってきた夫を常に気に掛け支えている。 妻、母、祖母、どの立場であっても理想的で、大好きにならずにはいられない。 対して、ノーマンは老人の嫌なところをしっかり見せてくれる。 プライドが高く自分の非を認めず、嫌味ったらしい冗談を好み、無神経な言葉で相手を傷つける。 プライドの高さゆえに老いを恐怖して目をそらし、虚勢を張ってしまう。 ノーマンがかまどの失火で少年を理不尽に怒ったのは、その最たるもの。 子供だったら普通それだけで祖父のことが大嫌いになるもので、たとえ祖母のとりなしがあってもすぐに許せるほどの寛容さはないはず。 大人でもそうした老人を理解してあげるのは人生の機微を味わってからなのに、随分と物分かりのいいできた子供のようだ。 ノーマンがチェルシーと違って少年と打ち解けたのは、年を取って子供と同じ目線に立てるようになったから。 同じレベルで釣りを楽しみエキサイトしているが、チェルシーとは厳格な父の立場を崩せずそうした関係が築けなかった。 私生活で不仲だったフォンダ親子を重ねれば感慨深いものがあるものの、作品だけを見つめるならばノーマンとチェルシーの描写は物足りない。 チェルシーが母に父の不満を吐露している場面があったが、セリフが説明的に感じた。 セリフで全部説明するのではなく、そうした二人のこじれた関係がはっきりわかる出来事をサイコロゲーム以外にも積み重ねてほしかった。 そうすれば、もう少し娘の気持ちにも感情移入できた気がする。 志賀直哉の『和解』には感動した覚えがあるのに、この父と娘の確執と和解は心に入ってこなかった。 ヘンリーとジェーンの実話を映画化したほうがよかったような…。 『12人の怒れる男』の若かりしヘンリー・フォンダと本作を重ねて、「老い」というものを考えさせられる。 誰にでも人生の黄昏はやってくるし、それをどう迎えるかというのは逃れられない課題でもある。 静かでじんわりとくるタイプの物語ではあったけど、観るタイミングがズレていたのかも。 もう少し年を取れば、また観てみたい。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-10-11 21:54:10) 25.初見。詩情溢れる湖の景色が脳裏に焼き付く作品です。ペラペラ喋りまくるキャサリン・ヘップバーンは元来苦手ですが今作は抑制されており嫌悪感はありませんでした。ヘンリー・フォンダがポツリポツリと吐く言葉に、老いての衰えは誰にも必ず訪れる事を突き付けられます。父と娘が抱擁を交わす姿に、父への憎しみが消えたのに亡くなるまで一度も抱擁どころか握手することもしなかった悔いが押し寄せてきました。 【The Grey Heron】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-08-03 23:57:27) 24.登場人物の年齢も合わなかったのか、観たときの自分の心境がマッチしていなかったのか、これといって感動が得られませんでした。沢山のアカデミー候補に挙げられたという理由も理解できず…。まぁ、人それぞれ好みがあるんですね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-03-09 23:15:26) 23.ちょっとボケ始めたことを自覚し、心では弱っていながら頑固を通すジイサン。火を出して「ワシ、何しでかすか分からんな」なんてとこ、グッとくる。イチゴ摘みに行って(『野いちご』を意識してるのかな)道が分からなくなるとこの怖さ。それらを含む老夫婦の物語の部分は実にいいんだけど、ヒネたガキが素直になるとか、父と娘の和解とか、ドラマチックな部分になると急に嘘っぽくなっちゃう(というか現実の俳優親子のこと考えちゃって気が散る)。それまで四方に輝いていた人間性が、そのドラマの枠内だけになってしまったというか、しぼんでしまった。親子で怖がっている図なんか、そう悪くはないんですが。ゲームをしてても、つい真剣になってしまう、なんてよく分かる。冒頭の湖、草がゆさゆさ揺れて美しい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-06-13 10:24:36) 22.《ネタバレ》 なるほど、「老いる」とはこういうことなのかなぁ、と20代になって少しの自分にさえも感じさせてくれた映画。少しずつずれていく人間関係と互いの心、以前とは違う勝手、そういう中でどういう風に生きるのか、それを決して過剰な演出ではなく、静かに見せてくれる ■ただ、途中でジェーン・フォンダがいなくなってしまったのはいただけない。ヘンリー・フォンダだけの話ならビリーとの関係で考え方が次第に変わっていくという話でよかったのだが、そうではない以上、やはりジェーンはずっと居続けて、対立を繰り返しながらも溝を埋めていく、という感じの展開にしないと、あれだと最後の仲直りが唐突にすぎるように思えた。 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-29 00:29:16) 21.まさに「黄昏」という言葉がぴったりの、夫婦愛を描いた作品。 見所は別荘地の美しい風景と夫婦二人の演技。夫役のヘンリー・フォンダもいいが、 妻役のキャサリン・へッブバーンがとにかくうまい。以前から演技派だとは思っていたが、 プロフィールを覗いてみたら、この作品で4度目のオスカーを受賞した記録保持者らしい。 何気ないシーン、さりげないセリフで、これほどジーンとさせる役者は中々いない。 劇中の夫婦関係は日本の昔の夫婦にも相通ずるものがあり、 ある程度歳のいった人なら感情移入はし易いのではないかと思う。 キャサリンの円熟に達した演技を観るだけでも価値のある、大人の鑑賞に十分堪え得る作品。 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-08-05 08:11:27) 20.こんな晩年を迎えたい。 【akila】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-19 12:25:35) 19.ヘンリー・フォンダが実際の自分をそのまま演じているような役柄で生きているのが不思議なように思える感覚で接してくる孫の少年とのやり取りの中で徐々に心のふれあいが高まっていくのが見事に描かれ、家族の絆の大切さが手に取るように分かる良作。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-05-20 23:29:01) 18.確執の内容もよくわからないし、娘がイキナリ連れてきた子連れの婚約者ともスグに打ち解けて、頑固どころかopenすぎて、柔軟性の塊のように思えた。だから、多少憎まれ口叩く程度で、頑固者って設定にかなり無理があるように思え、単純に娘がワガママだっただけとしか思えない。死期が近づけばまた感じ方も違うのだろうが、内容的には面白みも深みもあまり感じられない。が、老夫婦の演技は見る価値があると思う。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-03-03 03:35:27) 17.これだけすごいキャストで製作されたら悪い点はつけられないのだけれど、あまりにも美しすぎてことのテーマとしては現実感に乏しい気がしました。でもでも、ヘンリー・フォンダさん、キャサリン・ヘップバーンさん、ジェーン・フォンダさんもなさん素晴らしかったですよ。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-02-10 09:46:41) 16.この映画を観たら 「老いることも、人生の楽しみのひとつなんだなぁ」と思った。 【りりあ】さん [地上波(吹替)] 5点(2008-02-09 00:41:08) 15.(こういう見方は邪道かもしれませんが)頑固な性格も扱い方さえ分かってしまえば、簡単に付き合えるということが味わえました。私はジェーン・フォンダの顔があまり好きではないのですが、この役には合っていると思います。 【くろゆり】さん [地上波(吹替)] 7点(2008-02-08 19:17:48) 14.フォンダ親子のための映画って感じですね。それにキャサリン・ヘップバーンまで出てるから映画の中の映画ってな雰囲気もする。別にひねりもなんもないストーリーだけど、頑固ジジイの気持ちもよく分かるしそれを理解しているエセルの大らかさもよろしい。でもジェーンとの触れ合いより赤の他人のビリー・レイとの触れ合いが多かったのがちょっと残念。遺作でオスカーを取ったヘンリー・フォンダは偉大です。 【M・R・サイケデリコン】さん [地上波(吹替)] 7点(2007-09-26 11:21:58) 13.本日11/22=いい夫婦の日 に思いつくのはこれです。 欲とか得とか、日常の邪念などから解脱したわ、と意識する時まで(=枯れてから。笑)鑑賞するの取っておきませんか。感じ入り方がかなり違うと思いますです。 映像良し。音楽グルーシン♪もちろん良し。 淡ぁい(←「2046」キムタクさんの口調で御一緒にぃー。笑)色調で揃えた衣装、中でもヘンリー・フォンダの服が良し。 そのヘンリー扮するノーマルなノーマンの台詞で「暖炉へ落としてくれ」と振っておいて、後半で妻娘それぞれが池へ飛び込むシーンを持ってくる、なんていうサービス満点(笑)シーンを用意してあるとこなんか嬉しかったなー。 また私もtetsu78さん同様、めおとで掛け合う台詞に一番笑えた映画でした。 頑固亭主の取り扱い完全マスターのキャサリンヘプ婆さん(私は「招かれざる客」が一番好きかなぁ。)が終盤で神様にお願いする台詞も泣き笑いもの。 /showrioさん御指摘の池シーン、¥980DVDでは直訳に近い「こんな時間に~~~?」(半分伏せとこ。笑)だったと思います。(なっち先生かどうかは知りません。´Д`|||) /オリヴィエ氏の「黄昏」('52)もだいぶ前に¥500DVD買いました。やっぱ漢字二文字邦題作にたぶんハズレナシ!(まだ観てないけど)。 【かーすけ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-11-22 23:53:25) 12.とにかく映像が美しい。登場人物も少ないが皆魅力的で、心が温まる映画でした。 【ジョー大泉】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-18 09:19:03) 11.私にとってキャサリン・ヘップバーンといえばこれ。ヘンリー・フォンダともども、文句無しに見事な演技でした。湖に投げ出された老夫が助けにきた老妻に向かって「お前どうしてこんなところにいるんだ」と言った場面で思わず泣いてしまったのは私だけでしょうか? テレビ放映時に違う台詞になっていて、とてもがっかりした記憶があります。実際にはなんと言っているのか、高校生の時に聞き取れなかったあの台詞を、もう1度聞いて確かめてみたい。 【showrio】さん 8点(2004-07-17 00:20:39) 10.いい話ですな。 【夏目】さん 6点(2004-06-12 01:13:39) 9.ヘンリー・フォンダの頑固ジジィを見てると、私の祖父を思い出し、涙。美しいカメラワーク、癒される音楽...親子共演が話題になったが、ジェーンが出て無くても素晴らしい作品になっただろうね。 【nizam】さん 8点(2004-04-02 12:57:56) 8.いい映画ですね、元々ヒューマンものには弱い上に親子間の確執というのが他人事ではないので身を詰まされる内容でもあり。愛情深いエセルがたまに吐く厳しい言葉がただの説教にならないあたり、キャサリーン・ヘプバーンの演技力を非常に感じました。最後の仲直りシーン、初めて父に褒められた娘と初めて手放しで娘を褒めた父の心のわだかまりが解ける瞬間もまた良かったと思います。 【moue】さん 9点(2003-05-17 05:25:53) 7.みなさんの言っておられるとおり、もっと早くヘンリーフォンダにオスカーをあげたかった、名誉賞を取ってから主演男優賞というのも、ま、いいかとも思いますが。映画自体はもうオスカー狙いのばりばりってかんじですが、名優でそろえたこの作品はさすがに見ごたえがありました。 【みんみん】さん 8点(2003-04-08 15:14:07)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS