みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
254.《ネタバレ》 ベトナム戦争への監督の怒り・葛藤をそのまま映像化した戦争映画の傑作。オリバー・ストーン監督は実際にベトナム戦争に参加した経験もあり、脚本から監督までに関わったオリバー・ストーンはスクリーンにその怒りをぶちまけた。現地民の虐殺・強姦、誤爆、上官殺し・友軍殺し、アメリカ人には直視したくはないであろう真実を見せつけられます。この映画がアメリカ国内で大ヒットし、アカデミー賞作品賞を受賞したという事実は、如何に泥沼と化していたベトナム戦争が当時のアメリカ人にショックを与え、内省化せざるを得なかったかを表していると思います。 今観ると非常に豪華キャストの面々ですが、その表情には死と隣り合わせの戦場での狂気が表れている。特に最重要キャラクターであるバーンズを演じたトム・ベレンジャー、エリアスを演じたウィレム・デフォーの演技は白眉。 貧乏人の息子のみが戦地に赴き、金持ちは金儲けに夢中になってる現状に反目して一兵卒として参加した主人公が、最後に「僕はバーンズとエリアスの間に生まれた様な存在」と独白するシーンには色々と考えさせられます。誰が悪で、誰が戦争を生み、泥沼に突き進んだのか。答えは出ませんが考え続ける必要はあるのだと思います。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-25 15:27:47) 253.《ネタバレ》 ベトナム戦争の実情を描いた作品とされてはいますが、こればっかりはどないなもんなんでしょう? まぁろくでもない戦争だったことは多く語られているところなので間違いないのでしょうけど(やっていい戦争なんて無いのだけれど)、現場最前線の小部隊プラトーンの描写に終始することで緊迫感を持って観ることができました。 ベトナムの村の焼き討ちや、暴行、果ては内部の派閥争いと、戦争のもたらす狂気と疑念のハケ口が拡大、エスカレートしていくさまは、なんとも虚しいものを感じましたね。 必ずしもチャーリー・シーン、ウィレム・デフォーだけが善とは言い切れないつくりに仕上げたあたりは良かったんじゃないでしょうか。 【ろにまさ】さん [地上波(吹替)] 6点(2013-06-05 15:46:12) 252.とても印象に残っている映画。この映画以降、ウィレム・デフォーが好きになった。 【noji】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-05-25 19:35:27) 251.まあ戦争映画としてはごくごく普通でした。こんなもんじゃないかな。でも本当に戦争ってイヤだなぁ。あんな泥だらけになってはいつくばってキツイ思いをし、人を殺して暴行してあげくのはてには自分が死に追い込まれる。絶対に戦争はいけない。何にもならない。ネット上だけで威勢のいいことを言っているネトウヨに見せたい映画。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 5点(2013-02-24 22:00:32) 250.《ネタバレ》 アメリカは正義、アメリカ万歳系が多い戦争映画にあって、負の部分を大々的に描ききった映画(ベトナム物には多いが)。オリバーストーンのメッセージ性が良く出ていると思います。戦争なんかに正義などない。だとえ、的に背を向けて逃げても、味方を殺しても、死体をカモフラージュにしても、生き残った物が勝利者なんだ。逃げるが勝ちの論理は好きではないですが、仕方ない法則が戦場ではあるのでしょう。 【たきおか4号】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2013-01-30 22:08:26) 249. この映画の描くベトナム戦争は、誰にとっても無価値な嘘だ。社会主義と世界征服のために嘘を展開した本人らも忘れてしまっているが、戦争に参加すらしていない日本人が半世紀近く経った今も肩代わりしている。滑稽ではないか。 軍事作戦的には話にならないほど弱い相手と長く戦わなければならなくなったアメリカにとってのベトナム戦争は、社会主義の拡大路線を推進していたソ中の平和主義偽装されたマスコミキャンペーンで間違った平和主義でまみれ、泥沼化した。 韓国軍の嗜虐性によって玩具のように虐殺されたベトナム人ではなく、米軍が非人道的に蹂躙する北ベトナムに哀れみを感じるように“作り上げられた反戦動画”や“情緒に溢れる反戦演説”は、結果として効果的に信心深い嘘の平和主義者を国内で生んだ。 「この国の従軍者を、ベトナム戦争で殺しつくし、帰還兵は社会的に殺そう」 正気とは思えない思想が国内に蔓延する事になった。現在残る平和運動の写真の多くを見て分かるとおり、今よりもずっと堅かったアメリカ社会にあって普通の社会人では無い人ばかりがデモ行進を行っている。この様な謎の市民団体の数の多さに政府はおののいたに違いない。 結果として、当然こう言った種類の市民が多数を占める事は無かったのだが、政策や軍事作戦は混乱を極める事になる。 米国民が完全に正気に戻るきっかけはパリ協定後の北ベトナムの協定無視だった。それまで米軍は東側の思惑で空爆を停止させられていたが、その思惑を無視できる基盤を確認すると、すぐさま北爆の再開に移りこの後瞬く間に西側諸国の圧倒的勝利で休戦を迎える。元々、北ベトナムはあまりに脆弱で戦争と呼べる代物になっていない。 しかし米南ベトナムによる完璧な勝利の後、南側を占領したのは完全に戦力を失いつつもソ中の支援により軍備を整えた、平和主義者が完全に正義と信じていたソ中北ベトナムだった。 この映画は、酸鼻極まる戦いの現場を描いていたが、事実とはやや異なる。終戦後10年以上経ってからソビエトや中国のプロパガンダに利用される運命が待っていた事が残念だ。 秩序を護るために戦って死んでいった人達や、主義に利用され死んだベトナムの人たちの名誉を踏みにじるような、米国の敗戦やアメリカの陰謀や侵略、北ベトナムの正義といった嘘を本気で信じている人が一人でも減る事を願ってやまない。 【黒猫クック】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-01-26 19:03:01) 248.《ネタバレ》 初めて観たのは、実は小学生高学年のころ。完璧にトラウマです。足元に銃弾を打ち込まれながらダンスを踊るベトナム人が、最後は銃床で頭蓋骨を割られて脳味噌を撒き散らすなんて、もう絶対に戦争なんかに行かないぞって子供心に思ったものだった。でも、大人になって普通に鑑賞してみると、これは普遍的な青春映画として秀作だった 。誰でも十代の頃は、世の不条理に反発したり順応したりするものだけど、その背景として戦争があるだけで、ここまで殺伐としたものになるのかというとても深いテーマを持った作品。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-27 23:46:58) 247.《ネタバレ》 これは初めて見た時に非常にショックだったことを覚えています。しかし曲りなりにもその後、数々の作品を見て、その怪しげな眼力が一進一退を繰り返している今、改めて見てみると、あの時のショックは映画的なショックではなく筋書きの政治的なショックだったのだと思い至りました(ここでは政治的なことは棚上げするが、その側面も今考えると胡散臭い)。 確かに力業ではあるのですが、単純に言って一人一人の兵士の顔ですらボヤけて見えますし、いくつかある見せ場のシーンにしても、それ自体ではかなりつまらなく失敗しているとすら思います。…ただそれでも、今が初見だったら不満だったであろうウィレム・デフォーが天に手を掲げ散ってゆく様や、トム・べレンジャーの悪役っぷりは出会った当時の衝撃的な映画の記憶として既に脳のどこかにしっかりと焼き付いてしまっているので、あのシーンを迎える度に身震いしてしまうのです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-26 18:33:49) 246.映像は戦争モノとしては傑出していると思うが、「エリアスとバーンズはいつの時代にも要る」というようなあまりに単純化しすぎた図式は逆にこの作品を浅いものにしてしまう。それよりは、インテリで富裕層のクリスが気が狂ったように殺人マシーンになり、バーンズを射殺するようになるその過程をより強調すべきだった。あれだけ豹変した彼が、帰還するときには人間に戻って「エリアスとバーンズは……」なんて落ち着いた表情で思索するのはどうも違和感がある。ベトナム戦争を忠実に描いたという点でのみ評価されるべき作品のような気がする。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-14 00:22:19) 245.戦争のむごさ、つらさは人間関係のいざこざが導くものでもあるんだろうな、と考えさせられた作品 【TWISTED SISTER CHRISTIAN】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-07-26 00:24:31) 244.公開当時なら9点つけてたと思う。 それだけの迫力や衝撃があった。 ところが、今見るとダメなんだよなあ。 戦場の最前線にいて、まさにこれから敵と戦うっていうのに、味方同士で反発ってありえないと思ってしまうから。 「全員死にたいのかよ。上の連中は何してる」ってツッコんでしまう。 この映画は40年以上前の話なんだし、アメリカにとって負け戦のベトナム戦争なんだし、といった予備知識くらいはあるんだけど、やっぱり物語に乗り切れない。 これは多分、自分が年取って、「戦争とは」とか「組織とは」とかに固定観念ができてしまっているからだと思う。 そして、この映画の監督さんにも戦争への固定観念があって、それと相容れないんだろう。 とにかく、自分が年取ったとか思ってしまう時点で、今見て面白い映画じゃなかった。 ちょい残念。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 5点(2011-07-03 05:37:07) 243.いい映画でしょうけれどトラウマになってしまってもう戦争映画を見るのがこわいです。 【HRM36】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-06-13 14:07:23) 242.《ネタバレ》 初見だが、とても良かった。命からがら生き抜いても終わらないジャングルでの戦闘に加え、味方同士の疑心暗鬼。こんな戦争うんざりだわ。やっぱ、デフォー様かっけえ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-04 11:42:38) 241.もうリアル感が圧倒的。さすがに実際の従軍体験を元に制作されただけある。 ドラマらしい展開を敢えて過剰表現せずに、徹底的にドキュメントのように映し出す。戦争映画は数あれど、これほどリアルに恐怖を感じられる作品も無いのでは。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-03-20 16:28:24) 240.《ネタバレ》 ベトナム戦争映画らしく、アメリカが自国を客観的に捉えようとしている作品。さらには国家同士の関係ではなく、集団の推進力と抑止力の軋轢とそのよくある結末を戦地の混乱を通して描いたことは他の戦争映画にはなかなか見られない。事実、似たようなことは日常の些細な問題のなかでもあることだと思う。正しき善とはどのような行いの後ついてくるものなのか。ある種永遠の課題を投げかけてくるようにも思える。地味にジョニーデップも出演している。don't leave me, man. 【warrabit】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-12-18 04:02:19) 239.上映時間が短いですが、無駄がなく、過剰な演出を省いているところがいいと思います。そっちの方が本質が見えるような気がしました。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-03 15:53:35) 238.《ネタバレ》 ブラックホークダウンの山岳版。ベトナム戦争の凄惨な山中の戦場を再現した当時の技術は見事です。若き日のジョニー・デップが出演。自衛隊の戦訓みたいね。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-11 02:26:43) 237.《ネタバレ》 ウィレム・デフォーが非常に良い演技をしています。バーンズ軍曹に銃口を向けられた時の満面の笑みと両手を広げて最期を迎える名シーンは非常に印象的。個人的にはフォレスト・ウィッテカーも好きです。終始、汗と血と肉の焼けた異臭が画面を越えてきそうな重たい映画です。ベトナム戦争映画としては、非常にリアリティがあり、勉強にもなります。これを観ても戦争がなくならない世界はどうかしています。底辺の人達が国を救っているというのも感慨深い。戦争の中では、バーンズ軍曹のような冷徹な精神を持っていないと、地獄から生きて帰れない。戦地に限ってはバーンズ軍曹を一概には否定できないのだろう。ただ、バーンズ軍曹は俗世界で生きるには、苦労しそう。それに何かと俳優人が豪華ですね。若かりし、ジョニー・デップなんかも参戦していますし。戦争の現場の雰囲気を手っ取り早く知りたい方はどうぞ!! 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-08 06:59:43) 236.こうまで爽快感のない戦争映画も珍しい。おどおどした気持ちと倦怠感が交錯し、それにヒステリーが重なる。オバサンを射殺するあたり説得力があった。恐怖があり、仲間を殺された恨みがあり、分からない言葉で何やらこちらを非難している、倦怠感からヒステリーへ一足飛びにエイッと行ってしまう。ラストの大混戦、敵味方の区別もつかない渾沌に友軍の爆撃が重なって、ヒステリーは頂点に達する。けっきょくすべての兵士の死は犬死にである、というやりきれなさがビンビン伝わってきた。ヘリコプターの風でカバーがめくれ死体が出てくるとこ。冒頭の除隊組とすれ違うところも印象深い。最後の兵士の意味ありげな笑い。ザマアミロが80%、憐れみ10%、頑張れよ10%、ってとこか。バーンズも単なる悪役じゃなくて、この戦場で生き残り続けてきた経歴を持っている、生き残ることは殺すことだってことを身をもって証明してきて、クリスがラストでなぞるわけ。そしてすべてを包み込むジャングルの怖さ。ここでは敵はまったく純粋な「敵」として存在する。懲らしめるべきものでも、人倫を踏み外した憐れむべきものでもなく、ほっておくとこちらを殺しに来るただ純粋な敵。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-06-07 12:03:29) 235.《ネタバレ》 戦争の悲惨さ、無秩序な感じがよく表現されており、かなり重い映画。実際の戦争でも誰もがこんな極限状態に陥って、エゴで民間人を襲ったり、気に食わない味方がいたら戦場に紛れてやりあったりとかあるんだろう。生き残っても心に深く刻みこまれるのでしょう。戦争なんてホントいいもんじゃないや。こんなことにするなら、わざと2回負傷して後方に下がりますよ。あとスパイダーマンのクレイジーな宿敵がとても良い人だったのに違和感がありました(笑)ウィレムには最後まで生き残ってほしかったなー。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-02 00:43:36)
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