みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.《ネタバレ》 オーソドックスな手法で真面目にしっかり作ったという印象の良作。「世紀のスクープ」というタイトルではあるものの、この映画が描いたスキャンダルは、「誰も知らなかった真実!」ではなく、実はボストンの人たちの多くが知っていて、でも言えないと思っていた事実。人々の日常生活の支えとなっている教会が舞台だったからこそ起きる隠蔽。1つ1つの事件ではなく、そのシステム、構造を暴かないと意味がないという編集長の言葉は、ジャーナリズムというものの役割を再発見させるものでした。そして、そのための記者たちの作戦とは、どこかに「真実」を暴く「驚きの大逆転」があるのではなく、1人1人の関係者の話を聞き、事件や関係者の数を数え、それを裏付ける文書を探し出し(その開示を裁判所に要求し)、そしてそれを裏付ける証言を得ること。どこまでも地道で気が遠くなるような作業ではあるものの、そのプロセスを飽きさせずに見せた点は、この作品の質の高さを示していると思います。ある事件があり、その全容を描こうとすること、そこから自分たちが生きる社会のあり方を問うこと。この作品が描いているのは、そういうシンプルなことであり、「宗教」や「教会」の闇というような表面的なことではなかったと思います。誰かがもの凄い演技を披露するわけでもなく(もちろん俳優の演技はどれも素晴らしいですが)、どこかに斬新な演出や画があるわけではないので、地味さは拭えませんが、これがオスカー作品賞(と脚本賞)を取ったというのは、個人的には十分に納得できるものでした。 【ころりさん】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-05-17 14:51:11) 10.《ネタバレ》 ○地道な取材から徐々に明らかになってくる事件の大きさ。これだけの事件を暴いたのに、最初のタイミングを逃したのがロビーだったのもつらいところ。○各登場人物に満遍なく見せ場があり、良いバランスであった。○そして各演者のすばらしさ。特にマーク・ラファロ。ここ数年話題作への出演が続いているが、これからも名優への道を着実に歩んでほしい。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-11 20:25:34) 9.面白かったです。人物名がたくさん出てくるので、誰のことかわからなくなってしまいそうですが、何とかストーリーにはついていけました。社会派映画でありますが、重みよりもわかりやすさを重視しています。そのせいか、次から次へと情報や証拠が出てきますので、あまり苦労感は感じられません。記者たちがいかに頑張ったか、よりも、その出来事自体を世に知らしめたいか、のようです。宗教に関心が薄い日本人にはあまりなじみのない事件ですが、アメリカでは大騒ぎだったんでしょう。そういうこともあってオスカーに選ばれたのかもしれませんね。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-05-06 23:04:23) 8.丁寧な作りで役者もいい。物語の組み立てもうまく飽きることなく楽しめる。一方、見せ方に目新しさはなく、主役不在のため一人一人の葛藤は伝わりづらく、心に焼き付く登場人物はいない。全体としての印象はとても薄い。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-05-06 19:04:46) 7.我々日本人にとって教会は縁遠い存在であり、ストーリー的にも比較的淡々と進行する(事実としては衝撃的だが…)ため、コレと言った盛り上がりは感じられない。 しかし、魅力的な役者たちの優れた演技に関しては、大いに評価できる作品だった。 どの役者が欠けてもこの作品の成功はなかった!と確信させるところが、この映画のスゴさだと思う。 【チャップリ君】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-05-06 14:15:33) 6.こつこつと地道な取材が実を結びます。地味です。 【エイドリアン・モンク】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-05-05 17:53:18) 5.《ネタバレ》 常態化した教会による児童虐待。隠蔽された神域に切り込む、闇を照らすグローブ紙の記者チーム・スポットライトによる躍動感あふれる取材ドラマ。主演俳優なし、チームのメンバー全員が主役。奔走する記者たちの熱気が伝わってくる。性的虐待の具体的なおハナシは低俗でお下劣だが、実話。今年の米アカデミー作品賞受賞作。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-05-03 00:05:16) 4.カソリックの仕組みとかアメリカ社会に対する一定の理解がないと、ちょっと混乱するように思いますが、テンポよく下敷きにしたという「大統領の陰謀」に迫る力作でした。映画というよりドキュメンタリーをみているようで、男優女優のレベルの高さにため息です。カソリックの男子校中高に通い、身近に神父それも多くは欧米人神父に接していた者とすると、そんな神父はいなかったかな~昨今の神父の人材不足も大きいのかなあとも思いました。 【みんな嫌い】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-04-24 09:26:22) 3.《ネタバレ》 地味な展開ながらテンポよく進むストーリーにどんどん引き込まれる。わが国では理解しがたいキリスト教のお話。日本ならば、なまぐさ坊主がお縄になって三面記事で終わりそうな話だが、キリスト教が生活や信条に深く寄り添っているために事件が闇に飲まれタブーとなり蔓延させた。なんとも「信仰」というものは厄介ですな。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-04-23 20:08:13) 2.《ネタバレ》 被害者、弁護士にインタビューしつつ、メモを取る指先の動き。年鑑の名簿一行一行を定規でチェックしていく手作業。 そして、ひたすら足で歩いての訪問取材。 具体的な個人ではなく、システム・構造を追究するという 題材自体は文章向きかもしれないが、記者達の肉体作業を地道に描写していくことによって行動の映画にしている。 ドアを開けて人と会う、ドアが開いて人が顔を出す、そうしたドアを活用した人物の画面への現れが充実していて、 そのことが、画面への興味を途切れさせない。 『清しこの夜』の歌声がかぶる一連のモンタージュの抒情が染み入る。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2016-04-22 22:55:43) 1.終始、緊迫感があって、2時間飽きずに見れた。 話がよくて、役者の演技もいい、手堅い良作。 ただ実話ベースで、派手さや斬新さに欠けるのでカタルシス不足に感じる方もいると思われ。 とは言え、¥1800の元は十分取れました。 【fujicccoo】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-04-20 00:38:35)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS