みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
22.凄いねぇ。アイリーン・ウォルノスの記録映像見たことあるけど、かなり忠実に真似してる。 相手を威嚇する時の表情とか、目を剥いて相手を見る表情とかは完全にアイリーンなんですよ。 但し、これは意図的なのかも知れないけど、所々でヘンな美しさを見せてしまって、これが残念かなぁ。多分、女性にしか表現出来ない部分というのを上手く見せているのだけど、かなり哲学的な表現がされてるので物凄く重く出来てしまっていて、それが評価を上げる働きと下げる働きをしてると思います。良い映画であるのは間違いないのだけど、この映画が、アイリーンの供述調書、裁判記録、本人からの聞き取りからシナリオが起されている居る事に注意しなくてはいけないでしょう。彼女は虚言癖があったし、人格障害が見られた事も事実で、その意味ではかなり美化されている個所があると思われます。この映画でシンパシィを感じてしまうというのは危険だと思います。ふと、気が付いたのだけど、この映画、「俺たちに明日はない」に非常に似てるよね。傍観者として見るのが一番良いみたい。 【奥州亭三景】さん 9点(2004-11-04 21:10:34)(良:1票) 21.ホントに神がかり的なS・セロン渾身の演技。まるでアイリーンが乗り移ったかのような迫力にただただ圧倒された。 彼女が顔や体型まで変えて挑んだのは見て納得した。あの美しいセロンのままではアイリーンになり切れなかっただろう。 辛かった子供の頃からいろんな夢を見ていたアイリーン。現実が辛く酷いものであればあるほど、楽しい夢の世界で幸せな自分を想像するしか希望はなかったのかもしれない。不幸な生い立ちの少女が大人になってもやはり現実は厳しく辛いものでしかなかった。 絶望のどん底で見つけた唯一の希望がセルビーだったのにこの出会いが彼女の転落に拍車をかけてしまう。 恵まれない人生で堅気の暮らしを望んでも叶わない、抜け出そうにも抜け出せない、染み付いてしまって今更変えようもない粗野な言葉や仕草のすべて、それまで生きてきたようにしか生きられなかったアイリーン。彼女のやったことは許されるべくもないが、こんなふうに転がってしまった彼女の絶望的な人生の悲しさ、やるせなさは痛烈に伝わってくる。 彼女に対する共感とか同情ではなく、そもそも一人の女性がなぜこういう犯罪を犯すに至ったかという所にやるせなさや怒り、痛ましさを感じる。女性や幼い子供にまで加えられる性的暴力、子供が健全に育つべき家庭や肉親の愛情に恵まれないといった社会的病理が犯罪の背景にあるということも重く訴えかけてくる。 【キリコ】さん 9点(2004-11-02 21:20:29)(良:2票) 20.申し訳ない。いまひとつでした。期待して行ったんだけど、うるうるの「う」までも行かなかった。…確かにアイリーンの境遇は不幸であるけれども、あそこまで自暴自棄に生きる姿に共感できなかったというか。逆に「強い精神力を必要とする」とアイリーンが言う仕事ひとつで少女の頃から生きてきた「たくましさ」を彼女の持つ強さとして認める気持ちになったから、哀れに思うとか同情する気持ちは浮かばなかった。ラストの台詞は胸に響くが「同情なんかするなよ。馬鹿野郎」というアイリーンの独白と感じた。デブでブスで13歳から売春で生活して、どこへも逃げることもできず、自分を傷付けるままに任せてきた、しかし、それでも人生の探し物を最後に見つけたアイリーン。間違った生き方ではあったが、「強く生きた」とは言えるのではないだろうか。だけど……無粋を覚悟で書きますが、イラクやイスラエルでは子供の頃に両親を殺され、復讐のためだけに爆弾を抱いて自爆する人生が、この現在に、モンスターではない多くの人たちにあるわけで。セルビーに出会う前のアイリーンなら、立ち直れたはずだと思う。映画のストーリーなのにこんなこと書いても意味ないのは分かってるんですが。 【しまうま】さん 4点(2004-10-31 21:30:37) 19.なんだか色々考えさせる映画だった。また思い出したら書こうとおもう。 クリスティーナ・リッチは綺麗な女優さんになったな。 【たこら】さん 8点(2004-10-29 20:36:56) 18.アイリーンのおかした罪は、けして許されるものではない。ただ、あまりにも純粋な彼女には、他の選択肢は用意されていなかったんだと思う。アイリーンの愛・苦悩・後悔に胸が締め付けられ、最後の強がりにはただ言葉を失った。 【Andy17】さん 9点(2004-10-27 22:47:00) 17.Fuckin'な奴らに囲まれて生きてきたFuckin'女のFuckin'地獄人生。とにかく辛かった。でもよかった映画で、、、、って実話かい!! 【馬飼庄蔵】さん 8点(2004-10-27 18:36:17)(笑:1票) 16.泣けました。涙がにじんできた。でも、何の涙か分からない。感動でもないし、同情でもない。人間の悲しさ。最初の殺人を後悔しつつ、次の殺人からは正当化・責任転嫁し、最後の殺人は「守る」ために行う。堕ちていく様は安易だが、彼女はその蟻地獄の中で確かにもがいていた。セロンの演技には感服。 【ハクリキコ】さん 7点(2004-10-23 11:56:50) 15.当初は確かに被害者的な立場だったアイリーンも、単なる金が目的の行きずりの強盗殺人犯に変貌していく。そしてその金も、その日暮らしの生活にと言うよりは、むしろセルビーとの関係を繋ぎ止めておく為であるかのようだ。何とも虚しい二人の関係だが、愛に飢えていた彼女にはセルビーが最後の砦だったのだろう。が、そのアイリーンへの曖昧な愛は、ラストの証言台でのセルビーの姿に象徴される。セルビーの描写の希薄さは、そのままアイリーンへの気持ちの希薄さそのものではないだろうか。そもそも、アイリーンの幼い頃に両親が離婚した事。虐待されて男に憎しみをもっている事。娼婦として体を売って一人で生きてきた事。これらの事はよくある話で、さほど珍しくも無い。ただ、彼女が自暴自棄になって男を殺し続ける事とは本来何の関連性もなく、その生きざまにも必然性が感じられない。映画は決して彼女を美化していないし、ほとんど事実に即して描いているのだろうけど、ありのまま描き過ぎて彼女の行動そのものが即物的な印象を受ける。そして愛を知らずに苦悩し彷徨する人間というよりも、男に憎しみと恨みを抱いているという大義名分を振りかざしている人間にしか見えてこない。だから、一度上手くいった事に味を占め次々に罪を犯す彼女にもはや感情移入などできなくなってしまうのである。それにしても、こういった車での道すがら娼婦を買うという行為は、いかにもアメリカ社会ならではの特徴とも言え、そういう意味でも本作は、この国の病巣と人間関係の不毛さをえぐり出した作品だと言える。 【ドラえもん】さん 8点(2004-10-19 17:46:04)(良:2票) 14.山場がない。盛り上がらない。実話だからでしょうね。美人の醜女メイクなんて見たくない。にしてもリッチがかわいい。というか俺だったらリッチの演じたセルビーを主役にした映画撮るね。だって彼女、描き方が薄っぺらだったかもしれないけど、不思議じゃん。もっと彼女のこと知りたいじゃん。売春婦の連続殺人犯の話なんてありきたりだよ。 【キャプテン・セントルイス】さん 3点(2004-10-18 01:17:31)(良:1票) 13.すごい重い話ではあったが、これは愛に飢えたアイリーンの切ない愛の物語だったように思う。C・セロンのブクブク腹にドテドテ歩き、ガタガタの歯は見ていて迫力満点だったが、他の作品より数倍良かった。彼女が幼かった頃に、母親が父親を正当防衛で銃で殺してしまうっていう悲劇があったことを聞いた事があったから、その頃の複雑な感情とアイリーンとを重ねてるんじゃないかなと思う。 【c r a z yガール★】さん 8点(2004-10-17 05:18:27) 12.始まった時か終わりまでずっとあった絶望虚無感。アイリーン自分の中で本物の何かを悟り、それが唯一の幸せの財産になって、それ守るため何でもする。めちゃめちゃ少ない本気の笑顔のシーン。死刑前に軽く悟りをひらく。ほんで映画館たくさん人おったのに、泣いてたん僕だけ。。でも文句なんてあるもんか。 【ヒロヒロ】さん 10点(2004-10-13 23:08:08)(良:2票) 11.《ネタバレ》 自業自得、の感がぬぐえません、すみません。彼女の悲惨な過去の描写があまりにも少なく、わかろう、わかろうと努めても同情するまでいたりませんでした。 やっと一緒にいたい相手(リッチ)ができたのに、もう少し何とかできなかったんかい?なんでそんなに暴走する?と残念無念。罪なき相手に銃を放つのは勿論、職探し、レストラン・法廷における態度など、すぐキレるのであっけにとられました(その愚行が悲しいとも言えるが)。高評価の中ごめんなさい。スクリーンで見るべきだ、と思えるシーンをよう見つけられなかった私はビデオでいいと思うので5点です。 セロンは熱演で受賞は納得ですが、増量とメイクがもっと弱い設定であれば、ナオミやキートン(他のお二人は未見、すみません。)に行ってもいいと思います(私はセロンの’演技のファン’であるがそう思ってしまったの、グス)。リッチとダーン(知人?大家さん?)は役柄をとても堅実に嫌味なく名助演、素晴らしい。 【かーすけ】さん 5点(2004-10-12 21:55:13)(良:1票) 10.あまり満足しませんでした。私的にはアイリーンを出産した時にはすでに両親は離婚していたこと、父親が習慣的幼児強姦者で入退所を繰り返し刑務所で首吊り自殺をしたこと、祖父の虐待、兄との近親相姦、11歳で処女を捨て男を体で操る術を身につけたこと、14歳での出産も描いて欲しかった。アイリーンがなぜ愛に飢えているのか?何が彼女をここまで追い詰めたのか?が全く描かれていなかったが故に彼女にあまり同情出来なくてガッカリしました。またセルビーは実際は太っていて醜いだそうでリアリティに欠けた。本当に太っていて醜い人を使えばいいのに!あと逮捕から裁判にかけてがあっけなさすぎてガッカリ。。。アイリーンはセルビーを精神的信頼関係をおいて本当に愛していたので彼女をかばって自白したとゆうところをもう少し丁寧に描いて欲しかった。アイリーンはセルビーだけは裏切られても最後まで愛してた。切ないですね。シャーリーズ・セロンにおいては文句なしです。 【クロエ】さん 6点(2004-10-11 20:14:26)(良:1票) 9.あのセロンが犯人そっくりに大変身・・・で話題ですが、一応、この点では、「メイクバレバレやろー」です。増量で案外似るものねと驚きましたが。そんな事はどうでもいい世界が待っていました。監督は女性だそうですが、犯人の内面を知りたくて撮ったと言っているそうです。その答えがここにあります。きっとセロンも知りたかったに違いありません。思慮浅く愚かで一生懸命な、豊かな社会の谷間の犠牲者ウォーノス。無自覚な偽善愛で彼女をここまで追い込んでしまうセルビー。私もそうですがこの事件を知らなかった人が多いでしょうけれど、他国の事件がモチーフのものにこれほど心を動かされたのは、きっとどの社会にもいそうな、生まれそうなこのウォーノスを感じ取るからなんでしょう。私にはこの映画じたいがモンスターのようでした。 【へろりうしオブトイジョイ】さん 9点(2004-10-05 02:33:24)(良:1票) 8.「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップや「ロード・トゥ・パーディション」のジュード・ロウ等にも感じたことですけど、最初は超美人女優がわざわざ不美人を演じることに違和感があり、単なる賞狙いとしか思えませんでした。しかし観終わってみれば、前述の男優達とは違って、この役にはシャーリーズ・セロン以外は考えられない程の説得力。また、こういった社会性のあるシリアスな作品では、とかく失敗しがちなアメリカ映画的演出が、本作では非常に効果的だったとも思います。本当に凄いモノを見せて貰いました。生きる為だけに男を殺し続ける「怪物」を造り上げたのは男達自身。だから安らぎを見出せる相手は必然的に女だった。きっと世界中に無数のアイリーン・ウォーノスがいるに違いありません、8点献上。 【sayzin】さん 8点(2004-10-05 00:33:48) 7.去年からずっと見たくて仕方なかった作品。結果は・・・大満足。とてもとても切ないお話でした。 【kasumi】さん 8点(2004-10-04 00:38:20) 6.このセロンにオスカーあげなきゃ殺される。 【紅蓮天国】さん 7点(2004-10-03 15:26:34)(良:1票) 5.《ネタバレ》 アメリカで女性初の連続殺人犯アイリーン。病んだアメリカが生み出したモンスターとの事だが、生い立ちや境遇は痛々しい。最初の殺人で自首していれば正当防衛と判断されたかもしれないが、日陰で生きてきたため隠匿してしまったのだろうか?同性愛者であるセルビー。相手に流されているように見せながら、実は相手を掌で躍らせている。自己破滅に陥らせる悪魔的。セルビーとの出会いで、人生で初めて愛を感じられて幸せだったのかもしれないが、出会わなければ殺人は犯していなかっただろう。もっとも自殺していたのかもしれないが。簡単に手に入る銃社会や賄賂など社会問題もえがいている。セロンは孤独と狂気を見事に演じきっていましたね。凄みのある迫真の演技で、女優としてかなりのステップアップでしょう。 【ロカホリ】さん 8点(2004-10-02 20:58:59)(良:2票) 4.一言で言えば「重い映画」ですね、、。ただ、決して不快な感じではなく、 いい意味で考えさせられる作品です。ただ一つ声を大にして言いたいのは いくらピュアな恋愛感情から来る行為にせよ、殺人は絶対に許されないし、 (ピュアかどうかはわかりませんが、、w)死刑は当然であると思います。 ただ、自分の深い心理の中にアイリーンのような感情が(これほど激しいかは 別にして)ないとは言い切れません。これだけ重い役を演じきったシャーリーズ・ セロンは凄いを通り越して神がかり的とさえ思われます。久々に見ごたえのある 映画でした。 【GRIN】さん 8点(2004-09-28 12:25:42)(良:1票) 3.《ネタバレ》 とても切ない映画としか言いようがない。 5ドル使い切ったら死ぬことを考えていた、そんな絶望と孤独の中に見出した一つの光。 それがセルビーとの愛。絶望の世界が大きく変わった瞬間、あのスケート場の描き方は特に良かった。 誰よりも愛や自分を信じることに飢えていたアイリーンだからこそ、セルビーとの会う約束が生きたいという思いに変わり、人殺しをするきっかけになったのだろう。 恐らくセルビーとの出会いがなければ、あのまま乱暴されて死んでいたはず。 ただ、その光が純粋すぎて、その光を守るために次々と悲劇が繰り返されることになる。 肉体的にも精神的にもボロボロになっていくアイリーンに比べて、セルビーの無邪気さが余計に引き立つ。 自分はモンスターはアイリーンではなくセルビーと思っている。 無垢な笑顔の下に潜む怪物、その怪物がアイリーンを犯罪へと導く、自分が言い出したこととも気づかずに。 中盤セルビーの描き方がイマイチはっきりせずよく分からないなと感じていたが、分からないからこそ逆に何を考えているか分からない、だからその分恐怖を感じた。 ただ、幸せに暮らしたかったその一言がセルビーの考えなんだろうが、怪物は犯罪の共犯にもならずに、当然のようにアイリーンを裏切る。 裏切られてもなお、セルビーを守ろうとする姿にアイリーンの絶望の淵から救ってくれた想い、愛の強さを感じる。 セロンの13キロ増の身体、汚い顔、滑稽な動き、全て頑張っている感じたが、それだけではアカデミー賞は獲れない。 暴力的な男を殺すことに対しては神にも正面から向き合えると言ったが、無実な男を殺す際の演技、そしてバス停での告白、あのシーンはとても素晴らしく胸を打つ。 夢を見ていた少女の現実は、結局はまた夢のような世界でしかなかったか。 【六本木ソルジャー】さん 9点(2004-09-26 03:25:35)(良:2票)
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